当院からのお知らせ
秩父地域における新型コロナ対策について(27)
四方の山が色づいてとても美しい日々が続いていますが、この時期に太鼓の音が聞こえないのはとても寂しく感じています。
全国的に新型コロナウイルスの感染が拡大しています。
東京・埼玉を含む首都圏や北海道、大阪などで感染者数は爆発的に増加しています。今のところ右肩上がりの状況が持続しており、今後もしばらく増加していく可能性があります。重症者の増加は大体7日間くらい遅れてくるので、これから重症者も急速に増えてくる可能性がありとても心配な状況です。
前回の投稿時と比べて、我々もさらに日常生活の中の注意レベルを上げなければいけない必要な状況にまたなってしまいました。
テレビなどで報道されている様に今回の第三波と言われる感染拡大は全国的に、全世代に広がりを見せています。また集団感染(クラスター)も第二波の様に『夜の街』中心ではなく、職場や学校、病院や介護施設など色々な場所で起こっています。「いつでも」「どこでも」「だれでも」感染する可能性があると注意が呼びかけられています。
確かに新規感染者の増加とともに感染経路不明の感染者も増えており、今まで以上に色々な所で注意が必要だと思います。
ただ最近よく言われている『家庭内感染予防』や『マスク会食』というものにはやや違和感も感じています。
最近は感染経路がわかっている人の中では、家庭内感染が最も多く(40%程度)、次いで職場や病院・介護施設などが多いと言われています。それを受けて家庭内感染に注意する様、ニュースなどではしきりに言われています。しかし以前にも書きましたが、現実的には家庭内での感染予防はかなり難しいと思います。家庭内でもマスクをしたり、接触を避けたりすることはとてもストレスの多く現実的ではありません。前提となっている感染経路の話に戻ると、感染経路として家庭内が最も明らかになりやすいという要素が大きいと思います。恐らく、家庭内や職場内、施設内感染はほとんど濃厚接触者の検査で明らかになっています。一方で会食や旅行などのレジャーによる感染は自己申告がなければ明らかになりません。恐らくこれまで感染した人がその後大変な思いをされているのを見て、最初の頃より正直に行動を申告できない人が増えているのではないかと思います。また急激な感染者の増加により保健所の負担も急増して感染経路が十分に追えなくなってしまっているのではないかと思います。この傾向が強くなるとは社会全体として感染を抑えていく事がとても難しくなってしまいとても危険です。家庭内感染は、誰かが家庭外で感染してこなければ絶対に起こりません。やはりまずは家庭外での感染をしっかり予防することにつきると思います。『絶対に家庭内にウイルスを持ち込まない』という気持ちで家庭外での感染予防を頑張りましょう。もちろん家族の中に高齢者や体の弱い方がいる場合、仕事で都心に通勤していたり、不特定の人との接触が避けられない方などは家庭内での感染にも一定の注意を払って下さい。
感染する場面としては飲食を伴う状況が最も危険が大きい事は間違いなさそうです。そういう意味では『マスク会食(一口ずつマスクをずらして飲食する)』という工夫も必要かもしれません。ただ、これだけ流行が拡大している事を考えると流行地ではまずは会食を控える事が必要です。特に普段行動を共にしていない人、例えば同窓会のような集まりは控えて頂きたいと思います。またちょっと前の様にある程度落ち着いた状況になるまでは、「普段から食事をともにしている人と外食に行く」「テイクアウトを利用する」など、安全な方法で飲食店も守っていくようにしましょう。
逆に以前から言われている事ですが、人と会う場合でも飲食をしないでお互いマスクをして会話を楽しむ分には比較的危険が少ないようです。今は飲食にこだわらず、お互いを守りながら交流して頂きたいと思います。
秩父地域では今のところ第三波の影響は明らかになっていません。しかし、また秩父で感染者が出るのも時間の問題です。これまでも秩父地域では数人感染者が出ても皆さんの努力で大きな流行を作らずに乗り切ってきました。今後も運悪く感染してしまった人がいても、その人から集団感染などが起こらない様みんなで注意していきましょう。繰り返し書いていますが、感染してしまった人を「絶対に責めない」、「地域で支える」ということも併せてお願いします。
第三波の真っ最中です。
今一度基本に戻って、『マスク・手洗い・換気』、『三密の回避』!
ワクチン関係は良いニュースが入ってきていますが、まだ新型コロナ収束には時間はかかりそうです。希望を持ちつつ、一人一人が身近な所から、地域みんなで頑張っていきましょう。
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