当院からのお知らせ
2022年秩父地域と新型コロナ(14)
急に冬の寒さが到来しました。秋晴れの日は抜けるような青空がとても気持ちいいですが、朝夕は凍えるような寒さになりました。この時期はまだ暖房を付けるかどうか迷いますね。患者さんたちとお話ししていると、こたつだけ出してこたつから動きたくなくなっているというお話をよく聞きます。こたつも気持ちいいですが、寒い日は部屋全体を少し温めるようにして、あまり運動量が低下しないようにしましょう。寝る時も寒い部屋で寝ていると、縮こまって寝てしまうため肩こりなどが強くなる傾向があります。天気予報などに注意しつつ、室温と湿度の管理を心がけて、体調を崩さないようにしてください。
さて、最近の新型コロナの状況ですが、第7波が収束傾向でしたが、今は下げ止まりからやや再増加の傾向が見られています。秩父地域でも一時期はほとんど患者さんがいなくなった印象でしたが、最近はどことなく感染者が増えてきている感覚です。現時点で日本では第7波で猛威を振るったオミクロン株のBA.5という株が流行の主体となっています。行動制限の緩和によって7月初旬からの流行株がやや再燃しているという状況の様です。今の所日本で7月以降に新型コロナに感染した人で、それ以降に再感染したという話は聞いていません。一方で海外ではすでに他の変異株への置き換わりが進んできています。アメリカやシンガポールでは、BQ.1やXBBなどと言われるオミクロン株の亜型が増加しており、オミクロン株の2回目感染も見られている様です。これから冬に向けて、日本でもこれらの新たな変異株の流行が始まり、第8波となる可能性が高そうです。変異株は例のごとくワクチン効果も低下し、最近コロナに感染をした人も再感染する可能性があるようです。現時点ではそれらの変異株の重症度が高くなっているという話は聞いていません。オミクロン株が全体的に軽症が多くなっているのは間違いなく、今後も流行しても重症者や死亡者がすごく増えてしまうことはないかもしれません。ただ、第7波の様に波が大きすぎると、頻度は少ないとはいえ、たくさんの人の大切な命が奪われてしまいます。被害を大きくしないために爆発的な流行を起こさないための対策は今後も重要であると考えます。
《オミクロン株対応2価ワクチンについて》
オミクロン株対応ワクチンの接種が開始されました。これまでは、一番最初に出てきた新型コロナウイルス(従来株)に対するワクチンを接種しており、その効果は徐々に低下していました。新しいワクチンは現在流行の主体となっているオミクロン株に対する効果が上がっていると言われています。重症化予防効果だけでなく、感染予防効果も期待されています。また、上記の通り次の大きな波が来る際は、流行の主体は新たな変異株になると思われます。新しいワクチンは、従来のワクチン+オミクロン株ワクチン(2種類混ざっている)ワクチンなので、新たな変異株に対しても効果が上がることが期待されています。現在海外で新たに出現している変異株は、いずれもオミクロン株の亜型とされるもので(なんでオミクロンから先に進まないのかは良くわかりませんが)、新たなワクチン接種は今後の流行に備える意味では有意義だと考えられています。副反応についても、今までのワクチンと同程度とされており、個人差はあると思いますが、これまでのワクチン接種と同じくらいと考えていただければいいのだと思います。
現在新しいワクチンの予約ができるのは、手元に接種券がある方で、2回目までの接種が終了している方です。手元に3回目・4回目の接種券がある方はそれを利用して予約することができます。また、接種間隔も最後の接種から3カ月経過すれば打てることになったので、今後新たに接種券が届く方たちは、基本的には届いた時点で接種を受けられるようになるようです。予約センターでの受付は10月26日からとなっていますが、各医療機関での自院予約接種も開始されていきます。接種券が届いて、早めの接種をご希望の方は予約センターやLINEでの予約、かかりつけ医療機関での相談をご検討ください。現時点では予約枠にも余裕があり、比較的早く予約が取れそうです。
《インフルエンザワクチンについて》
今年は、海外からの人の出入りが増加するためインフルエンザの流行は避けられないと思われます。ここ2年間インフルエンザの流行がなかったため、今年はより大きな流行になり、重症になる方が多いことも心配されています。そのため、特にインフルエンザの重症化リスクも高いとされる65歳以上の方はインフルエンザワクチンの接種も前向きにご検討ください。今年はワクチン自体の不足は心配なさそうです。ただ、オミクロン株対応の新型コロナワクチン接種と完全に重なってしまう為、接種の枠に限界があります。インフルエンザワクチンについては早めの接種をご検討ください。もちろん65歳未満の方達も、インフルエンザワクチンは感染予防効果・重症化予防効果があるので(効果は50%程度ですが)接種を検討していただければと思います。インフルエンザワクチンの予約については前回の記事をご確認ください。
・ワクチンが立て続けにあり、本当に大変ですね。もうワクチン打つのはうんざりという声もたくさん聞かれます。気持ち的には私も同感です。コロナがワクチンが切れても重症化しない病気になってくれば、ワクチン接種は不要になると思うので、早くそうなってくれることを願うばかりです。
・医療機関としても、ワクチンの種類や接種部位などに間違いがないように細心の注意を払って対応しています。通常診療に加えて新型コロナウイルスワクチン、インフルエンザワクチンを行っているので、通常より駐車場や待合室が混みあっていたり、待ち時間が長くなってしまう可能性があります。申し訳ありませんが、時間に余裕を持って受診してください。
・風邪症状外来は、この急激な寒さもあり、受診者が多めの状況です。時間帯によっては1時間くらいお待たせしてしまう場合があります。具合が悪い中でお待たせしてしまうのは申し訳ありませんが、精いっぱい診療しておりますので、ご理解ください。
寒い日が続きますので、気をつけてお過ごしください。
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