当院からのお知らせ
2024年4月以降の診療体制について
2024年4月より当院の診療体制が変わります。
《通常外来について》
①内科・小児科外来(近藤秀一):月曜日・火曜日・木曜日午前・金曜日・土曜日
これまでと変更はありません。※風邪症状外来に受診される場合は事前の電話連絡をお願いします。
②婦人科(院長近藤俊夫):火曜日・水曜日・土曜日(午前)
循環器外来を開始するに伴い、院長の婦人科外来は金曜日の診療がなくなります。診療日が少なくなるため注意して受診してください。診療日には今まで通りの診療を行います。
《専門外来について》
①循環器内科(三友悟):毎週金曜日(予約制)
毎週金曜日に秩父市出身の循環器内科医師、三友悟先生が診療をしてくださる事になりました。これまで日本を代表する病院で診療してきた知識と経験を、故郷である秩父の方たちのお役に立てたいとのことで、当院で外来診療をしていただきます。主には、健康診断で心電図や心雑音で異常を指摘された方、心臓の病気を指摘された事のある方、動悸などの症状で悩まれている方を対象に診療を行う予定です。医師としての腕もさることながら、
②眼科(嶋田摂也):第4水曜日(予約制)
月に一回を目途に眼科の診療を行っています。主には当院通院中の高血圧や糖尿病などの方の、眼の合併症を予防・治療するための診療を行います。それ以外の方でも検査機器は各種そろっているため、最近見え方がおかしい、眼鏡があっていない気がする、目の病気が心配、などのご相談も気軽にしていただけます。経験豊富で、とても優しく相談にのってくださる先生です。受診を希望される方はお電話か窓口にお問い合わせください。
③神経内科・認知症(嶋田倫子):第3土曜日
神経内科は、脳や神経の病気が専門です。(精神科や心療内科とは異なります。)運動の障害やしびれ、めまいなどの診療を行います。認知症の専門医でもあり、認知症が心配になってきた方のご相談も可能です。気軽にご相談ください。初診で受診をご希望の方は事前にお電話で受診時間をご相談下さい。
④女性医師外来・内科(工藤尚子):第1・第3水曜日
女性医師が内科外来を行います。通常の内科診療も行いますが、女性ならではの悩みで、男性医師に相談しにくいことがあれば、こちらでご相談ください。ご相談の内容によっては院長の婦人科外来や、他の医療機関の専門外来をご紹介することもありますが、悩みの解決につながる様サポートいたします。花粉症や慢性疼痛などの症状にも対応します。
今後も地域の中の様々な健康問題に対応していければと考えております。婦人科の診療日が縮小することでご迷惑をおかけしますが、何卒よろしくお願いします。
専門外来については月によって診療日が変更になる可能性があります。お手数ですが、初めて受診される場合はお電話でご確認ください。
2月の診療予定
あっという間に1月が終わってしまいます。
今年は暖冬で花粉症が例年より早く始まっています。朝晩の冷え込みは強いですが、花粉対策も始めておかれると良いかと思います。
秩父地域の感染症流行状況としてはコロナが増加しており、インフルエンザBが急激に増えてきています。埼玉県でみるとコロナは急増しており注意が必要です。ウイルスが流行しやすい季節ですので、この時期はマスクの着用などをしっかりしてみんなで拡大を予防していきましょう。受験生にとってはとても大切な時期になっています。地域全体で感染対策をしていけたらと思います。
2月の診療予定をお知らせします。
【臨時休診】
①風邪外来(近藤秀一)休診:2/17(土)午後 ※今後神経内科診療日の午後は原則風邪外来は休診になる予定です。
【専門外来診療日】
①神経内科・内科外来診療日(嶋田倫子):2/17(土)
②内科・女性外来:(工藤尚子):2/7午前、2/21午前
③眼科外来:(嶋田摂也):2月28日 ※予約制になります。お気軽にお問い合わせください。
1月の診療予定について
新年あけましておめでとうございます。
