秩父市の近藤医院|内科・婦人科・小児科・眼科・神経内科・家庭医療

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当院からのお知らせ

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新型コロナウイルスワクチンについて:2021年秩父地域と新型コロナ(5)

大分太陽が出ている時間が長くなってきました。

日が伸びてくると、一日が長い感じがして少し得をしている気分になります。特に春らしい日差しを浴びると、何か良いことがありそうな気がしてわくわくします。花粉症も本格化してきますが、春の訪れはうれしいですね。

さて、連日報道されていますが、日本でも新型コロナウイルスのワクチン接種が開始されました。なかなか出口が見えない新型コロナとの闘いの中で、希望の光であることは間違いありません。最近ワクチンについてもかなりわかりやすく情報が出てきました。個人的には『こびナビ』という情報サイトの説明はとてもわかりやすいと思いました。https://covnavi.jp/faq_medical/

色々な所からの受け売りですが、現時点でわかっているワクチンに関する事について、ここでも少し書いてみます。

《新型コロナウイルスについて》

新型コロナウイルスは(1)殻の部分、(2)とげの部分、(3)中身(RNAという遺伝子)でできています。よくテレビなどにも出てきますが、ヒトの体に入ったウイルスはとげの部分でヒトの細胞にくっつきます。くっつくとヒトの細胞は自分の中にウイルスを取り込みます。ヒトの細胞の中には元々細胞を増やすための工場があり、ウイルスが入ってくるとその工場でウイルスを大量生産(コピー)してしまいます。ヒトの体の中でウイルスがどんどん増えると、次々と色んな細胞が壊されてしまい、病気になってしまうのです。この仕組みは新型コロナだけでなくウイルス全般に共通しています。

《免疫について》

免疫とは元々体の外から入ってくる敵に対して、ヒトが持っている武器です。ウイルスが体に入ってくると、ウイルスを大量生産するとともに、それを排除するための免疫が働き始めます。その機能はいくつかありますが、代表的な機能として、ウイルスのとげの部分にくっついて、悪さをできなくするための抗体というものを作れるようになります。ウイルスを取り込んだ細胞が、ウイルスをコピーする過程でその設計図(RNA)の情報を免疫細胞に伝えます。その免疫細胞が抗体を作り、ウイルスが悪さをするのを食い止めてくれます。免疫の力でウイルスを抑え込むことができれば、病気としても改善して元気になっていきます。一度ウイルスに感染すると、しばらく同じウイルスにかかりにくくなるのは免疫の力で抗体ができているためです。また、抗体を作るための記憶は体の中にある程度の期間留めておくことができ、一度抗体が体からなくなってしまっても、再度ウイルスが入ってきた時にすぐに量産できるようになります。(ただウイルスの種類によって、免疫力が残っている期間は異なります。)

《ワクチンについて》

ワクチンは、ウイルスに感染しなくても抗体を作れるようにしよう!というものです。今まであったワクチンは、ウイルスを弱く(弱毒化)した生ワクチンと、ウイルスをバラバラに壊した不活化ワクチンの二種類に分類されます。これらのワクチンを体に注射すると、体の中の免疫が働いて、抗体を産生します。抗体ができると、本物のウイルスが体に入ってきた時に感染しなかったり、重症にならなかったりするという良い効果があります。しかし、これらの生ワクチン・不活化ワクチンを作るには長い時間がかかるという問題がありました。

《新型コロナワクチンについて》

新型コロナのワクチンはmRNAワクチンという全く新しい方法で作られています。この方法自体は20年くらい研究されてきていたようですが、ワクチンとして完成したのははじめてです。mRNAというのはウイルスの中身(RNAという設計図)の一部を切り取ったものです。ウイルスのとげの部分の設計図だけをワクチンにしています。このmRNAワクチンを注射すると、mRNAがヒトの体の細胞に取り込まれます。細胞の中でその設計図を使って、ウイルスのとげの部分だけが作成されます。できたとげの部分に対して免疫機能が働いて、抗体を産生します。この手順でウイルスに感染したときと同じように、ウイルスのとげに対する抗体を体の中に獲得することができます。※mRNAはメッセンジャーアールエヌエーと読みます。(ここではファイザー社、モデルナ社のワクチンについて説明しました。アストラゼネガ社の物は少し異なります。)

