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当院からのお知らせ

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秩父地域における新型コロナ対策について(3)

とても寒暖差が大きい日が続いています。

一日中雨が降ったり、夕方になって急に冷え込んだり、ヒノキ花粉もピークを迎えている印象です。

新年度で慣らし保育なども始まり、やや風邪症状が増えている印象です。

体調を崩さぬよう引き続き注意してお過ごしください。

 

さて、今日も秩父地域における新型コロナウイルス対策について書かせていただきます。

長文ですが、『秩父地域における新型コロナ対策について(1)(2)』と合わせて読んでいただけると幸いです。

 

御存じの通り秩父地域は埼玉県の一部として緊急事態宣言の対象地域になっています。

実際に埼玉県から緊急事態措置が出されてから、皆さんもさらに感染拡大を注意してくださっている印象です。

埼玉県全体では日に日に感染者が増加し、すでに全体像の把握は困難になり、入院できるベッド数は不足しています。埼玉県の医療体制は間に合っていない現状です。秩父地域は現時点で感染確認は少なくすんでいますが、我々も一層の注意が必要です。

 

秩父地域は生活スタイルも埼玉県南部を含む都心部とは異なっています。そのためテレビなどで言われている注意点はなんとなくぴんと来ないところもあると感じています。

また秩父地域は緊急事態宣言対象外の地域としての側面も持っており、都心部の人達から比較的身近な安全地帯と思われている感じがします。そのため、改めて秩父地域での感染予防についてまとめてみます。

 

《1》秩父地域での感染拡大防止

・秩父地域ではいわゆる3密(密閉・密集・密着)になる状況は比較的少ないと思われます。乗り物などで密集する機会はあまりありません。宴会などの機会はすでにほぼ完全に自粛していただいているようです。

その中で、現状でも3密になりやすい場所として、幼稚園・保育園、デイサービス、職場などが考えられます。幼稚園・保育園、デイサービスでは、頻回な検温や環境の消毒、人と人との距離を開けるなど対策をとられている様です。職場でも、緊急事態宣言以降、3密の空間を避けるために、ビニールシートで人と人との間を遮蔽したり、通勤者の人数を減らしたりの策がとられている様です。職場によってはなかなか完全に3密を避けることは難しいようですが、とにかく少しでも3つの条件が重ならないように工夫してください。自分たちの所は無理と思わず、それぞれができる最大限の予防をすることが重要です。

・外出自粛の要請を受けて、不要不急の人の集まりは著しく減っています。そんな中で以前にも詳しく書かせていただきましたが、日常生活では、食品や日用品の買い物時などに感染のリスクがあります。すでにお店側も密接を避ける工夫などがされてきています。みなさん一人一人も買い物の際に飛沫・接触感染のリスクを極力減らしていただく様、引き続き注意をお願いします。スーパーなどで「うつらない」、「うつさない」意識がとても大切です。

《2》観光客への対応

・秩父地域は緊急事態宣言の対象地域でありながら比較的感染者が少なく、自家用車で都心から気軽に来られるため、観光で来ている若者もまだまだ見られています。観光業・飲食業への損害はもちろん懸念されますが、少なくとも緊急事態宣言の間は極力秩父への観光を控えていただいた方が良いと思っています。多くの観光施設が営業を自粛することで観光客から地域への感染予防に努めてくださっています。地域全体として、今は観光客を積極的に招かないことを意識していただければと思います。なるべく短期間でこの状況が改善され、秩父地域の観光が盛り上がることを祈っています。

《3》秩父地域外への通勤者への注意喚起

秩父地域から他の地域に出勤していたり、他の地域から秩父地域に出勤してきたり、仕事に伴う避けがたい移動はあるかと思います。すでに在宅勤務や、時差出勤などの工夫がなされており、通勤の為の移動を完全に制限する事は困難と思われます。ただ今後の秩父地域での感染拡大防止の為には、都心と行き来のある方たちの意識と行動変容が非常に重要です。一人一人が「自分の身をしっかり守る」、「絶対に秩父地域にウイルスを持ち帰らない」という気持ちで注意していただきたいと思います。

《4》帰省者へのお願い

秩父地域には緊急事態宣言を受けて、都心部から帰省してくる方々がいるかと思います。秩父出身者の帰省自体は拒みたくありませんが、是非長期の帰省者は2週間の自宅待機を心がけてください。短期の帰省者の方もご家族以外との接触は控えてください。帰省者から感染が地域に拡大することは絶対に避けなくてはいけません。是非ご協力をお願いします。

また、逆に帰省を我慢して都心で頑張っているご家族もいらっしゃるかと思います。是非電話などで励ましてあげてください。都心部は秩父地域よりもさらに緊張が高い状況です。頻回なコミュニケーションでお互いに気分転換ができるよう心がけてください。

《5》こども達への対応

現在の状況はこども達にとってもとても不安な状況の様です。休校に伴い友達と会えない寂しさも当然あると思います。最近はストレスが原因と思われる不調もみられる様になっています。以前にも書かせていただきましたが、是非家庭内でたくさん愛情を注いであげてください。今まで以上に会話の時間を増やし、一日1回はハグしてあげてください。

またこども達は、遠方の親戚や友達とテレビ電話する、楽器をやっている子などはオンライン発表会をする、などでも少し気分転換になるようです。安全に家庭外と関わる機会も作っていただければと思います。

《6》医療機関への受診

・感冒症状の際の医療機関の受診については、以前にお書きした『秩父地域における新型コロナ対策について(1)』をご参照ください。

・新型コロナウイルスの感染により、医療機関での感染を危惧して持病の定期受診を控えてしまう傾向がみられます。体調が落ち着いている場合は、電話での再診や、診察を極力簡略化するなど、各医療機関で安全への配慮がされています。大切なことは生活習慣病や持病の治療を中断してしまわないことです。新型コロナの影響で、大きな病院は感染症以外の病気を診療する力も低下してきています。生活のリズムが崩れて体調を崩したり、脳梗塞・心筋梗塞などの重い病気になると普段通りの医療を受けることが困難になってしまう可能性があります。いつも通りの治療継続、いつも以上の体調管理を心がけてください。

 

秩父地域では現時点では大きな流行はありません。また地域的に都心と比べると今後も爆発的な感染は起こりにくいと思います。(大人数が密集する機会が少なく、皆さんの余殃意識が高いため)

一方で高齢の方が多く、対応できる医療機関は限られています。感染の規模は小さくても、被害は大きくなってしまう心配があります。

何としても秩父地域で今後感染者を出さないようにしていきたいと思っています。

感染対策に対しての疲労感もあるかと思いますが、とにかく感染予防に慣れて、気長に頑張りましょう。

みんなで、自然に、感染予防しましょう!

Let`s hug! ※同居の家族だけです!

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