今年は年始から大きな地震や事故で大変な状況が続いています。秩父地域の皆さんも大きな心配や不安を感じているかと思います。
冷え込みの強い季節が続きますので、体調に気をつけてお過ごしください。
感染症の秩父地域の流行状況としてはインフルエンザはやや減ってきていますがまだ流行が持続しています。また、コロナについては増加傾向です。
年末年始を越えて感染症は増加する可能性が高いと思われます。体調が悪い時などは無理をせず、気をつけてお過ごしください。
1月の診療予定をお知らせします。
【臨時休診】
①婦人科臨時休診:1/19(金)・1/20(土)終日
②風邪外来(近藤秀一)休診:1/20(土)午後 ※今後神経内科診療日の午後は原則風邪外来は休診になる予定です。
【専門外来診療日】
①神経内科・内科外来診療日(嶋田倫子):1/20(土)
②内科・女性外来:(工藤尚子):1/17午前
③眼科外来:(嶋田摂也):1/24(水) ※予約制です。事前にお電話で予約してください。
12月の診療予定について
秋が深まり紅葉が綺麗になってきました。
お祭りが近づき屋台囃子の音が聞こえてくるとテンションが上がりますね!
12月の診療予定をお知らせします。
【年末年始】
12/30の午後から1/4が休診です。
※年末は12/30午前まで、年始は1/5から診療を始めます。
【臨時休診】
①婦人科臨時休診:12/23(土)終日
②風邪外来(近藤秀一)臨時休診:12/23(土)午後
【専門外来診療日】
①神経内科・内科外来診療日(嶋田倫子):12/23(土)
②内科・女性外来:(工藤尚子):12/6午前、12/20午前
③12月は眼科はお休みです。
寒くなり、あいかわらずインフルエンザの流行が続いております。
気をつけてお過ごしください。
11/18午後診療について
11/18午後診療についてご連絡です。
医師の体調不良の為、11/18午後は風邪症状外来(近藤秀一)は休診とします。
内科で受診される方は、嶋田倫子医師(内科・神経内科)が診療を行いますが、受付の終了は16:40の予定です。
ご迷惑をおかけしますがよろしくお願いします。
インフルエンザ感染症が急増しています!
朝夕の冷え込みが強くなり、秋らしい日が続いています。日中は暖かくなるため、寒暖差が大きくなり、体調管理が難しくなっています。今年は秋花粉症も多いとのことで、例年は秋花粉症がない方にも症状が出ている方がいます。風邪が流行っているため、外出時はマスクを着用するようにしてください。
さて、秩父地域では発熱患者さんが急増しています。流行の主体はインフルエンザA型で、地域内の学校では同時多発的に学校閉鎖や学級閉鎖が見られています。コロナの流行はやや落ち着いていますが、RSウイルスやアデノウイルスの感染、迅速検査では原因がわからない風邪の患者さんも多く、例年にない秋の感染症大流行が心配されます。
インフルエンザAは今年は夏の終わりから流行が見られ、一旦収束するかと思われましたが、10月中旬以降非常に急速に流行しています。インフルエンザは急激な高熱と、頭痛・関節痛・悪寒で発症し、少し遅れて鼻水・咳・咽頭痛などが出てくることが多いです。目の充血や耳が赤くなっていることも多く、高熱とこれらの症状がある場合はインフルエンザを疑います。
迅速検査は可能ですが、発症後12時間程度経っていないと陽性にならないことが多く、受診が早すぎると疑わしくても診断に至らないこともあります。
治療には抗インフルエンザ薬がいくつかありますが、基本的には使用しなくても自然治癒します。喘息などの背景がある場合や、初期症状の重症感が強い場合に使用を検討します。治療の主体は対症療法になります。咳症状に対しては咳止めの薬以外にも、加湿をしてあげたり、はちみつを少量なめさせたり(1歳未満ははちみつはだめです)、ヴェポラップを胸に塗ってあげることも有効です。体を起こし気味にしている方が楽なので、少し上体を起こして寝かせてあげるようにしましょう。