《新型コロナワクチンの有効性について》

これまで出てきている情報からは、新型コロナワクチンはとてつもなく有効なワクチンです。接種後は発症の危険性が20分の1になり、重症化はほとんど起こらなくなるとされています。現時点では感染した時に人にうつしにくくなるかは定かでありませんが、少なくとも自分を守る為には極めて有効なようです。

《新型コロナワクチンの安全性について》

新しい製法の新しいワクチンということで不安を感じる方も多いと思います。私も当初は「大丈夫かな?」と思っていました。ですが現時点では結論から言うと、新しい新型コロナワクチンはとても有効で、安全なワクチンの様です。上記の通り、ウイルス自体を体に入れるわけではない為、感染の心配はありません。またワクチンに使われている成分は、これまでも薬の添加物などとして日常的に人体に投与されていて大きな問題が出ていないものです。怪しいものは入っていない様です。RNAを体に入れることで自分自身の遺伝子(DNA)に影響が出るということは絶対にないそうです。

接種後に抗体を作る為に、免疫反応(炎症)が起こります。その為どうしても注射したところが腫れたり痛みが出ます。また免疫反応(炎症)によって、熱が出たりだるくなったりします。新型コロナワクチンはそのような副反応は半分以上の人に見られるようですが、基本的に数日で自然に良くなるそうです。

重大な副反応としてはアレルギーがあります。重いアレルギー症状が出た人が10万人に1人程度報告されています。どんなワクチンにもアレルギーの危険性はありますが、すでにあるインフルエンザなどのワクチンと比較して5-10倍程度多いようです。ただ、日ごろ皆さんが使う事のある痛み止めや抗生物質と比べると1/100程度の危険性とのことです。十分に用心することは必要ですが、めったに起こらないことの様です。

ワクチンの副作用はほとんどが6週間以内に出ると言われています。新型コロナウイルスワクチンも打ってから数時間から数日で成分は消失し、免疫反応も4週間程度で終了します。長期での副作用の可能性は0とは言えませんが、大きな副作用がのちのち出る可能性は低いとのことです。

《打ってはいけない人》

現時点ではほとんどの人が接種可能と言われています。(16歳未満のこどもは対象外です。)新型コロナワクチンを打ってはいけない人は、過去に強いアレルギー症状が出たことのある方です。薬や食べ物、予防接種などで強いアレルギー症状は出たことのある方は医師とよくよく相談して打つかどうかを判断してください。花粉症やじんま疹程度のアレルギー持ちの人は原則接種可能です。持病があってもほとんどの人が打って大丈夫です。心配な方は今から主治医の先生に相談しておいてください。

妊娠中・授乳中の人はこれまでの研究では接種対象に入っていません。理論上は問題ないようですが、もう少し情報が集まってからに打った方が良いと思います。

《まだわからないこと》

これまでの経過で新型コロナウイルスワクチンがどのくらいの期間有効かはわかっていません。また、みんなが打つと本当に新型コロナを終息できるのかもわかっていません。今はワクチンを打つことで、新型コロナにおびえていなければならない世界を変えられる事を信じて、接種を進めていこうという状況です。

 

現時点では、新型コロナワクチンはとても有効で、安全だと思われます。私が尊敬し、信用している医師達も全員ワクチンを打つと言っています。私は自分と家族にも打ちたいと思っています。

多くの人がワクチンを接種して、みんなで安心して生活できるようになることを心から願っています。

新型コロナワクチンに関する情報がこれから日本での接種が進み、さらにワクチンについての情報は増えてきます。自分の順番が近づいてきた時に不安を感じることもあると思います。打つかどうか、最終的にはご自身の判断ですが、迷った時は主治医・かかりつけ医などに相談してください。

引き続きの個人個人の感染対策(マスク・手洗い・換気・人混みを避ける)もよろしくお願いします。

日本脳炎ワクチンについて

日本脳炎ワクチンについてお知らせします。

現在日本脳炎ワクチンが全国的に不足しています。製造元からの出荷数が減少しており、安定した供給が困難になっています。

その為、全体的な方針として以下の方を優先する方針となっています。

(1)3歳の初回・2回目接種

(2)4歳~7.5歳で打つべき3回目の接種または9-12歳で打つべき4回目の接種の期限迫っている。

※3回目は7.5歳まで、4回目(追加)は13歳までに接種しないと定期接種になりません。

(1)(2)以外の方は、現状では接種を待っていただくことになっています。

ただ、対象となる場合でもワクチンの供給が非常に不安定である為必ず予約できるわけではありません。

申し訳ありませんが、お電話にてお問い合わせください。よろしくお願いします。

 

