秩父市の近藤医院|内科・婦人科・小児科・眼科・神経内科・家庭医療

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当院からのお知らせ

当院からのお知らせ

2023年秩父地域と新型コロナ(3)

桜も咲き暖かい日が多くなってきました。雨が降って一時落ち着いた花粉もここにきてまたたくさん飛び始めています。スギ花粉は減ってきましたが、ヒノキ花粉が増えています。ヒノキ花粉になると喉の痛みや咳などの症状が増える傾向があります。ヒノキ花粉症の方は引き続き注意してお過ごしください。

新型コロナウイルス感染症については、現時点では落ち着いています。新規感染者は秩父地域でも一日当たり10人を下回る日も増えており、ほとんど出会わなくなってきました。インフルエンザもかなり限定的で、大きな流行は見られていません。※埼玉県全体でみるとインフルエンザの流行は緩やかに続いています

この春休みは感染リスクも低くなっており、人に会ったり、出かけたりするにはいい時期になりそうです。少し緊張を解いて楽しい時間を過ごしていただければと思います。

さて、3月13日からマスク着用は『個人の判断』が基本ということになりました。今のところ人の集まる所ではマスクをしている人が多い印象ですが、判断の目安について私の考えを書いてみます。

《マスク着用が必要な状況》

前提として屋外や人と接触しない場合のマスク着用は不要です。また、自身の体調や皮膚トラブルなどでマスクの着用が困難な方もいらっしゃいます。

人と近い距離で会話する場合や人が密集する場面などでマスクの着用について検討してください。

①自分が感染症にかかりたくない時

(1)高齢であったり、持病があったり、妊娠中で、感染症にかかることで重症になってしまう心配がある方で、人と接触する時。

(2)大事な仕事の前であったり、試験の前であったり、感染症にかかると困る時。

(3)重症化リスクの高い人と同居しているなど、感染するリスクを極力避けたい時。

②感染したくないと思っている可能性のある人と接触する時

(1)医療機関、高齢者施設など、重症化リスクの高い人と接触する可能性のある時。

(2)電車やバスなどの公共交通機関や不特定の人が集まる場所。

(3)不特定の人と会話を伴う接触をする仕事や飲食店など。

感染したくないと思っていても相手にマスクをして下さいとはなかなか言えません。現時点では周囲の人に配慮した判断が必要と思います。家族や気心の知れた仲間内で集まる時などお互いが不安を感じていないことがわかっている時はマスクは不要と思います。

現時点は流行期ではないので、マスクについてもあまり神経質に考える必要はないと思います。コロナについても他の感染症についてもうつる心配も、うつしてしまう心配も少ない状況です。ただ、今後も感染症の波は必ず訪れます。『もうマスクは不要』という事ではなく、流行状況や周囲の状況によって柔軟に判断する様にして下さい。

コロナの扱いは大きく変化していきますが、コロナが『とにかく流行り始めると急激に膨大な感染者が出てしまう』『体力の低下した人にとっては致命的な病気である』という事実は変わりません。

コロナの事は報道などはほとんどされなくなっていますが、是非今後もコロナの状況には一定の注意を払って頂き、再流行時は第8波の時の様な悲惨な状況にならない様ご協力頂ければ幸いです。よろしくお願いします。

最後に繰り返しになりますが、今は息の抜き時、遊び時です。家族や友人に会ったり、歓送迎会したり、お花見したり、今の時期に是非楽しんでお過ごし下さい♪

 

女性医師外来のお知らせ

すっかり春めいてきました。

日差しが気持ち良いですが、花粉がものすごいですね!先週あたりは見たことないくらいたくさん花粉が飛んでいました。スギ花粉については今月いっぱいは非常に多い状況が続くと思われます。花粉対策をしっかりして注意してお過ごしください。

さて、当院では隔週水曜日に女性医師の外来を始めることとしました。

【医師】工藤尚子

【専門】総合診療(内科系全般のご相談にのります。)