予防としては、コロナと同様に飛沫感染が主なので、マスクの着用が最も重要です。身近でインフルエンザ感染者が出てきた場合には、みんなでマスクを着用して拡大を防ぐことが望まれます。
地域内での急激な発熱患者さんの増加に伴い、医療機関への受診が難しくなっています。当院でも元々設定している風邪症状外来の枠を大きく超えて受け入れるようにしていますが、それでも受け入れられない日が多くなっています。ちょうどコロナワクチン・インフルエンザワクチンの時期も重なっており、通常診療を行いながらの風邪症状外来には限界があります。大変ご迷惑をおかけしますが、何卒ご理解ください。
基本的には数日以内に当院に受診されている方の再診はお受けしており、診療の流れによっては後からご連絡いただいた方を受け入れられる場合があります。併せてご理解ください。
これから冬に向けてさらに感染症が流行する可能性がありますので、感染対策と共にそれぞれの家庭での備えをお願いします。
①すぐに医療機関を受診できない可能性もあるため、解熱薬や咳止めなどの市販薬を買っておくと良いと思います。全国的に処方できる風邪薬が不足してきているため、咳止めなどは処方できなくなる可能性があります。現時点では市販薬は比較的入手できるので、今のうちに買い置きすると良いです。
②インフルエンザとコロナの迅速検査キットを買い置きすると良いと思います。熱が出たりした場合は、なるべく12時間程度空けてから検査を行ってください。辛い症状がある場合や対応に困る場合は、医療機関に相談してください。
③日常的な体調管理(しっかり寝て、しっかり食べる)を心掛けてください。また、お部屋の加湿も大切です。体が冷えると感染症に対する抵抗力が低下するため、寝る時の服装や掛け物にも注意してください。
④インフルエンザワクチンも接種を検討してください。今年は少し早めの接種をお勧めします。
⑤体調が悪いと感じたら無理せず休養してください。周囲に感染を広げてしまわない様みんなで注意していきましょう。
これから秩父夜祭に向けて秩父地域は盛り上がっていきます。楽しくお祭りやお正月を迎えられる様、みんなで気をつけていきましょう。よろしくお願いします。
2023年インフルエンザワクチン接種のお知らせ(11/3更新)
インフルエンザワクチンについてのお知らせです。
11/3~予約枠を追加しました。
インフルエンザA型の流行が見られており、急激に拡大しています。今年は感染対策の緩和などもあり、5月以降様々な感染症の流行が見られている為、インフルエンザも大流行に注意が必要です。65歳以上の方は是非インフルエンザ予防接種をご検討ください。
今年はワクチンの供給量に余裕がありそうです。当院では10月16日からインフルエンザワクチン接種を開始しています。
今年のインフルエンザワクチン接種の方針は以下の通りになります。
(1)当院に定期通院中の60歳以上の方
・接種開始期間 : 2023年10月16日(月)~
・接種料金:65歳以上は1,200円(税込)、65歳未満は4000円(税込)
・接種時間:定期通院の受診時にワクチン接種も行います。
・予約:不要。接種希望の方は受付にてお申し出下さい。当日問診票を記入して頂きます。
※高齢者インフルエンザ予防接種(65歳以上)は、接種日当日に満65歳以上(64歳の方は、65歳の誕生日の前日から)の方が対象です。
※当日は、保険証、医療受給者証などを必ずお持ちください。
(2)定期通院中でない60歳以上の方
・接種開始期間 : 2023年10月23日(月)~
・接種料金:65歳以上は1,200円(税込)、65歳未満は4000円(税込)
・接種時間:当院診療時間内(水曜日以外)
・予約:電話予約。(なるべく13:30〜14:30の間にお電話ください。木曜日と日曜日は×)同時に予約できるのは2名までとします。
・当日問診票を記入して頂きます。