2021年秩父地域と新型コロナ(4)

2月に入り春のような日と冬のような日が入り混じるようになってきました。

寝る時と起きる時の体感温度が大分違う日も多くなっています。寒暖差で体調を崩さぬよう気をつけてお過ごしください。

 

秩父地域における新型コロナウイルスの感染は、おかげさまで大分収まってきています。感染経路のわからない新規感染はほとんど見られなくなってきました。前回も書きましたが、秩父地域の皆さんは真剣に感染対策を頑張って下さり、多くの楽しみを我慢して下さったので、その成果がでてきています。ご協力本当にありがとうございます。

ただ、ご存知の通り秩父地域でも大きなクラスターが起こり、現在もその収束に向けてものすごく頑張ってくださっている方々がいます。秩父地域の高齢者医療における最重要拠点である施設での感染は地域全体にとって大きな問題です。この事態が1日でも早く収まる事をみんなで願い、できるサポートをしていきましょう。

年末年始からの大きな感染の拡大は全国的にも減少傾向です。ただ緊急事態宣言は延長となりました。これはしっかり感染者を減らしてから解除しないとすぐに第4波が来てしまう恐れが高いためです。また、イギリスなどではイギリス株といわれる変異株によって非常に大きな感染拡大がありました。日本でも変異株が少しずつ発見されており、クラスターも発生しています。これが流行の主流になると今まで通りの感染対策をしていても第3波を超える大きな波が来てしまう事が心配されています。現時点ではこの第3波をしっかり押さえこむことが何より重要です。変異株を含む新型コロナが一旦日本からいなくなるくらいまで抑え込みたいところです。ワクチン接種が広がるまでの間に、再度大きな波が起こらないように、今しばらく徹底した感染対策をお願いします。

上記の通り秩父地域ではすでにある程度収束してきています。しかし、埼玉県として緊急事態宣言が継続している最中です。秩父地域は都心への通学・通勤など生活圏を共有しています。また病院などの医療体制は埼玉県全体で調整が行われており、秩父地域にとってもまだまだ医療体制は非常にひっ迫していると言えます。秩父地域内で感染拡大が収束してきていることは非常に良いことですが、一方で緊急事態宣言は全く他人事でないことも理解して、特に地域外との交流には最大限の注意を継続してください。

 

現時点での秩父地域では基本的な感染対策(※)をした上であれば、ある程度の人との交流は可能になってきていると思われます。(個人的な見解です。)

(※)自宅以外では必ずマスクをする。人が複数名いる屋内は必ず持続的に換気する。人が触れた可能性のある物に触ったら必ず手洗い・消毒をする。

《秩父地域の皆さんの行動について》

◎飲食を伴わない地域内の人同士の交流は比較的安全と思われます。会ってお互いマスクをして会話するなどはしても良いと思います。

(注)感染予防の対策(アクリル板での遮蔽+換気など)をせずに飲食をともにしないでください。(『親しき中にも感染対策』を徹底してください。)

◎秩父地域内であれば、趣味の集まりや運動の集まりなどを再開しても良いと思います。

(注)同居している方以外とはマスクを外しての会話は避けてください。マスク・換気は徹底してください。大人数にならないようにしてください。

◎秩父地域内在住の家族との交流はしても良いと思います。

(注)しかし家庭内感染は多いので、お互いが体調に問題がないこと・感染リスクのある接触機会がないことなどを確認し、お互いを守る意識で交流してください。

◎秩父地域外への往来は引き続き極力控えてください。

⇒現在も緊急事態宣言の最中です。特に都心部への往来は必要最低限にしてください。

◎感染してしまったり、濃厚接触者になり大変つらい思いをされた方がたくさんいます。その方たちが早く普通の日常を取り戻せるよう、みんなでサポートしていきましょう。

 

制限の緩和は少しずつ少しずつ、慎重にしていかないといけません。まだまだ制約と不安の多い毎日ですが、安全に支えあって生活をしていければと思います。

秩父地域全体が安心した日常を取り戻せるよう、引き続きの御協力よろしくお願いします。

 

 

 

 

2021年秩父地域と新型コロナ(3)