【日時】隔週水曜日 月によって変わることがあるため、初めて受診される方は事前にお電話でご確認下さい。受付は10:00〜12:00です。(現時点では午前のみです。)

☆これまで水曜日は婦人科のみの診療でしたが、隔週で内科のご相談も受けられるようにしました。女性医師が担当するため、普段男性医師に相談しにくい様な内容でも気軽にご相談ください。(女性特有の健康問題や排尿に関することなど)全ての問題を解決できるわけではありませんが、一緒に対応を検討させて頂きます。

※相談内容によってはお話を聞いた上で必要に応じて院長の婦人科診察を並行してご案内する場合もあります。

☆普段他の曜日にかかっている内科疾患の方でも、ご都合で水曜日が良い方などは受診していただいてもちろん結構です。※水曜日は原則女性限定の診療日とさせて頂きます。

風邪症状以外の小児(花粉症や皮膚トラブル)なども極力対応します。内容によって対応が難ししい場合もあるため、事前にお電話でご確認下さい。

来年度も引き続き第3土曜日の神経内科診療日は嶋田倫子医師が継続して行います。認知症や慢性頭痛、めまいやしびれなどのご相談をお受けしますのでご利用ください。(月によって週が変わることがあるためご確認下さい。)

よろしくお願いします。

 

 

2023年秩父地域と新型コロナ(2)

2月に入り大分暖かい日も増えてきました。

朝晩は冷えますが、日が伸びてきて陽射しが暖かく、春の花も咲きはじめました。良い季節になりますが、寒暖差が大きくなる為体調管理には注意が必要です。毎日天気予報などを確認して、日々の天気に合わせて服装や布団を選ぶようにしてください。

①新型コロナウイルスについて

秩父地域でも大分感染者数は少なくなりました。いまだに秩父地域全体では毎日20-30名程度の新規感染者が見られていますが、大きな流行は見られていません。新たな変異株が拡大している兆候もあまりないので、今は人と会ったり、遊びに行くには良い時期なのではないかと思います。今の様な谷間の時期に是非息抜きをしてください。オミクロン株対応ワクチンについては現時点では3月までの接種が勧められています。現時点では予約センターから簡単に予約が取れるので是非受けておいてください。

5月には五類になる事が決まり、3月13日からはマスクも自己判断になるとの事です。この事に関してはまた改めて書いてみたいと思いますが、コロナ自体が変化するわけではありません。

年末年始の大きな波は本当に悲惨な状態でした。コロナの患者さんが急激に増えすぎて、医療機関としては診療の受け入れ制限せざるを得ず、処方する薬も在庫がなくなり、入院が必要な患者さんは入院先がなく、酸素が必要な患者さんにも酸素の機械がなく、救急車を呼んでもどこにも運んでもらえない、という状況が1ヶ月以上続きました。この状況は、医療者や介護者にとっては忙しくて大変だったということではなく、目の前の患者さんが苦しい状況になっても力になれない事が非常に苦痛でした。秩父地域でもとてもたくさんの方がその様な状況になり亡くなりました。そして、世間的には感染を抑制する流れが大きくならなかったので、どんなに頑張っても事態が改善しない感覚があり、とても長く苦しい戦いでした。

今後はさらにコロナと共存していく事になりますが、極端に急速な感染の拡大は避けなくてはなりません。一度対策を緩めても、流行期に入ったら感染対策を再度強めるなど、第8波の様な状況が起こらないためのご協力は是非今後もよろしくお願いします。

②季節性インフルエンザについて

年始からインフルエンザAが流行していましたが、最近は減少傾向です。局所的な流行は見られるものの地域全体の大きな流行は見られていません。特に子供達の中では流行が起こり、家庭内の感染が見られますが、大人同士の職場などでの流行はさほど見られていません。これはみなさんの日頃の感染対策のおかげだと思います。ありがとうございます。例年ではこれからインフルエンザBの流行もありえます。コロナの感染対策は緩和傾向ですが、3月いっぱいくらいまでは引き続きインフルエンザにも注意してください。インフルエンザはやはり初期症状がかなり強い印象です。特に10歳前後の子供たちは、ぐったりして歩くのも大変という事が少なくありません。入院になったりする事は稀ですが、なるべく感染しない様注意してください。

