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当院からのお知らせ

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帯状疱疹ワクチンについて

2025年4月より帯状疱疹ワクチンの定期接種が開始されています。

帯状疱疹は、強い痛みを伴う帯状の湿疹ができる皮膚疾患です。水ぼうそうと同じウイルス「水痘・帯状疱疹ウイルス」が原因であり、1回目の感染では水痘が発症しますが、その後ウイルスは体内の神経節にひそみ続け、2回目以降の感染で帯状疱疹として発症します。加齢に伴って発症率が高くなる疾患で、特に50歳代から急激に増加し、80歳までに約3人に1人が発症するとされています。また、帯状疱疹の発疹が完治した後もその部位に痛みが持続し、「帯状疱疹後神経痛」になることがあります。この神経痛は治療をしてもなかなか改善しないこともあり、中には一生続いてしまう方もいます。

現在日本では帯状疱疹を予防するために2種類のワクチンがあります。一つは、2016年に帯状疱疹の予防に関する認可がおりた水痘ワクチンです。もう一つは、2020年1月に認可されたシングリックスというワクチンです。

いずれのワクチンも適用年齢は50歳以上になります(※シングリックスは一部18歳以上の人も適応になりました)。帯状疱疹発症の好発年齢も50歳以上です。

帯状疱疹ワクチン 比較

項目

弱毒生水痘ワクチン

シングリックス

対象者

50歳以上

50歳以上/免疫不全がある18歳以上

ワクチンの種類

生ワクチン

不活化ワクチン

接種回数

1回/皮下注射

2回/筋肉注射(2ヶ月間隔〜6ヶ月まで)

発症予防効果

60歳以上で約50−60%

50歳以上で約95%

神経痛予防効果

66.5%

88.8%

長期予防効果

8年目で31.8%に低下

10年後で80%以上

副反応

頻度少ない(局所反応、水痘様発疹など)

頻度多い(局所反応・筋肉痛40%、発熱18%)

接種できない方

妊娠、免疫低下、発熱・急性疾患中

ステロイド等免疫抑制薬内服中の方

アナフィラキシー歴、発熱・急性疾患中

費用

約8000円(一部公費助成あり) 約23000円(一部公費助成あり)

帯状疱疹ワクチンのどちらを打った方が良いか迷われる方が多いかと思います。

最近主流になっている不活化ワクチンは効果が高いとされていますが、発症を完全に予防できるものではありません。比較的強く副反応(発熱・倦怠感など)が出る方もいらっしゃいます。不活化ワクチンは効果は高く有効期間も長いですが、副反応が比較的強く費用が高いというデメリットもあります。一方生ワクチンは費用が安く副反応はほぼ出ませんが、発症予防の効果はあまり高くなく有効な期間も長くありません。それぞれにメリット、デメリットがあるのでそこを踏まえてご検討ください。

いずれのワクチンを接種した場合でも帯状疱疹に罹患する可能性はあります。帯状疱疹の初期症状としては体の表面にチクチク・ビリビリするような痛みが出ます。洋服などが擦れると痛いという症状も特徴的です。水膨れを伴うような赤い湿疹が出現してきますが、少し遅れて出てくることもあります。痛みが始まって湿布を貼っていたら湿布にかぶれたという症状で受診され、結果的に帯状疱疹だったということもあります。予防接種以上に、かかってしまった時の初期対応が重要になるので、帯状疱疹かもと思ったら早めに医療機関にご相談ください。

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