真冬の寒さの中に春の訪れを感じる様になってきました。

2週間ほど前からスギ花粉症の患者さんが増えてきました。秩父では全国に先駆けて花粉が飛び始めている様です。

今年は埼玉県では例年並み~やや少なめの飛散予想になっています。ただ昨年が例年よりかなり飛散の少ない年だったので、今年はつらく感じるかもしれません。

花粉症は症状のはじまる少し前から治療を始めるのが望ましいと言われています。例年花粉症に悩んでいる方はそろそろ医療機関で相談されるといいと思います。

 

さて、新型コロナウイルスの第三波が続いています。

年末年始に急増した感染者数は、全国的にややピークを越えてきているものの非常に多い状態が持続しています。

第二波の時は7月末にピークを越えて、緩やかに減少傾向にありましたが、8月下旬以降はなかなか減少せず高止まりしてしまいました。そのまま第三波に突入してしまったので結果的に大変な事になってしまいました。

今回は非常に大きな波なので、減少傾向になって安心してしまうとさらに感染者が多い状態で高止まりしてしまう可能性があります。報道でも度々言われていますが、新型コロナの診療をしている医療機関は本当にひっ迫している様です。特に地方の集中治療を行える病院が少ない地域では、医療者は完全に限界を超えて、休みもとらず・睡眠を削って仕事している様です。関東のある病院で働く、普段絶対に弱音を吐くことはない先輩が「誰か何とか助けてほしい。」と発信しているのを見て、改めて今の危機的な状況を実感しました。

 

秩父地域でも連日新規感染者が発表されており、今年に入り感染者数は急増しています。年末年始からの大きな波は秩父地域も飲み込み大きな被害をもたらしています。

そんな中、現在診療をしていて感じていることがいくつかあります。

(1)今年に入り、秩父地域の皆さんは個人個人の感染予防に対する意識をさらに高めて行動して下さっています。正しい感染予防が定着してきてい流と感じています。

(2)風邪症状に対して、新型コロナを心配されて早目に受診され、検査を希望される方が増えています。自分が感染を広げない意識が高まっていると感じます。

(3)地域内の流行に対して過度な動揺はなく、感染者に対しても責めるような発言を聞くことはありません。冷静に見守っている印象です。

(4)1月下旬になってからは経路不明の感染者は多くなく、市中感染での感染拡大は防げていると感じています。

(5)新型コロナがより身近なものになり、高い緊張とストレスがかかる状態が続いています。感染対策に疲れてきている印象を受けています。

 

秩父地域は現時点で危機的な状況にあります。感染者の急増で、病院や保健所は大変ひっ迫した状況になっています。上記の通り、地域の皆さんは地域を守るために本当に頑張っており、個人的には地域での感染は収束に向かっていると感じています。このまま秩父地域で新規感染者が出なくなる様、みんなで頑張っていきましょう。

今大事なことは、全国的に新規感染者が減っていることで気を緩めないことです。もう一息みんなで頑張れば、地域内での生活に安心感を取り戻すことができると思います。地域全体が不安と疲労を感じながら今日も頑張っています。引き続きの感染対策何卒よろしくお願いします。

ワクチンの話は現実的に進んできています。秩父地域は一市四町と医師会が力を合わせ、具体的な接種について話し合いが始まっています。海外ではかなり高い有効性と安全性の報告も出てきており、この状況を脱する為の大きなきっかけになることが期待されています。変異株の話などもありますが、ネガティブな事を考えていても仕方ありません。我々も1日でも早くワクチンを皆さんに届ける為に頑張ります!

来年のお正月は家族みんなで楽しく過ごせる事を信じて、今は自分を守り、家族を守る為に、感染対策よろしくお願いします。

 

 

近藤医院に受診される方へ

秩父地域でも新型コロナの陽性者が連日報告されています。秩父地域でも新型コロナが「流行ってきている」と感じています。

昨年までは秩父地域外に外出していない風邪症状の方は、「多分コロナではないだろう」と思って診察していました。しかし今年に入ってからは風邪症状は「コロナ感染者の可能性がかなり高い」と考えて診察しています。インフルエンザなど他の病気の流行が見られない中、現時点では大人の風邪症状は新型コロナ感染症の可能性が高いと思われます。

発熱・せき・咽頭痛・頭痛・倦怠感・味覚嗅覚障害・下痢・嘔気など、「風邪かな?」と思う症状がある場合は無理に仕事などをせず、医療機関に相談してください。

早めに感染者を発見して、早めに対応することが非常に重要になっています。(※抗原検査・PCR検査共に、症状出現直後は信頼できる検査になりません。症状が重くない場合は、なるべく一日様子をみてから受診相談してください。)

