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当院からのお知らせ

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秩父地域における新型コロナ対策について(6)

大型連休がスタートしました。

今回の連休は『ステイホーム週間』にしようと言われています。せっかくのいい季節の連休ですが、どうか皆さん引き続きの感染対策よろしくお願いします。

連休を空けても秩父地域に大きな不安が広がらないことを願っています。

今回はこれから秩父地域に起こる可能性のある事、備えておいた方が良いことについて書いてみます。

《今後起こる可能性があること》

(1)都心部から地方に感染が拡大してきます。

都心部での感染拡大を受けて、都心部ではより緊張が高まっています。埼玉県内も都心に近い地域は、日に日に感染者が増加しています。元々人口密度が高いため、公園での運動までも自粛を求める状況になってきました。

・都心部の危険が増すことで、地方に息抜きに来たり、疎開して来る人が増えてきます。

・ゴールデンウィークで、観光や帰省により都心部から人が入ってきます。

⇒近い将来、秩父地域でも新型コロナ感染症の患者さんが増加してくると思います。

『対策』

・地域を越えて移動しない、移動させない

現状ではなるべくみんなが行動範囲を狭くすることが大切です。地域を超えての人の移動は避けてください。離れていて心配なご家族にはこまめに電話などで連絡を取ってください。

・すでに周りに感染者がいるものとして注意する

新型コロナの感染者は必ず出てくると思います。ある日突然患者さんが出てきてもびっくりしないでください。その心の準備をしておくことが大切です。その時にびっくりしない為には、普段から誰が感染していても自分にうつらないような注意をしていて下さい。

以前にも書きましたが、自分自身がかからないような予防をするとともに、自分自身がすでにかかっているものとして人にうつさない為の予防をみんなでしていきましょう。家族以外に濃厚接触者を作らない事が重要です。

それが守れていればたとえ隣の人が感染していることがわかっても慌てずに済むはずです。常に緊張している状況は本当に大変ですが、一定の条件を満たさなければ感染症はうつりません。感染予防のルールを守ってみんなで、自然に、感染予防しましょう!

・地域に感染者が出ても騒がない。責めない。

新型コロナはいつだれが感染してもおかしくありません。身近に感染者がでても必要以上に騒がないでください。「感染したら村八分になる」という気持ちは不調を隠してしまうことになり、重症化した時の対応が遅れてしまったり、結果的に地域に感染を拡大させてしまう可能性があります。不安な気持ちは十分理解できますが、かかった人が悪いわけではありません。この感染症にはみんなで立ち向かわなくてはいけません。犯人捜しのように情報を集めたり、確かでない噂を流したりしないでください。一人一人が冷静に、自分の身に降りかかったときに、周囲にどう対応してほしいかを考えて行動してください。

秩父地域心を一つに、この地域に「感染者を出さない」「感染者を増やさない」ために頑張りましょう

(2)家族に感染者が出る可能性があります。

地方に感染が拡大してくると、身近(特に家族)に感染者が出てくるかもしれません。現時点では家族内に風邪症状が出たら、新型コロナウイルス感染症を疑って対応して下さい。

⇒家族内に新型コロナの感染が出てしまった場合(疑いも含む)

『対策』

・症状がある人は外出をさせない

症状のある人は外出させないでください。症状が辛かったり、長引くときはかかりつけ医か相談センターに電話で連絡してください。

・自宅での療養を手伝う人はなるべく少なく、感染に注意

こどもや高齢者でお世話が必要な場合は、極力関わる人を少なくして、接触した人は必ずマスクをして、こまめに手洗いをしてください。

・療養室を決めて、なるべく出ない

症状のある人が生活する部屋を決めて、極力出入りは控えてください。共有スペースは常に空気の流れができるように換気してください。同居の人も食事の時以外はマスクをして、2m以内に近づかないでください。

・食事は別室で、寝室も別にする

食事する部屋は別にしてください。時間差にしてもだめです。食器やタオルは共用しないでください。食器などにはウイルスの付着の可能性があるため手袋などを使用して運び、よく洗浄してください。