③花粉症について

今年は花粉が多い多いと言われていますが、本当に多い様です。花粉症の症状がすでに出ている方が多いのと、例年大丈夫な人も今年は辛いという方が見受けられます。秩父地域は特に花粉が多いので、1-2歳のこどもでも花粉症かな?と思う事が多々あります。花粉症は症状が強くなると、睡眠を妨げてしまったり、息苦しくて運動に支障をきたしたり、色々大変になります。これから暖かい日の外出は、長時間になる場合はマスクを着用し、帰宅後は着替えて、顔と手をよく洗う様にしましょう。可能ならすぐお風呂に入るのが良いです。家庭内に花粉症の方がいる場合は、

・日中の換気は避ける。(雨の日か夜間に換気する)

・洗濯物を外に干さない。特に寝巻きや寝具は干さない。

・外出から帰ってきたらみんなで着替える。

などの工夫が有効です。花粉症がない人にはなかなかわからないかと思いますが、花粉症はひどくなるととにかく苦しくて、期間が長いのでとても辛い病気です。是非家族みんなで協力して対策してください。

年度末ですが、卒業生の皆さんが健やかに素敵な卒業式を迎えられる事を願っています。

2023年秩父地域と新型コロナ(1)

刺すような寒さが襲ってきました❄️

10年に一度の寒波とのことですが、本当に今までと段階の違う寒さがきた感じがします。秩父地域では今週は最低気温が-10℃にまでなる予報が出ています。厳しい寒さは病気や怪我の発生を増やしてしまうので、なるべく暖かくして気をつけてお過ごしください。夜間も朝方の冷え込みが強くなるので、部屋全体をある程度暖かく(20℃以上くらい)して、しっかり加湿する(50%くらい)ようにしてください。また車の事故などにもくれぐれもお気をつけください。

さて、最近の新型コロナの状況ですが、先週の後半くらいから急激に感染者数は減少してきました。秩父地域でも明らかに減少していることを肌で感じています。減ってきた原因ははっきりしませんが、今回の第8波では、昨年の夏以降(7月以降)でコロナに罹った人が再度感染しているケースは極めて稀でした。そういう意味ではオミクロン株のB.A.5以降の変異株に罹った人、11月下旬以降にオミクロン対応株ワクチンを打った人達は、感染予防の免疫がついており、集団免疫がついてきたのかもしれません。年末の大きな山である程度流行りきってしまった可能性があります。最近になってオミクロン株対応ワクチンの効果が明らかになってきました。感染予防効果は70%程度、重症化や死亡の予防効果は80-85%程度と言われています。またすでに出てきている変異株に対してもある程度効果が期待できそうです。個人的には本当に70%も予防効果があるのかな?という気もしていますが、重症化予防効果はあると感じています。まだ受けていない75歳以上の方は、是非接種をご検討ください。

一方でインフルエンザAが急激に流行してきました。年始から当院でも1週間あたり20名程度のインフルエンザ患者さんがいましたが、最近では1日に10名程度のインフルエンザ患者さんがいます。複数の学校で学級閉鎖などもみられており、現在は小児に多い印象ですが、これから広い世代に拡大していく事が懸念されます。インフルエンザの患者さんはやはり高熱の方が多い印象で、強い倦怠感があり、診察中も座っているのがしんどいという感じです。咳と鼻汁症状が多く見られます。なぜかはわかりませんが年末頃にコロナに罹患して、年始にインフルエンザに罹患する人がとても多く感じます。インフルエンザは寒くて乾燥している環境が大好きなので、本番はこれからです。注意してお過ごしください。インフルエンザの急激な拡大も、コロナの収束に関わっているかもしれません。ウイルスは一つが大流行すると他のウイルスは流行しにくくなる傾向があります。今はインフルエンザに置き換わりが進んでいるのかもしれません。インフルエンザはワクチンは今月中はまだ接種する事ができます。重症化リスクのある方や、受験生などは接種を検討されると良いと思います。また発熱してインフルエンザが心配な場合、医療機関で検査を受けるのは、発熱から半日ぐらい時間をおいて検査すること望まれます。早すぎると、陽性の時は確定できますが、陰性でも否定はできません。体調に余裕がある場合は半日ほど解熱剤等で様子を見てから受診して頂くと良いと思います。症状が強く辛い時は我慢せずに医療機関にご相談ください。

