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当院からのお知らせ

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新型コロナウイルスワクチン接種しました

全国的に新型コロナウイルス感染が拡大しています。正式に『第4波』に突入し、埼玉県もさいたま市・川口市などはまん延防止等重点措置の適応になりました。今回の波はイギリス株といわれる変異株が主体になっており、明らかに今までと比して急速に拡大しています。

3月に東京都では最悪の場合GW前に新規感染者が650人/日を超えると試算されていましたが、4/17現在すでに750人/日を超える程になっています。大阪兵庫はすでに危機的な状況になっており、これ以上の拡大は何としても食い止めなければなりません。

秩父地域にも今後も変異株の流入があると思われます。都心部への外出、地域外の人との飲食を伴う交流は極力控えていただくようお願いします。現時点で変異株だけを予防する方法はありません。新型コロナウイルス全体の感染を防ぐことで変異株拡大を何とか防がなければなりません。感染防御の方法としては今までと大きな変わりありません。『マスク』『手洗い・消毒』『換気』『3密の回避』を今まで通り徹底していただくことをお願いします。

 

秩父地域でも医療従事者へのワクチン接種が進んでいます。

医療従事者は

①発熱などの風邪症状の方の診療を行うため、新型コロナウイルス感染者と接触し感染する可能性が高い。

②医療機関で新型コロナウイルスが発生した場合に通常の医療がストップしてしまう為、他の病気の治療ができないなど、患者さんに別の健康被害が出てしまう可能性がある。

③一般の方へのワクチン接種を行う際に、万が一医療従事者感染していると接種を受ける人達に集団感染させてしまう危険性がある。

という点から優先接種の対象となっています。

 

私は3/25に一回目、4/15に二回目のワクチン接種を受けてきました。すでに色々な方が書いていますが、皆さんが今後受ける際の参考になればと思い、体験談を書いてみます。ちなみに私は恐らく副反応が強く出た方だと思います。でも事前に友人や兄弟から体験談を聞いていたので大きな不安は感じずに過ごすことができました。副反応は出るものとして、冷静に受け止める準備をしておくことが重要だと感じました。

《ワクチン接種1回目》

(当日)初めて受けるワクチンということもあり、接種日は朝から少しドキドキしていました。秩父病院で午後2時からの接種予定だったので、20分前位に着くように行き、受付と問診を受けました。その後待合室で待機していましたが、実は筋肉注射で予防接種を受けるのは初めてだったので『注射する時痛いのかな?』という不安が少しありました。(新型コロナウイルスワクチンは上腕の筋肉に筋肉注射で接種します。)看護師さんに呼ばれて接種場所に入ると、名前の確認をされました。看護師さんが「力を抜いて腕を降ろしていてください。針を刺して腕がしびれたりしたら言ってください」とやさしく声をかけてくれました。注射自体は驚くほど痛みはありませんでした。インフルエンザワクチンなどは皮下注射と言って皮下の脂肪に注射しますが、それに比べて痛みは1/10程度という感覚でした。新型コロナワクチンは注射液の量も0.3mlと少なめなのでそれも痛みが少ない一因かもしれません。接種後は15分間待合室で待機しました。接種後にアレルギー反応が出ることがあるので、ここでも少しドキドキしていましたが特に何も起こりませんでした(元々花粉症はひどいですがそれ以外のアレルギーはありません。)。15分の待機後、接種証明書をもらい車に戻りました。帰りの車では運転中になんとなく顔がほてってフワフワする感じがしましたが、気にしすぎだったかもしれません。1時間ほどで気にならなくなりました。その後は普通に生活をしていて特に問題はありませんでしたが、接種後5時間くらいで接種部位の痛みを感じるようになりました。打ったところの筋肉を動かすと痛みがあり、『あまり腕を使いたくないな』という感じでした。普通に入浴もしましたが、念のため接種部位はお湯につけないようにしました。その後も徐々に痛みが強くなり、夜寝るときには接種部位を下にして寝るのはつらい感じでしたが、夜間は特に起きることもなく良く寝れました。

(翌日)起床時から腕の痛みがありました。注射した方の腕は45度くらいから上にあげるとかなり痛みがあり、重いものは持ちたくない感じでした。軽い頭痛とだるさを感じました。腕の痛みが強かったので朝食後にカロナール(解熱鎮痛薬)を飲みました。その後仕事を始めて集中していると痛みもさほど気になりませんでしたが、腕を上げると痛いのは一日中続いていました。発熱などはなく、腕の痛み以外は特に気になる症状はありませんでした。

(二日目)起床時から腕の痛みはかなり軽くなっていました。強く抑えたりしなければ気にならない程度になっていました。体調も特に問題なく普通に生活できました。

 

《ワクチン接種2回目》

私より前に接種を受けた兄弟や友人から「2回目の後は辛い」と聞いていました。報道でも1回目より2回目の方が接種後の副反応が強く出ると言われていたので『2回目こわいな~』と思っていました。

