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新型コロナウイルスワクチンについて:2021年秩父地域と新型コロナ(5)

大分太陽が出ている時間が長くなってきました。

日が伸びてくると、一日が長い感じがして少し得をしている気分になります。特に春らしい日差しを浴びると、何か良いことがありそうな気がしてわくわくします。花粉症も本格化してきますが、春の訪れはうれしいですね。

さて、連日報道されていますが、日本でも新型コロナウイルスのワクチン接種が開始されました。なかなか出口が見えない新型コロナとの闘いの中で、希望の光であることは間違いありません。最近ワクチンについてもかなりわかりやすく情報が出てきました。個人的には『こびナビ』という情報サイトの説明はとてもわかりやすいと思いました。https://covnavi.jp/faq_medical/

色々な所からの受け売りですが、現時点でわかっているワクチンに関する事について、ここでも少し書いてみます。

《新型コロナウイルスについて》

新型コロナウイルスは(1)殻の部分、(2)とげの部分、(3)中身(RNAという遺伝子)でできています。よくテレビなどにも出てきますが、ヒトの体に入ったウイルスはとげの部分でヒトの細胞にくっつきます。くっつくとヒトの細胞は自分の中にウイルスを取り込みます。ヒトの細胞の中には元々細胞を増やすための工場があり、ウイルスが入ってくるとその工場でウイルスを大量生産(コピー)してしまいます。ヒトの体の中でウイルスがどんどん増えると、次々と色んな細胞が壊されてしまい、病気になってしまうのです。この仕組みは新型コロナだけでなくウイルス全般に共通しています。

《免疫について》

免疫とは元々体の外から入ってくる敵に対して、ヒトが持っている武器です。ウイルスが体に入ってくると、ウイルスを大量生産するとともに、それを排除するための免疫が働き始めます。その機能はいくつかありますが、代表的な機能として、ウイルスのとげの部分にくっついて、悪さをできなくするための抗体というものを作れるようになります。ウイルスを取り込んだ細胞が、ウイルスをコピーする過程でその設計図(RNA)の情報を免疫細胞に伝えます。その免疫細胞が抗体を作り、ウイルスが悪さをするのを食い止めてくれます。免疫の力でウイルスを抑え込むことができれば、病気としても改善して元気になっていきます。一度ウイルスに感染すると、しばらく同じウイルスにかかりにくくなるのは免疫の力で抗体ができているためです。また、抗体を作るための記憶は体の中にある程度の期間留めておくことができ、一度抗体が体からなくなってしまっても、再度ウイルスが入ってきた時にすぐに量産できるようになります。(ただウイルスの種類によって、免疫力が残っている期間は異なります。)

《ワクチンについて》

ワクチンは、ウイルスに感染しなくても抗体を作れるようにしよう!というものです。今まであったワクチンは、ウイルスを弱く(弱毒化)した生ワクチンと、ウイルスをバラバラに壊した不活化ワクチンの二種類に分類されます。これらのワクチンを体に注射すると、体の中の免疫が働いて、抗体を産生します。抗体ができると、本物のウイルスが体に入ってきた時に感染しなかったり、重症にならなかったりするという良い効果があります。しかし、これらの生ワクチン・不活化ワクチンを作るには長い時間がかかるという問題がありました。

《新型コロナワクチンについて》

新型コロナのワクチンはmRNAワクチンという全く新しい方法で作られています。この方法自体は20年くらい研究されてきていたようですが、ワクチンとして完成したのははじめてです。mRNAというのはウイルスの中身(RNAという設計図)の一部を切り取ったものです。ウイルスのとげの部分の設計図だけをワクチンにしています。このmRNAワクチンを注射すると、mRNAがヒトの体の細胞に取り込まれます。細胞の中でその設計図を使って、ウイルスのとげの部分だけが作成されます。できたとげの部分に対して免疫機能が働いて、抗体を産生します。この手順でウイルスに感染したときと同じように、ウイルスのとげに対する抗体を体の中に獲得することができます。※mRNAはメッセンジャーアールエヌエーと読みます。(ここではファイザー社、モデルナ社のワクチンについて説明しました。アストラゼネガ社の物は少し異なります。)