インフルエンザの流行に伴い、当院の風邪症状外来はまだ余裕のない状態が続いています。極力お電話いただいた方は診療する様にしておりますが、診療が午後になってしまったり、どうしてもお断りせざるを得ない場合もあります。ご迷惑をおかけし本当に申し訳ありません。今後もできる限り頑張っていきます。風邪症状外来受診の際は、引き続き事前の電話連絡を何卒よろしくお願いします。

インフルエンザワクチンについて(令和5年1月13日更新)

インフルエンザワクチンについてのお知らせです。

年始になり秩父地域でもインフルエンザA型の流行が見られています。

当院では1月末まではインフルエンザワクチンの接種を行います。

 

今後のインフルエンザワクチン接種について

(1)当院の診察券をお持ちの大人の方

・接種期間 : 2023年1月31日(火)まで

・接種料金:65歳以上は1,200円(税込)、65歳未満は4000円(税込)
・接種時間:診療時間内に接種を行います。
・予約:不要。当日問診票を記入して頂きます。

※高齢者インフルエンザ予防接種(65歳以上)は、接種日当日に満65歳以上(64歳の方は、65歳の誕生日の前日から)の方が対象です。
※当日は、保険証、医療受給者証などを必ずお持ちください。

(2)小児接種1回目・2回目をご希望の方

・接種対象者:0歳6ヶ月~中学生

※2回接種の対象は『12歳以下の方』とします。

※半年未満の赤ちゃんはインフルエンザワクチン接種はできません。

・接種期間:2023年1月31日(火)まで
・接種料金:1回目4,000円(税込)、2回目3,000円(税込)
・接種時間:診療時間内(水曜日以外の診療時間内になります。)
・予約:電話予約してください。(例えば「1/20午後」など大雑把な予約になります。当日の混雑状況によっては受診後お待たせしてしまうことがあります。)

※当日は、保険証、こども医療費受給資格者証などを必ずお持ちください。

※待合室が混雑するので、一人の子供さんに付き添いは原則一人としてください。

小児は問診票に保護者の同意が必要です

<注意事項>

・当日は腕の出しやすい服装で来院してください。アルコール消毒に問題がある方、過去のワクチン接種でトラブルのあった方は必ず申し出てください。

 

【重要】風邪症状外来について(2023年1月9日更新)

当院の風邪症状外来(発熱外来)についてご連絡します。

12月か始まっている第8波が持続しています。年末年始を超えて、新型コロナウイルスに加え、インフルエンザAの流行も本格化してきました。今後学校などの再開に伴い、さらに感染拡大してしまうことが懸念されます。

当院の風邪症状外来については、年末からさらに受診者数が増え、安全管理上の観点から制限なく風邪症状の方の診察を行うことは困難になりました。これまで可能な限り多くの患者さんに対応してきましたが、受診される方とスタッフのの安全管理と、一般診療を維持する為、2023年1月10日より、受診者数の上限を設定させていただくこととしました。

ご不便をおかけしますが、ご協力の程よろしくお願いいたします。

 