(当日)接種自体は1回目と同じ流れだったので特に緊張はしませんでした。1回目同様接種時の痛みはほとんどありませんでした。接種後15分間も特にアレルギー症状はなく無事終了しました。(秩父病院の裏口を出た時には別所方面の山の新緑が本当にきれいで感激しました。)2回目も接種後1時間くらいで顔がほてるような感覚がありましたが、30分ほどで気にならなくなりました。その後しばらくは普通に過ごしていましたが、接種後5時間くらいで接種部位の痛みが出てきました。また頭痛と軽い吐き気も感じました。夜にかけて痛みは強くなりましたが、1回目と大きな違いはなく、その日は早めに就寝しました。

(翌日)起床時から全身の筋肉痛を感じました。注射した左腕と全然関係ない右手や背中、両足のすねなどに筋肉痛を感じ、動き出すのが大変でした。全身のだるさと寒気もあり、高熱が出る前の様な症状でした。朝食を食べてから、カロナールを内服しました。徐々に薬が効いて午前中はだるさを感じつつも仕事中はいつも通りに動くことができました。昼休みに昼食を摂ると、だるさが悪化し強い寒気がでてきました。30分程度横になって休みましたが、その後に起き上がるのはかなり大変でした。午後の仕事があったので再度カロナールを内服しました。仕事が始まると緊張感でだるさは多少軽減していましたが、普段と比べるとかなり動くのが辛い感じでした。接種部位の痛みは1回目と同じくらいありましたが、それがあまり気にならないくらい全身がきつい感じでした。夕方仕事が終わると、緊張の糸が解けて一気にだるさが強くなりました。熱も37.8℃くらいになり、吐き気と腹痛もありました。夕食は摂取できましたが、この日も早めに就寝しました。(体感的に2回目接種の翌日は運転や高所作業など危険を伴う仕事は控えた方が良いと思いました。)

(2日目)前日と比べ起床時からかなり体が楽になったと感じました。だるさがほぼなくなり、全身の痛みも2割程度に軽減しました。ただ、左のわきの下の痛みが新たに出現しました。(新型コロナウイルスワクチンでは接種した側の腋窩リンパ節が腫れることがあると言われており、リンパ節の痛みだと思います。)午前中から夕方までいつも通りに仕事をしていました。夕方に仕事が終わると非常に強い全身のだるさを感じました。頭痛・吐き気があり、それまでは感じなかった左胸の痛みも感じました(この痛みの原因はわかりません。不整脈などはありませんでした。)。起きているのがしんどくて、帰宅後家事などは何もできない状態でした。何とか夕食を摂り、短めの入浴をして、この日も早めに就寝しました。

(3日目)ちょうど休日だったので少しゆっくり起きました。起床時から体調は良くなっており、体の痛みもほぼ消失していました。体が軽くなった気がしました。左わきの痛みだけが少し残っていましたが気にならない程度でした。だるさも取れたので羊山公園まで散歩して芝桜を見てきました。この日は夜まで体調が悪化することなく元気に過ごすことができました。

 

以上、新型コロナワクチン接種体験談でした。今回の体験談はあえて生々しく感じたままに書いてみました。皆さんもワクチンの副反応に不安を感じているかと思います。もちろん皆さんの不安を大きくするために書いたわけではありません。私自身副反応を体験してみて、起こりうる副反応として知識がなければとても不安だったと感じました。すでに打った人の話を聞いていたので、接種後2日間我慢すれば概ね回復すると信じて副反応を受け入れることができました。新型コロナウイルスワクチンは他のワクチンと比べて、接種後の副反応が多くて強いと言われています。それでも、効果を考えると十分に耐えて接種する価値のあるワクチンだと思われます。

現時点でファイザーのワクチンは、①感染を予防する効果②発症を予防する効果③重症化を予防する効果が確認されています。また、④接種後半年後も効果がありそう⑤変異株に対しても効果がありそうということもわかってきました。ワクチンの効果としては非常に高いと言われています。

また、これから先行して行われるのは65歳以上の方へのワクチン接種ですが、一般的に65歳以上の方は副反応が軽度だと言われています。実際に70代の父も私と同時に接種しましたが、1回目、2回目ともに強い副反応はなく、接種部位の痛みと軽いだるさがあるだけとのことでした。重症化の危険が大きい65歳以上の方は是非前向きに接種を検討していただきたいと思います。ワクチンの接種によって新型コロナの脅威から抜け出せる日が来ること信じて、是非皆さんに受けていただきたいと思います。接種をするかどうか迷っている方、不安を感じている方は受診時などにご相談ください。

 

羊山の芝桜はすでに見頃を迎えています。混みすぎない時間を狙って、人との距離に注意して是非見に行ってください!今年も素晴らしかったです。

2021年秩父地域と新型コロナ(9)

3月21日で二回目の緊急事態宣言が解除されました。それから二週間も経っていませんが、世の中はすでにざわついてきています。以前の記事にも書きましたが、解除の時期にはすでに全国の新規感染者数は増加傾向にありました。現在はさらにその状況が顕著になり、一部の地域では『まん延防止等重点措置』が実施されることになりました。一時は全国の新規感染者数は1000人を切るくらいになっていましたが、最近は3000人近くになってきています。関東圏でも上昇傾向は顕著になり、埼玉県は比較的粘っているもののじんわり増加傾向が見られています。