《新型コロナワクチンの有効性について》

これまで出てきている情報からは、新型コロナワクチンはとてつもなく有効なワクチンです。接種後は発症の危険性が20分の1になり、重症化はほとんど起こらなくなるとされています。現時点では感染した時に人にうつしにくくなるかは定かでありませんが、少なくとも自分を守る為には極めて有効なようです。

《新型コロナワクチンの安全性について》

新しい製法の新しいワクチンということで不安を感じる方も多いと思います。私も当初は「大丈夫かな?」と思っていました。ですが現時点では結論から言うと、新しい新型コロナワクチンはとても有効で、安全なワクチンの様です。上記の通り、ウイルス自体を体に入れるわけではない為、感染の心配はありません。またワクチンに使われている成分は、これまでも薬の添加物などとして日常的に人体に投与されていて大きな問題が出ていないものです。怪しいものは入っていない様です。RNAを体に入れることで自分自身の遺伝子(DNA)に影響が出るということは絶対にないそうです。

接種後に抗体を作る為に、免疫反応(炎症)が起こります。その為どうしても注射したところが腫れたり痛みが出ます。また免疫反応(炎症)によって、熱が出たりだるくなったりします。新型コロナワクチンはそのような副反応は半分以上の人に見られるようですが、基本的に数日で自然に良くなるそうです。

重大な副反応としてはアレルギーがあります。重いアレルギー症状が出た人が10万人に1人程度報告されています。どんなワクチンにもアレルギーの危険性はありますが、すでにあるインフルエンザなどのワクチンと比較して5-10倍程度多いようです。ただ、日ごろ皆さんが使う事のある痛み止めや抗生物質と比べると1/100程度の危険性とのことです。十分に用心することは必要ですが、めったに起こらないことの様です。

ワクチンの副作用はほとんどが6週間以内に出ると言われています。新型コロナウイルスワクチンも打ってから数時間から数日で成分は消失し、免疫反応も4週間程度で終了します。長期での副作用の可能性は0とは言えませんが、大きな副作用がのちのち出る可能性は低いとのことです。

《打ってはいけない人》

現時点ではほとんどの人が接種可能と言われています。(16歳未満のこどもは対象外です。)新型コロナワクチンを打ってはいけない人は、過去に強いアレルギー症状が出たことのある方です。薬や食べ物、予防接種などで強いアレルギー症状は出たことのある方は医師とよくよく相談して打つかどうかを判断してください。花粉症やじんま疹程度のアレルギー持ちの人は原則接種可能です。持病があってもほとんどの人が打って大丈夫です。心配な方は今から主治医の先生に相談しておいてください。

妊娠中・授乳中の人はこれまでの研究では接種対象に入っていません。理論上は問題ないようですが、もう少し情報が集まってからに打った方が良いと思います。

《まだわからないこと》

これまでの経過で新型コロナウイルスワクチンがどのくらいの期間有効かはわかっていません。また、みんなが打つと本当に新型コロナを終息できるのかもわかっていません。今はワクチンを打つことで、新型コロナにおびえていなければならない世界を変えられる事を信じて、接種を進めていこうという状況です。

 

現時点では、新型コロナワクチンはとても有効で、安全だと思われます。私が尊敬し、信用している医師達も全員ワクチンを打つと言っています。私は自分と家族にも打ちたいと思っています。

多くの人がワクチンを接種して、みんなで安心して生活できるようになることを心から願っています。

新型コロナワクチンに関する情報がこれから日本での接種が進み、さらにワクチンについての情報は増えてきます。自分の順番が近づいてきた時に不安を感じることもあると思います。打つかどうか、最終的にはご自身の判断ですが、迷った時は主治医・かかりつけ医などに相談してください。

引き続きの個人個人の感染対策(マスク・手洗い・換気・人混みを避ける)もよろしくお願いします。

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