【風邪症状外来(発熱外来)の受診について】

(1)風邪症状(発熱・咳・鼻汁・頭痛・下痢・関節痛など)で受診される方は事前に電話してください。電話をいただいた方は時間帯の割り振りをさせていただきます。(9:30-10:00頃等)ただ、時間の割り振りは受診のの集中を避ける為なので、診療の状況によっては来院後も診察までお待たせしてしまうことがあります。あくまで来院して頂く時間の目安なので、時間に余裕を持って受診してください。

(2)対象は、〇当院かかりつけの大人の方と、〇14歳以下の小児(小児の受け入れ医療機関が少ない為初診も受け付けます)とします。無症状の方の陰性証明などの検査は原則行いません。※対象の方が受診される場合、同居家族の方(有症状)については極力対応しますのでご相談ください。

(3)直接来院された場合も、原則時間の割り振りをさせて頂きます。なるべく事前に電話を入れてから受診してください。※診療の空き状況によってはそのまま受け付けします。

(4)電話は朝8:40頃から受け付けます。※時間帯によってつながりにくくなる可能性があります。

(5)新型コロナやインフルエンザの検査は希望があれば極力対応します。ただ、検査の種類は、症状や周囲の感染状況、その日の検査数、検査キットの在庫状況により変わります。必ずしもPCR検査を行うわけではありませんのでご了承ください。※当院では新型コロナやインフルエンザの迅速検査は、原則鼻の奥を綿棒でこする方法(鼻咽頭ぬぐい法)で検査します。

(6)風邪症状(発熱・咳・鼻汁・頭痛・下痢・関節痛など)で受診される方は、風邪症状の専用診察室で診察します。なるべく車で来院し、院内に入らず駐車場から電話して受付してください。流行状況により待ち時間がかなり長くなることがあります。申し訳ありませんが、予めご了承ください。トイレを済ませてからいらしてください。※自転車や徒歩で受診される場合は事前にお知らせください。

(7)小児の風邪症状も、事前に電話をしてから受診してください。風邪症状の方が多い場合は、お待たせする時間がかなり長くなってしまう可能性がありますので時間に余裕を持って来院してください。また、明らかに緊急性のある状態の時は電話時にお伝えください。当院は小児専門の医療機関ではない為、病状によっては小児科医療機関の受診をお勧めする可能性もあります。

(8)当日受付枠がいっぱいになってしまった場合は、その日の受付を終了する場合があります。翌日以降の予約は受け付けません。申し訳ありませんが、ご了承下さい。

 

医療機関の発熱外来は12月からひっ迫した状態が持続しています。今後新型コロナでもインフルエンザでもなかなか医療機関に受診できなくなる可能性が高くなっています。

今のうちにできる準備として、

・なるべくワクチン接種をしておく。(インフルエンザ・新型コロナウイルス)

・解熱剤や風邪薬などの置き薬を準備しておく。

・コロナの抗原キットを自宅にいくつか用意しておく。

症状が出た時に、自己検査で陽性者登録する方法や、医療機関の受診方法を事前に確認しておく。

ことをお願いします。

 

新型コロナ感染症の拡大により、全国的にも年始から過去最高の死者数が更新されており、入院医療機関のひっ迫状況は続いています。これからさらに変異株による第9波につながっていくことも懸念されています。多くの方は軽症の風邪で済みますが、感染者数が増えすぎると、一部の方が重症化したり、医療を受けられなかったりして尊い命が犠牲になります。引き続きの感染対策を何卒よろしくお願いいたします。

2022年秩父地域と新型コロナ(17)

今年もあとわずかになりました。

秩父らしい滲みるような寒さが連日続いています。空気も非常に乾燥して真冬の到来を感じます。

年末年始を前に秩父地域の新型コロナウイルス感染症は非常に厳しい状況が持続しています。

12月に入り過去最高の感染者が出ており、発熱などの風邪症状でも医療機関を受診することが難しくなっていたり、新型コロナに感染して症状が重くなっても入院ができない状況です。

