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当院からのお知らせ

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秩父地域における新型コロナ対策について(8)

5月に入り比較的春らしい穏やかな日が続いています。

日本全国の緊急事態宣言が延長される方針となりました。緊急事態宣言が発動されて一カ月が経過しましたが、4月下旬以降は新規感染者数が減少傾向にあります。人との接触を8割減らすという厳しい行動制限は効果が出てきているようです。

先の見えない状況が続いていますが、徐々に社会生活の制限を緩和する地域も出てきており、みなさんの努力の成果が少しずつ確実に表れてきています。

このまま爆発的な感染の拡大が起こらず社会がパニック状態にならない様、少しずつ日常生活を取り戻しながら、感染予防継続をよろしくお願いいたします。

新型コロナはあいかわらずとても対応の難しいウイルスですが、かなりわかってきた部分もあります。もちろん治療薬やワクチンについては今後の開発が待たれますが、ウイルスの特徴や予防方法についてはかなり意見がまとまってきました。これまでの情報を整理して、全てを制限してきた状況から、『何が』『どうすれば』『安全に』日常生活に戻していけるのか、考えていく段階になってきています。

今回は今話題になっているニュースについていくつか書きたいと思います。

『緊急事態宣言について』

緊急事態宣言は4月7日に一部地域に出され、4月16日に全国に拡大されました。緊急事態宣言が出されたころは明らかに感染者数が増加傾向にあり、このまま社会生活を継続していくと感染者の数が爆発的に増加する可能性が高いと判断されて、より厳しい注意喚起をするために出されました。あの時の勢いで患者数が増えていたら、確実に医療崩壊し、より多くの犠牲者が出ていたと思います。

現状ではもうこれで大丈夫というところまではきていません。しかし、国民全体の『危機意識』や『予防に関する知識』が浸透し、医療体制も軽症者の宿泊施設などができたことで少しずつ整ってきています。緊急事態宣言が出されたころのような崩壊寸前の危機的な状況ではなくなってきており、今後は段階的に制限が解除されていくと思います。ただ、宣言が解除されても一人一人が感染を拡大させないための注意を継続していくことがとても大切です。

緊急事態を抜けた後に新しい安全な日常をみんなで作っていきましょう。

『PCR検査について』

新型コロナが出てきてから、今まで耳にすることのなかったPCR検査という言葉を山ほど聞くようになりました。PCR検査は現状で『新型コロナの感染症である』と決定するのに最も有効な検査で、検査が陽性の時はほぼ新型コロナの感染で間違いないと言えます。しかし、PCR検査は『新型コロナの感染症ではない』というのは得意ではありません。PCR検査が陰性でも、実は新型コロナに感染している可能性があります。その為今後PCR検査が増えても、検査が陰性=新型コロナ感染ではない=安心ではないということをわかっている必要があります。

PCR検査をすべきかどうかという話はずっとされていますが、実はその必要性は時間とともに変化しています。

・感染が始まった当初は、できれば感染している人を全員見つけて、全員を治療したり隔離することで感染を広げないという目的がありました。しかし当時はPCR検査の数に限界があり、いわゆるクラスター対策で感染の経路を徹底的に洗い出そうとしてもなかなか全体像は把握しきれませんでした。この頃は感染がわかった人周囲の感染が疑わしい人(濃厚接触者)や帰国者にしぼって検査していこうという方針でした。

・感染がどんどん拡大していたころは、非常に軽症者の割合も多いことがわかり、感染経路不明の感染者も増大してきました。このころは全員を把握することは困難になり、重症になるリスクの高い人だけを検査して、適切な治療につなげようという目的に変わりました。感染者数が爆発的に増えることで病院がパンクして、重症になる方が病院に行けないということがないようにしていました。その為PCR検査をするかどうかに一定の基準を設けて、数の制限をしてきました。

・感染がやや落ち着いてきたこれからは、再度なるべく全体像の把握をしていく方向になっていきます。軽症者の療養施設などがある程度確保できたため、感染症がわかったときに病院がパンクする心配が減ってきたからです。これからはPCR検査の件数を増やすことで、感染者をなるべくしっかり把握し、適切な治療と感染予防していこうという流れです。ただ検査というのはある程度患者さんが感染している可能性が高い状況で検査をしないと誤って検査が陽性に出てしまう可能性が高くなります。特に検査をする集団の感染している人の割合が、ある程度多くないと検査の結果はより不確かになります。その為今後も検査をするかどうかは医師が必要かどうか判断することが大切です。とりあえず受けておくというような検査ではないことを知っておいてください。

PCR検査については数の少なさが言われていますが、目的も段階的に変化しています。私個人も初期のころは、PCR検査をもっと増やして徹底的な全体像の把握と隔離が必要だと思っていました。しかし今となって考えると、PCR検査をたくさんはやらずに、『国民全員がすでに感染しているつもりで感染予防の行動する』という方針はある程度効果的であったと考えます。これは感染拡大防止と医療崩壊防止の両方に効果があったと思います。

現時点で、日本でも実はたくさんの人が感染していた(感染している)可能性は高いですが、欧米のようにたくさんの死亡者が出ることを避けられていることは確かだと思います。

これからも『全員がすでに感染しているつもりで感染予防の行動する』という方針は続けつつ、今よりは明らかに感染している人をはっきりさせてみんなで冷静に対応していくことが重要です。

新型コロナに関しては抗体検査や抗原検査も話題に上がっています。これからそれぞれの検査結果の意味や正確さ、簡便さによって使い分けるようになっていくと思います。細かくなるので、具体的になってきたらまた解説を書いてみようと思います。

『新型コロナウイルスの治療について』

ニュースでも報道されていますが、新型コロナウイルスに対して色々な薬の効果が試されています。すでに世の中にあった薬を使用しての治療については概ね方針が固まってきている様です。死亡率を下げるという意味ではある程度効果があることがわかってきています。ただ現状の薬ではみんなが安心して安全に使用できる薬ではありません。効果もその薬があるから感染しても大丈夫と言えるようなものではありません。

今世界中の研究機関が新型コロナのワクチンや薬の開発に力を入れています。すでに海外ではワクチンを実際に人に打つような研究も始まっており、実用化されるのも早ければ来年のはじめではないかと思われます。

有効なワクチンや治療薬の開発に期待しつつ、現状ではとにかく感染しない様に注意しましょう。

『第二波について』

現在3月からの大きな感染拡大の波が落ち着きつつあるのは間違いありません。ただ、人の生活が元に戻ると再度感染が拡大していくことも間違いありません。新型コロナが集団の中で拡大しない為には全体の60-70%がすでにかかっている必要があるといわれています。これを集団免疫と言います。しかし、爆発的な流行をしたヨーロッパなどでもすでに感染した人の割合は全体の10%台ではないかと言われています。恐らく日本はどんなに潜在的に感染が広がっていたとしても東京都内で3-5%程度と思われます。地方ではもっと少ないはずです。まだまだ集団としての免疫はなく、感染対策をやめてしまうと感染が広がってしまいます。今、日本の作戦は自然に集団免疫がつくのを待とうということではなく、一人でも感染が少ない状況を維持しつつなるべく早くワクチンを作って、みんなが免疫をつけられる様にしようというものです。現状に油断せず、みんなで第二波に備えていきましょう。

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