※高齢者インフルエンザ予防接種は、接種日当日に満65歳以上(64歳の方は、65歳の誕生日の前日から)の方が対象です。
※当日は、保険証、医療受給者証などを必ずお持ちください。
(3)一般の方(15歳以上)
・接種対象者:当院の診察券をお持ちの方とその同居家族の方
・接種開始時期予定: 2023年11月~
・接種料金:4,000円(税込)
・接種時間:ネット予約した日時に来院してください。15分前を目途にいらしてください。
・予約:ネット予約が必要です。近藤医院ホームページのワクチンネット予約ボタンから予約してください。
・予約受付時間:10月22日開始予定
※当日は、保険証、医療受給者証などを必ずお持ちください。
※未成年は問診票に保護者の同意が必要です。
(4)小児(0歳6ヶ月~14歳)
・接種対象者:0歳6ヶ月~中学生
※2回接種の対象は『12歳以下の方』とします。
※1回分のみ予約可能です。上記の2回接種対象の方は1回目接種後に2回目の予約をしてください。3-4週間空けての接種がお勧めです。
※半年未満の赤ちゃんはインフルエンザワクチン接種はできません。
・接種開始期間:2023年11月~
・接種料金:1回目4,000円(税込)、2回目3,000円(税込)※当院で2回目の場合です。
・接種時間:ネット予約した日時に来院してください。15分前を目途にいらしてください。
・予約:ネット予約が必要です。近藤医院ホームページのワクチンネット予約ボタンから予約してください。
・予約受付時間:10月22日開始予定
※当日は、保険証、こども医療費受給資格者証などを必ずお持ちください。
※待合室が混雑するので、一人の子供さんに付き添いは原則一人としてください。
※小児は問診票に保護者の同意が必要です。
<注意事項>
・今年はワクチンの数には余裕がありそうです。慌てずに接種をご検討下さい。
・当院定期通院中の方は、今後60歳未満の方も受診時に接種できる様にすることも検討しております。(時期未定ですが11月中旬からを予定)
・ネット予約の際に家族で一人だけ別の日になってしまったりした場合は、電話で相談してください。同じ日で時間帯が分かれてしまった場合も一緒に来ていただいて結構です。午前午後で分かれている場合も大丈夫です。
・当日は腕の出しやすい服装で来院してください。アルコール消毒に問題がある方、過去のワクチン接種でトラブルのあった方は必ず申し出てください。
※今年はコロナの秋接種と完全に接種時期が重なってしまいました。時間帯によって混雑が予想されます。ご迷惑をおかけしますが、ご協力の程よろしくお願いいたします。
新型コロナと小児の風邪について②
暑い日が続いています。今年は暑さの程度も強いですが、中休みもなくずっと暑いので夏バテ気味の方が増えている印象です。まだしばらく暑さが続く様なので、気をつけてお過ごしください。
最近はコロナによる風邪症状の方が非常に増えています。秩父地域でもお盆過ぎに感染者数が増加し、多い状態が続いています。(秩父郡市医師会のHPから感染者数が発表されています。)夏休みも終わり、こども達の接触も増える為引き続き注意が必要です。最近の傾向として、いわゆる重症化はほとんど見られませんが、最初の数日は高熱や倦怠感などが強く、辛い風邪という印象です。家族中でかかってしまう事も多く、家中で大変な数日間があります。やっぱりなるべくかからない方がいい感染症だと思います。以前の様な感染対策はできないと思いますが、流行期という事を共有して、流行りすぎない様に注意して頂ければと思います。
今年はコロナの流行に加えて、初夏からの小児の風邪の大流行が見られた為、風邪薬がなくなってきています。都内の医療機関では咳止めなどの処方はほぼできず、市販薬を買う事を勧めている様です。現状では当院の門前薬局(たちばな薬局)ではなんとか薬の確保をしてくれていますが、今後は処方の制限が出てくる可能性があります。処方の日数や種類などが今まで通りにいかないかもしれませんがご理解の程よろしくお願いします。