年末年始は医療機関も当番制になっています。秩父地域は他の地域に比べ非常に多くの医療機関が年末年始も診療をして下さっていますが、現在の感染者数を考えると医療機関のひっ迫は避けられません。年末年始の診療体制については秩父郡市医師会のホームページからご確認ください。

 

尚、重症化リスクが低く、症状が強くない方は自己検査・陽性者登録・自宅療養もご検討ください。(医療機関を受診しなくても陽性者登録をして療養することができます。)https://www.city.chichibu.lg.jp/10356.html

☆(1)65歳以上の方、(2)小学生以下の小児、(3)妊娠中の方、(4)基礎疾患のある方、は発熱などのつらい症状がある場合は医療機関に相談してください。

 

年末年始で人が集まる機会も多くなると思います。大切な人と楽しい時間を過ごしていただればと思いますが、お互いを守るための慎重な行動をお願いします。

特に、のどの調子が悪い、熱っぽいなど体調が悪い時は、症状が軽くても人にうつさない様に気をつけてください。秩父地域全体を守るために何卒よろしくお願いします。

 

来年が明るい良い年になりますように。来年もよろしくお願いいたします。

 

2022年秩父地域と新型コロナ(16)

秩父の厳しい寒さが訪れました。氷点下になると急に寒さの次元が違う感じがします❄️
3ヶ月予報が出ましたが、1-3月の寒さは平年並みとのことです。ただ、日本海側では大雪などの問題も出ており、秩父地域も寒さや雪に対しての備えが大切です。改めて食糧の備蓄など災害への備えもご確認ください。

明日は冬至です。太陽が出ている時間が最も少ない日ですが、明日を境に少しずつ日が伸びていくと思うと、なんとなくうれしい気持ちです。

さて秩父地域の新型コロナウイルスの感染状況は過去最悪の状況になっています。夏のピークを大きく超えて、一日300人近い新規感染者が出ています。
今日は新型コロナの症状経過と、現時点の秩父地域の問題点について書いてみます。

今もオミクロン株が主流で、多くの方が比較的軽症で、数日間で症状は軽減していきます。診療している印象と、頻度の高いコロナの症状経過について書きます。ただ典型的な症状がなくてもコロナを否定することはできず、鼻汁程度で陽性になる事もかなりあります。接触が疑われる時などは注意が必要です。

『コロナらしい症状経過』
※症状の順番は前後することもあります。

①のどの痛み、渇いた感じ、のどのいがいがする
→のどの症状が強い人は、食事が取れなくなったり、激痛で眠れなかったりする方もいます。
頭痛、体の痛み、倦怠感
→頭痛はかなりの頻度でみられます。熱は半数程度にみられるといわれていますが、逆にいうと半分の人は熱が出ません。※こどもは足が痛いという子が結構います。大人は腰や背中、節々が痛いという方が多い印象です。

③熱が出はじめる頃に、腹痛や嘔吐がみられることがあります。嘔吐は大体一時的で、何回も吐くのは稀です。嘔吐が頻回だと胃腸炎のことが多い印象です。軟便程度の下痢も見られます。下痢も水様便になって何回も出ることは稀です。

④咳、鼻汁症状
→最初はなんとなく咳払い程度の咳が多いですが、強くなる人は夜眠れないくらいの咳症状になってしまう事もあります。息苦しさや痰が切れなくて苦しい感覚を自覚する方もいます。酸素が下がってしまうほど呼吸が悪くなってしまうことは稀ですが、喫煙者や喘息がある方などは注意が必要です。

⑤味覚嗅覚障害は最近は稀になっています。ただ一時的に症状が出ることはよくあります。ほとんどは数日で改善し、1週間くらいでなくなります。

⑥4週間以上症状が残ってしまう、いわゆる後遺症はそれほど多くありません。ただだるさが残ってしまったり、なんとなく頭がすっきりしないなどの症状が数ヶ月持続する事もあります。咳は完全に治るのに数ヶ月かかる場合もあります。