・外出を控える

家族内に新型コロナの感染者が出た場合は、同居者も外出を控えてください。無症状でも14日間は外出自粛するように言われています。

とても厳しいですが、新型コロナウイルスは家族内で本当にうつってしまいます。もし疑わしい時は、かわいそうと思っても感染を広げない為にしっかり対策してください。こどもや介護が必要な方の場合は放っておくわけにはいきません。関わる方はできる限り予防しつつ、不安がある時はかかりつけ医か相談センターに対応を相談してください。

(3)自分がかかってしまう可能性があります。

自分自身に新型コロナウイルスを疑う症状が現れたり、感染者と接触してしまう可能性があります。

⇒自分自身が感染してしまった(疑いも含む)場合

『対策』

・静かに過ごす。しっかり休む。水分をとる

睡眠をできるだけ多くとり、しっかり休み、水分を補給し、よく食べるようにしましょう。通常の風邪薬の多くは飲んでも問題ないようですが、解熱剤はカロナールの様な系統が良く使われています。不安な時は医療機関に電話で相談しましょう。

・他の人から離れる

ひとり暮らしでない人は、14日間はできるだけほかの人から離れて過ごすようにしてください。可能であれば同居の人たちから離れた部屋を「病室」と決めてそこで生活します。トイレは共同で使用する際は使用後に次亜塩素酸などで除菌してください。

・人のいるところではマスクをする

マスクを着用してください。自分から飛沫を出さないことが大切です。使い捨てのマスクがなければ布マスクでもいいです。人がいない時でも共用する物の近くではマスクをして、物に自分から出た飛沫が付着してしまうことを防いでください。

・物を共用しない

食器、カップ、道具類、タオル、寝具など、個人で使うものをほかの人と共用することは避けてください。それができない場合は、使用後すぐに洗ってください。洗濯は普通の洗濯機で洗えばいいです。なるべく自分の部屋の外のものは触らないようにしてください。やむを得ず触る場合はティッシュペーパーごしに触るようにして、直接触ったものはアルコールか次亜塩素酸で除菌してください。

・誰かに様子を確認してもらう

不調で一人で自宅にいる場合は必ず誰かに伝えてください。信頼できる知り合いの誰かに、自分の無事を毎日確認してもらってください。ご家族などと頻繁に連絡を取り合うといいと思います。

・こどもがいる人は誰かの手を借りる

こどもがいる方は必ず誰かに助けを求めてください。一人で抱え込まずに自分とこどもの安全の為に周囲の人と相談するようにしてください。

 

今回はこれから起こる可能性のあることについて書いてみました。秩父地域のみなさんにとってもこの先必ずより身近な問題になってきます。大切なのは色々な状況が自分の身に降りかかってきた時のことを想定しておくことです。特に小さいこどもや高齢の方と一緒にいらっしゃる方は、家族や友人と相談しておきましょう。

秩父地域で今後感染者が出てもびっくりしないでください。東京・埼玉にこれだけ感染者が増加していて、秩父地域がこのまま感染者が出ないことは考えられません。動揺しなくて済むよう心の準備をしてください。

これまでこのホームページからは秩父地域の人達に向けて、地域性に合わせた情報提供することを心がけています。この内容が閉鎖的で秩父地域のことしか考えていない様に感じられる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、私にも東京やアメリカにとてもとても大切な家族がいて、心から無事を祈っています。この感染症は、「自分を守る」「家族を守る」「地域を守る」ことが世界中の平和を守ることにつながっていきます。そのためには「自分を知る」「家族を知る」「地域を知る」ことが大切です。様々なニュースが入ってきますが、秩父地域の皆さんに地域に合わせた情報をお伝えして、一日でも早く安心して過ごせる日々を取り戻したいと思っています。

みんなで安心して過ごせるよう、助け合い支えあい、地域を守りましょう。

https://www.city.chino.lg.jp/uploaded/attachment/12682.pdf

これはこれから都会から地方に感染が拡大することを想定して、長野県の諏訪中央病院の玉井道裕医師が作成された「説明書」シリーズの一つです。医療者向けですがわかりやすくとても参考になります。今回の記事の内容も参考にさせていただきました。ぜひURL検索して一度読んでみてください。

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