小児の風邪はコロナ以外にもアデノウイルスの流行がみられてます。アデノウイルスは夏から秋にかけて特に多くなる感染症です。こどもの風邪の中では〝ひどめ〟〝長め〟という特徴があります。発熱・咽頭炎・結膜炎が主症状で、プール熱や流行り目の原因となります。高熱が4-5日続く事もあり、喉の痛みも伴う為、食欲が低下して消耗してしまう事もあります。下痢や腹痛などの消化器症状を伴う事もあります。特効薬がない為、治療としては解熱剤などを使用しながら脱水や低血糖などに注意して、治るのを待つしかありません。感染力が強い為兄弟間や親子間でもよくうつります。大人はさほど重い症状になる事は稀ですが、若い人程症状が強く出る傾向があります。飛沫感染・接触感染する為、マスクは予防に有効です。またタオルの供用などでもうつるので、家庭内でも避ける事が望ましいです。迅速検査がありますが、それほど精度は高くありません。疑わしい場合はそれとして注意して対応する必要があります。
とても暑い日が続いているのでなかなかマスクをずっとつけているのは大変になっています。ただコロナの感染者がとても増えてきている事、同時多発的に風邪症状の人が増える事で医療機関の受診や薬の確保が難しくなってきている事を知って頂き、皆さんに少しずつ感染対策を心がけて頂ければと思います。よろしくお願いします。
令和5年秋 改修工事について
建物の老朽化に伴い、全館の水道と外壁の工事が必要となりました。
・令和5年9月中旬~12月中旬を目途に改修工事を行います。
・外壁の改修工事の為に9月中旬から11月初旬頃まで足場が組まれます。一部の駐車場が使用できなくなりますが、基本的に通常通りに診療を行っております。
・工事期間中、診療に支障が出ないように工程を考えておりますが、診療時間内にも時々大きな音のする工事が行われる場合があります。ご迷惑をおかけし申し訳ありません。
今後も快適にご利用いただけるよう、工事を進めて参ります。ご協力の程よろしくお願いいたします。
新型コロナと小児の風邪について
梅雨入りしましたが、蒸し暑い日が続いています。
すでに熱中症や夏バテの症状も見られており、暑さ対策をより意識していく必要がありそうです。
さて、全国的に小児の風邪症状が増加しています。最近はニュースにもなっていますが、ヘルパンギーナや手足口病などの夏風邪が増加しています。また、小学生以上の子達に多いマイコプラズマも今年は数年ぶりに出てきており注意が必要です。
コロナ感染症についても最近は増加傾向です。最近2週間くらいで秩父地域では比較的急速な増加傾向が見られており注意が必要です。現在秩父郡市医師会のホームページから秩父地域の感染状況が確認できるようになっています。感染状況にもご留意いただければと思います。https://chichibu-ishikai.jp/
小児の風邪症状については、色々な風邪が混在していて診断がはっきりしない事も多々あります。最近秩父地域でも多いのはヘルパンんギーナです。
ヘルパンギーナは38〜40℃の高熱が急に出て2−3日持続します。喉ちんこの根元のあたりに小さな水ぶくれができて喉の痛みを伴います。喉の痛みと高熱で食欲が低下して、時には水分摂取も減ってしまい脱水になってしまうことがあります。初期に頭痛や腹痛を伴うことがありますが、咳や鼻水などの症状はそれほど強くならない事が多いです。手足にも湿疹が出ると手足口病です。ヘルパンギーナと手足口病は同じエンテロウイルスの感染症で似たような病気です。多くの場合は2−3日で解熱して元気になります。初期の熱性けいれんと、脱水症に注意して看てあげてください。
『ヘルパンギーナ』