○これらの症状で、インフルエンザなどと区別する事は困難です。現状では「インフルエンザの時と似ている」と言っていらっしゃる方のほとんどは新型コロナです。※インフルエンザもちらほら出ていますがまだ少数派です。

上記の通りほとんどの場合は比較的軽症で1週間程度で回復します。逆に辛い症状が3日程度で落ち着かない場合は他の病気の合併なども考慮する必要があります。

《現状の秩父地域の問題点》
現状は新型コロナの感染者が増えすぎています。発熱外来はどこも連日いっぱいいっぱいで、風邪症状で受診したい方全員の診療をすることができません。定期通院の診療もいつも通りの時間をかけて行うことは困難になっています。

また、埼玉県全体のコロナ病床がひっ迫していて、新型コロナに感染して症状が重くなってしまった方も入院することは困難になっています。苦しくなっても家や施設で過ごさざるを得ない状況になっています。

今までの波と大きく違うところは、今の状況が地域全体にあまり伝わっていないという所です。報道もとても少なくなっているので、なんとなく学校閉鎖などのうわさ話を聞いてもどの程度まずい状況なのかはわからないと思います。現時点で秩父地域と埼玉県は他の地域と比較してとても厳しい状況にあります。

これから年末年始になりますが、これ以上急激に感染者を増やさない様、日頃の感染対策へのご協力をよろしくお願いします🦍

インフルエンザワクチンについて(12月15日更新)

インフルエンザワクチンについてのお知らせです。

12月24日に予約枠を追加しました。12月24日は小児の2回目接種専用枠とします。

今年は発熱外来が非常に多くなっており、年末にインフルエンザワクチン接種の時間確保することが難しくなっています。ご迷惑おかけしますが、よろしくお願いします。

今後のインフルエンザワクチン接種についてご連絡します。

(1)当院に定期通院中の方

・接種期間 : 2022年12月29日(木)まで・接種料金:65歳以上は1,200円(税込)、65歳未満は4000円(税込)
・接種時間:定期通院の受診時にワクチン接種も行います。
・予約:不要。当日問診票を記入して頂きます。(希望される方は受付時にお申し出ください。)

※高齢者インフルエンザ予防接種(65歳以上)は、接種日当日に満65歳以上(64歳の方は、65歳の誕生日の前日から)の方が対象です。
※当日は、保険証、医療受給者証などを必ずお持ちください。

(2)定期通院中でない60歳以上の方

・接種開始期間 : 2022年10月1日(土)~
・接種料金:65歳以上は1,200円(税込)、65歳未満は4000円(税込)
・接種時間:当院診療時間内(水曜日以外)
・予約:電話予約。(なるべく13:30〜14:30の間にお電話ください。木曜日と日曜日は×)同時に予約できるのは2名までとします。

・当日問診票を記入して頂きます。

※高齢者インフルエンザ予防接種は、接種日当日に満65歳以上(64歳の方は、65歳の誕生日の前日から)の方が対象です。
※当日は、保険証、医療受給者証などを必ずお持ちください。

(3)小児(0歳6ヶ月~14歳)

・接種対象者:0歳6ヶ月~中学生

※2回接種の対象は『12歳以下の方』とします。
※1回分のみ予約可能です。上記の2回接種対象の方は1回目接種後に2回目の予約をしてください。3-4週間空けての接種がお勧めです。(最低2週間は空けてください。5-6週空いても大丈夫です)

※半年未満の赤ちゃんはインフルエンザワクチン接種はできません。

・接種期間:2021年11月~
・接種料金:1回目4,000円(税込)、2回目3,000円(税込)
・接種時間:ネット予約した日時に来院してください。15分前を目途にいらしてください。
・予約:ネット予約が必要です。近藤医院ホームページの《ワクチンネット予約》ボタンから予約してください。
・予約受付時間:随時予約枠更新します。