 

近藤医院に受診される方へのお願い

(1)新型コロナ感染症の方と接触歴のある方は、必ず建物に入る前に電話してその旨を伝えてください。

(2)症状がどんなに軽くても風邪症状のある方は、必ず建物に入る前に電話してください。

※風邪症状:熱・せき・息切れ・咽頭痛・頭痛・倦怠感・筋肉痛・関節痛・嘔気嘔吐・下痢・味覚嗅覚障害・さむけ・・・など。

(3)『新型コロナに感染したのではないか?』心配のある方は、必ず建物に入る前に電話してください。

(4)新型コロナウイルス感染症検査(抗原検査・PCR検査)のご相談の方は、必ず建物に入る前に電話してください。

(5)上記の内容で受診された方には、自家用車内で順番を待っていただいています。なるべく、車で来院してください。車でない方も、必ず建物に入る前に電話してください。

(6)風邪症状の方や接触が疑われる方は、《風邪症状外来》で診察を行います。風邪症状外来は持続的に換気している為非常に寒くなっています。温かい服装で受診してください。

(7)《風邪症状外来》は専用の待合室がなく、患者さんは入れ替わりでご案内します。診察と診察の間で室内の消毒作業なども行うため、通常より待ち時間が長くなる場合があります。体調が悪い中で申し訳ありませんが、ご了承ください。

 

上記内容以外でも電話をするかどうか迷った場合は、まずは電話してご相談ください。

今後も『定期受診をされる方』、『風邪症状で受診される方』ともに安全に診療が行えるように工夫していきます。

待合室や診察室には、新型コロナウイルスにも効果があるとされている空気清浄機などを設置しておりますが、持続的に換気も行っているので、風邪症状でない方もあたたかい服装で受診していただくようお願いします。

秩父地域の皆さんへ!

秩父地域で新型コロナの新規感染者が急増しています。これまでは感染者が出ても比較的狭い範囲での感染にとどめることができていました。

しかし全国的に感染者が急増する中でお正月休みを越えて、秩父地域でも同時多発的に新規感染者が出ています。全国や東京都の何千という数字に慣れて、秩父はまだまだ少ない気がしてしまうかもしれません。しかし秩父地域の元々の医療体制、高齢化率、埼玉県の大病院のひっ迫状況を考えると既に非常に危機的な状況にあります。

2021年になり秩父地域でも状況が一変しました。本気でこれ以上の感染拡大は抑え込まないといけません!!

まずは1月いっぱい(2週間)を目途に地域を安全な状況に戻すために是非ご協力ください。本気でやれば2週間で秩父地域から一旦コロナを追い出すことができるはずです。

 

◎徹底的に人との交流を控えてください。⇒同居している家族以外とは絶対にマスクを外して会話しない。感染予防の対策(アクリル板での遮蔽+換気など)をせずに飲食をともにしない。(職場の同僚や親しい友人なども同様に注意が必要です。『親しき中にも感染対策』を徹底してください。)

◎秩父地域内であっても不要不急の外出は控えてください。(生活用品・食料の買い物、通院、通学など以外) 趣味の集まりや運動の集まりなどは1月いっぱいは控えてください。

◎秩父地域外への往来は場所によらず控えてください。本当に必要な場合(通勤せざるを得ない仕事、通学、通院など)を除いて、地域外に出たり、地域外の人を招いたりしないでください。

◎病院や施設への面会は極力控えてください。(急を要する面会をのぞき)

◎自宅以外では必ずマスクをする。人が複数名いる屋内は必ず持続的に換気する。人が触れた可能性のある物に触ったら必ず手洗い・消毒をする。

 

これまで秩父地域は皆さんの努力により地域の安全を守ってきました。都心部との往来が多い地域でありながら、感染を制御できてきたのは本当に素晴らしいことです。

地域で感染を収束させるためには地域全体の協力が不可欠です。全員が力を合わせて協力し合えるのは地方の強みだと思います。

みんなで頑張れば2週間で秩父地域からの新規感染者を出さなくすることが必ずできます。

もちろん新型コロナは秩父地域だけの問題ではありませんが、まずは秩父地域を安全地帯に戻しましょう!各地域が自分達の地元を守ることで全国的な感染も抑制されていきます。

 

繰り返しになりますが、まずは1月いっぱいを目途に個人個人の感染対策を徹底的に強化してください。

秩父地域から犠牲者を出さないために。大人もこどもも安心した生活を取り戻すために。ご協力の程よろしくお願いします!!