テレビでは『第4波が懸念される』『第4波の兆しがある』と報道されていますが、第3波の時もそうこう言っているうちに急速に拡大する結果になってしまいました。第3波では北海道・大阪・沖縄などでの感染増加がみられ、その後首都圏に拡大し、全国的に大きな波となりました。また、『重症者数が多くなっていない』という理由でGoTo事業などを続けていたことも、結果的に病院がひっ迫し、多くの人が入院が必要でも入院できないような状態になってしまいました。今までの経験を生かすという意味では、波が大きくなってから気をつけるのではなく、早期にみんなで感染の拡大を止めないといけません。そうでないとまた多くの犠牲者を出してしまいます。

すでに第4波は始まっています。この波が大きくならない様、今からみんなで気をつけていきましょう!ただ行動制限するのではなく、これまでの経験と知識を生かした感染対策をしながら、できる範囲の経済活動をして、日常生活を楽しむことが重要です。

ここの所秩父地域は、新規感染者は時々出ても拡大はありません。ただこれまでの波を見ると、都心部で感染者が増えれば秩父にも必ず波が来ます。第3波では偶発的な流入からクラスターも発生してしまいました。もちろん一人一人が感染しない為に感染予防することが重要ですが、万が一自分が感染してしまっても人にうつさない様注意してください。高齢者のワクチン接種が完了する予定の7月までは秩父地域に大きな波を作らないことが目標です。『うつらない』『うつさない』行動を引き続きよろしくお願いします。

 

最近は《変異株》の話が良くニュースになっています。変異株の拡大は本当に驚異的で、その問題点について書いてみます。

(1)変異株は従来の新型コロナウイルスより感染力が強い

1人の人が新型コロナに感染した場合に何人に感染させてしまうかを計算すると、変異株では1.3~1.7倍の感染力があるとされています。実際にヨーロッパでは変異株の流行により、従来の感染対策をしていても感染拡大が起こり、フランスやドイツでは現在も増加傾向にあります。アメリカも一時減少傾向でしたが、高い水準のまま下がりどまり、今はやや増加傾向にあります。日本にもすでに変異株が入り込んでいますが、変異株が主流になると今まで以上に急速な感染拡大が起こる可能性が懸念されます。大阪などでの流行は変異株の影響もあるのではないかとされています。

(2)変異株は重症化や死亡のリスクも高くなる

イギリスではイギリス株といわれる変異株が大流行しました。この変異株は重症化率も高くなることが懸念され、死亡率は64%増加したと言われています。ほかの変異株はまだ明らかなデータは出ていませんが、重症化や死亡のリスクは上がっている可能性があると言われています。

(3)変異株はこどもに感染しやすい

従来の新型コロナウイルスはこどもにはうつりにくく、うつしにくいとされていました。そのため幼稚園・保育園・学校などのでの集団感染は比較的まれでした。しかし、変異株ではこどもへの感染力が増加していると言われています。現時点ではこどもに対する重症化の危険性は明らかになっていませんが、感染者数が増えれば当然一部に重症化がみられる心配があります。また元々こども同士は日常生活で密になる状況が多い為、集団感染が起きやすく、こどもを介して社会全体に大きく拡大する可能性があります。そのため変異株の流行により、再度休校や休園などの措置が必要になる可能性もあり、そういった面でもこども達に大変な悪影響が出ることが心配されます。

(4)変異株の種類によっては現在開始されているワクチンの効果が減弱したり、ほぼ無効になる

変異株の中にはすでに接種が始まっているワクチンで獲得できる免疫を逃避するものが出てきています。ワクチンの接種を広げることで、今後の感染拡大・重症化などを予防することを目指していますが、変異株の拡大によりワクチンの効果が限定的になってしまう可能性があります。そうなるとワクチン接種が進んでも私達の生活の制限は緩和できなくなってしまいます。何とかそれは避けたいところです。

《今できること》

現在変異株の検査は、新型コロナ感染者の5~10%にされています。国は今後40%程度まで増やそうとしていますが、現時点では変異株の全体像はつかめていません。地域ごとに色々工夫して変異株の拡大を防ぐために対策が取られていますが、全国的に徐々に拡大してきています。

今は変異株だけ注意して防ぐことはできません。すべての新型コロナウイルスの感染を防ぐことで日本国内での変異株拡大を何とか防がなければなりません。感染防御の方法としては従来のウイルスと大きな変わりありません。『マスク』『手洗い・消毒』『換気』『3密の回避』を今まで通り徹底していただくことをお願いします。

今月下旬から65歳以上の方に対してワクチン接種が開始されることが決まりました。対象となる方は是非接種を前向きに検討してください。変異株の拡大を抑え、ワクチン接種が進むことで元の生活に近づけることを願っています。

羊山の桜です。

長瀞の桜並木です。

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