ヘルパンギーナに有効な薬はありません。辛い時期をうまく乗り切ることが重要です。①水分を十分にとるようにしてください。熱いものやオレンジジュース、すっぱいものは避けてください。冷ましたおみそ汁やスープ、リンゴジュース、牛乳、経口補水液などが比較的しみにくく飲みやすいと言われています。②食欲が低下してしまうので酸っぱいものや塩辛いものは避け、冷たくてのど越しの良いものをとるようにしてください。冷ましたおじや、豆腐、やわらかくしたうどん、バナナ、ゼリーなどが比較的食べやすいと思います。あくまで参考なので基本的にはこどもさんが飲みたがったり、食べたがって、とれるものであればなんでも良いです。水分と糖分が不足しないように気をつけて辛い時間を乗り切りましょう。③家庭内の感染対策として、こまめの手洗いとタオルの共用は避けてください。便からもウイルスが出るのでおむつ交換後などもよく手を洗ってください。④解熱して、ご飯が食べられて、元気があれば登園・登校可能になります。ただ、流行状況によって登園の目安を少し変更している場合もあるので、診断された場合には園に報告して指示に従ってください。
『その他の風邪』
現在はヘルパンギーナ以外にも、咳や鼻汁が強い風邪、胃腸炎症状の風邪なども見られています。コロナも増えているようですが、実際にはコロナの検査は陽性にならない風邪のこどもさんが多いです。RSやヒトメタニューモウイルスなども時々出ますが、どこかですごく流行しているという印象はありません。風邪症状のこどもさんをお家で看ているのはかわいそうで大変ですが、ほとんどの風邪には特効薬がありません。辛い時期の症状を少しでも和らげてあげつつ、本人が病気に勝つのを見守るというのが基本になります。一般的なホームケアについて簡単に書いてみます。
『風邪症状のホームケア』
①風邪の時に出る症状は、病気とたたかう為の防御反応です。症状を完全に抑える事は逆効果になってしまう可能性もあります。発熱は、熱が高くて飲食できない、眠れないなどの時に、消耗を防ぐ為に解熱剤を使用します。元気な時は無理に平熱を目指して下げる必要はありません。咳症状は辛さを軽減する為にたんきりの薬や咳止めを使用しますが、あくまで咳き込んで眠れない、吐いてしまうなどの症状を軽減する為です。薬を飲んでもすぐに治ったりするものではありません。こどもさんが病気と戦っているのをサポートするつもりで見守ってください。
②鼻水症状には鼻うがいや鼻水吸引が有効です。鼻うがいは小さい子はできませんが、熱が高くなければ入浴後などに鼻吸引をしてあげてください。寝ている時の鼻詰まり症状などにはヴェポラップのような物も有効だと言われています。
③咳症状には、部屋の加湿と水分補給が重要です。ヴェポラップや、1歳以上のこどもさんには少量のはちみつ(ティースプーン一杯程度)を飲ませることも効果があると言われています。寝る時は少し上体を上げるなど、なるべく楽な姿勢にしてあげてください。鼻汁が多い場合は鼻の垂れ込みが原因になる為上記の鼻水対策も並行して行ってください。
④発熱に対しては、高熱の時は脇の下などを氷枕などで冷やしてあげる(クーリング)と少し楽になる場合があります。ただこどもさんが嫌がってしまう場合などは無理にやる必要はありません。クーリングや熱さまシートは本人がやった方が快適そうであればやってあげる様にしてください。
⑤こどもさんがぐったりしてしまったり、呼吸が辛そう、高熱が持続するなどの時は再度医療機関を受診してください。この様な場合は夜間でも夜間救急に相談しましょう。また、秩父地域では小さいこどもさんの検査や点滴ができる医療機関は多くありません。(当院では行えません。)体調が悪く心配な時はなるべく平日の午前中に医療機関に相談するようにしてください。
コロナ対策の緩和に伴い、こどもの風邪が全国的に急増しています。コロナ禍の対策が異常だった事もあるのである程度の流行は致し方ありません。ただ、こどもが風邪をひいている時はこどもさんもかわいそうですし、お父さんお母さんも大変になります。日頃から家族中で風邪に負けない体力づくりと、早めのホームケアをよろしくお願いします。
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