 

 

2021年秩父地域と新型コロナ(2)

寒い日が続いています。

1月7日に2度目の緊急事態宣言が出されました。東京都・埼玉県・神奈川県・千葉県の一都三県が対象となっています。

秋に第三波と言われ始めた頃から感染拡大の勢いが強く、冬の寒冷・乾燥の気候も重なってまずいまずいと思っていましたが、その不安を大きく上回るような感染状況になっています。ここ数日は緊急事態宣言の発令も相まって、いよいよやばいと思われている方も多いと思います。全国では連日7000人を越える感染者が明らかになっており、すでに日本中で医療は崩壊してきています。高齢者や重症化リスクが高いとされる方でも入院できないケースが急増し、自宅などで亡くなってしまう方もいます。すでに救える命が救えない状況になっています。

現在の状況としてはすでに手遅れの状況になっていると思います。新型コロナ感染症は1.6%で重症化し、1%が死亡すると言われています。今のように毎日7000人の感染者が出ていると、その中の100人が1ー2週間後に重症化します。そして70人はいずれ死亡することになります。これが毎日続くということです。これからさらに感染者が増えれば、医療も十分に受けられなくなり、死亡率も上がるかもしれません。すでにこれからたくさんの犠牲者が出る状況になっており、その状況は今も悪化しているということをもう一度しっかり認識して下さい。

年末から最前線の医療機関からは医療のひっ迫が訴えられていました。しかし、思いがけずこの年末年始は多くの人が飲み会をし、帰省をして各地に感染を広げてしまいました。すでに始まっていた急拡大に拍車をかけて、爆発的な感染拡大につながってしまいました。今後我々は手遅れだから諦めてしまう訳にはいきません。今後犠牲者を増やさないために出来ることは一人一人が感染しないために最大限の注意を払うことです。緊急事態宣言の内容に盛り込まれているかどうかという問題ではなく、どんな行動が問題なのか一人一人が考えて『自分が感染しない』為の最大限の努力をして下さい。

飲食店が「悪者扱い」されていることに対して議論されています。もちろん飲食店は悪者ではありません。しかし、飲食の場で最も感染しやすいことは間違いありません。以前から書いていますが、普段から自宅で飲食を共にしている人と外食することにあまりリスクはありません。一方で同居者以外との会食はとてもリスクがあります。また、飲酒を伴った場合、大声になる、長時間になるなどリスクはさらに増大します。飲食店が悪いわけではなく、利用する側の行動が重要な訳ですが、それが守られないために飲食店を一律時短営業要請ということになってしまいました。また、年末年始はむしろ親戚の集まりやホームパーティーの様な場での感染も多かったようです。是非みなさん会食を控えて下さい。今の状況が落ち着くまで、普段共に行動していない人との飲食は控えて下さい。一方で飲食業は大変な打撃を受けています。地元の飲食業を守るために是非テイクアウトなどでの協力をみんなでしていきましょう。

マスクをしない状況での会食で感染しやすいという意味では、新型コロナもインフルエンザも大きく変わらないと思います。しかし新型コロナはインフルエンザに比べて、感染者と非感染者の区別がつきません。インフルエンザで体調の悪い方は恐らく人と食事をすることは控えると思います。なので家族内や学校で集団感染することがあっても、新型コロナほど訳分からず広がることはありません。しかし新型コロナの無症状・軽症状者は自分でも気がつかないうちに人にうつしてしまいます。現状では体調の良し悪しに関わらず、会食自体を控える以外に感染を止める方法がないのです。第三波を乗り切るまで是非会食は我慢して下さい。

くどくなりますが、今の事態を収束させるためには国がどんなルールを決めるかは大きな問題ではありません。あくまで個人個人が行動を注意しなくてはいけません。極力人との接触を抑える為に不要不急の外出自粛、会食の自粛、イベント参加の自粛などよろしくお願いします。

2021年に入ってさらに大きく状況が変わりました。日本は欧米ほどではないという感覚が崩れつつあります。この緊急事態が延々と続いてしまうのは本当に大変です。たくさんの人が犠牲を払ってこの苦境を乗り越えるために頑張っています。『全員で』今は辛抱しましょう。

『自分の』『家族の』『友達の』『地域の』『日本の』『世界の』為にみんなで頑張りましょう!!

ご協力宜しくお願いします。

2021年秩父地域と新型コロナ(1)

年始も寒い日が続いています。

お正月休みが終わり、今日から仕事始めの方も多いかと思います。休み明けで気が重い方もいらっしゃると思いますが、体調に気をつけながら頑張っていきましょう!

さて、ご存知の通り全国的に新型コロナは最悪な状況になっています。年末年始は休日診療体制になることもあり、検査数の減少に伴って新規感染者数は減少すると思われていました。しかし予想に反して新規感染者数は増加傾向が続いてしまいました。また検査の陽性率も上がっており、年末年始に明らかになっていない陽性者が潜在的にたくさんいる可能性も懸念されます。今週はさらに大きな感染者数になってくるかもしれません。

すでに東京都や埼玉県では、新型コロナに感染して入院を待っている間に亡くなられる方も出てきています。救える可能性のある命が救えない状況が現実的になっています。

春先のような、国民全体で『本気の対応』をすることが今まさに必要になっています。本気で感染を抑制するためには人と人の接触を減らさないといけません。取り返しのつかない状況にならないように、もう一度日常生活の中の人と接触する機会を見直して、極力減らす意識を持っていきましょう。

 

秩父地域ではこの年末年始は本当に多くの方が外出を我慢され、静かなお正月を過ごしてくださいました。ご協力ありがとうございました。

また『秩父地域の外に帰省したり旅行された方』『流行地からの帰省や来客を受け入れた方』もいらっしゃると思います。しっかり感染対策をして下さっていたと思いますが、その方達は1月12日までの1週間の行動が非常に重要です。秩父地域以外の人との接触はどうしても感染リスクを伴います。万が一自分が無症状の感染者だった場合を考えて、この1週間『全体に人にうつさない』行動をとってください。飲食を伴う交流を避け、濃厚接触者を作らないように注意を徹底してください。完全な予防は困難ですが、二次感染を防ぐことで地域での流行は避けることができます。ご自身の体調観察と感染対策をより徹底していただくことをお願いします。

今後も秩父地域に感染が拡大しないようみんなで気をつけていきましょう!

 

 

秩父地域における新型コロナ対策について(30)

当院の2020年の診療は本日午前で終了となりました。

今年は新型コロナの出現により、本当に大変な一年になりました。誰も予想しなかったやっかいなウイルスが出現して、我々が当たり前に続くと思っていた日常生活が大きく変化せざるを得なくなってしまいました。この一年で多くの犠牲者がでて、多くの楽しみが失われました。

この厳しい状況の中で、秩父地域の皆さんは本当に感染予防を徹底して下さり、2020年は大きな流行なく終えられそうです。本当にありがとうございました。

この年末年始もほとんどの方が地域外への外出を自粛され、帰省の受け入れも断念されたりしています。会えない家族が心配だったり、寂しい思いをしたりされていると思いますが、今年は多くの方が同じような思いを抱えて耐えています。孤立している様に感じるかもしれませんが、実はこれまでになく世界中の人が打倒コロナという一つの方向を見て頑張っています。

みんなで力を合わせることで、新型コロナを乗り越えられるよう引き続き頑張りましょう。

今回はみんなが自宅で過ごす特別なお正月です。多くの人が交流をストップするこの時期は感染拡大を抑止する大きなチャンスでもあります!

年始に第3波が収束傾向になり、少し安心できることを願い、年末年始は頑張ってのんびりしましょう。

来年も宜しくお願いします。

 

近藤医院も引き続き頑張っていきます!来年もよろしくお願いします。

 

 

年末年始のお休みについて

年末年始の休診日のお知らせです。

【年末】12月30日(水)午前中まで ※12月30日午前中は水曜日ですが内科・小児科の受診も可です。

【年始】1月4日(月)~

 

休診日:12月31日、1月1日、1月2日、1月3日

 

81 ~ 90件 / 全171件

ワクチンネット予約

診療科目

家庭医療ってなぁに?

近藤医院について

近藤医院について

所在地:埼玉県秩父市日野田町1丁目9-30
TEL:0494-22-0043
時間:午前 9:00~12:00,午後15:30~18:00
詳細はこちらから

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