※当日は、保険証、こども医療費受給資格者証などを必ずお持ちください。

※待合室が混雑するので、一人の子供さんに付き添いは原則一人としてください。

小児は問診票に保護者の同意が必要です

<注意事項>

・ネット予約の際に家族で一人だけ別の日になってしまったりした場合は、電話で相談してください。同じ日で時間帯が分かれてしまった場合も一緒に来ていただいて結構です。午前午後で分かれている場合でも大丈夫です。

・当日は腕の出しやすい服装で来院してください。アルコール消毒に問題がある方、過去のワクチン接種でトラブルのあった方は必ず申し出てください。

 

『新型コロナの検査を受けられた方へ』

秩父地域も新型コロナ感染の急激な拡大が持続しています。多くの学校で学校閉鎖や学級閉鎖などが見られており、どことなく誰となく拡大が続いている状況です。

今は全体として社会生活に制限を極力せずに、コロナと共生していく方針です。その中でも、大きな感染拡大や、抵抗力の低下している方が感染して重症化してしまう様な事は防がなくてはいけません。

今は流行期なので、今一度職場や学校などでも、誰か感染者がいてもお互いに『うつらない』『うつさない』を意識して徹底してください。体調が悪い時に無理して1日頑張ってしまうと、周囲に感染を広げてしまいます。風邪症状を感じたら、早めに休むことも非常に大切です。

すでに発熱外来はパンクしており、非常に待ち時間も長くなっており、大変ご迷惑をおかけしております。時間予約にすることも検討しておりますが、発熱外来だけをやっているわけではなく、一般診療やワクチン接種と並行して行っており、また発熱外来も症状や状況により、1人の診療にかかる時間も大きく異なります。なかなか時間を決めて診療を進めることは難しい状況です。その日の状況によっては診療や検査をお断りせざるを得ない場合も出てきております。

以下は、コロナの検査を受けられた患者さんにお渡ししている資料です。療養期間や濃厚接触者としての隔離期間を守ることも、非常に重要です。是非一度読んでいただき、できれば埼玉県のホームページのコロナ情報なども一度見ておいていただければと思います。

これ以上感染を拡大させいない様、ご協力何卒よろしくお願いします。

 

『新型コロナウイルスの検査を受けられた方へ』

診察の結果新型コロナウイルス感染症の可能性があると判断し、検査を行いました。

検査結果が出るまでは、『陽性』になる可能性がある為、なるべく接触者を増やさないよう注意してお過ごしください。

《検査の結果が陽性だった場合》

1 65歳以上の方、妊娠中の方、基礎疾患などがあり新型コロナウイルスの治療薬が処方される場合は医療機関から発生届が出されます。保健所等から連絡が来ますのでお待ちください。翌日までに連絡が来ない場合は検査を受けた医療機関にお問い合わせください。
2 64歳未満で、上記に当てはまらない方は、ご自身で陽性者登録をしてください。お渡しした別紙(陽性者登録用紙)を参考に登録をお願いします。用紙の表面のQRコードを利用するか、「陽性者登録 埼玉県」で検索していただくと登録画面が開きます。登録の際には『健康保険証』と『医療機関で受け取った陽性者登録用紙(医療機関にかかったことの証明になります。)』が必要です。登録方法がわからない場合は用紙に記載されている電話番号にお問い合わせください。登録をすることで①体調悪化時の相談(24時間)②必要に応じた医療の提供③パルスオキシメーターの貸し出し④宿泊療養施設の申し込み、などが受けられるようになります。また、療養中の注意事項などもメールで通知が来るようになりますので是非登録してご確認ください。

陽性者登録QRコード

◎陽性者は症状が出現した日(発症日)の翌日から7日間は療養期間となります。

8日後の時点で24時間以上症状が消失していれば療養解除となります。療養解除となっても症状がある方は発症から10日間、症状がない方でも発症から7日間は人にうつしてしまう可能性のある期間なので、基本的な感染予防対策を徹底してください。

◎自宅療養中に体調が悪化した場合は、かかりつけの医療機関、又は陽性者相談窓口(0570-089-081)に早めにご相談ください。

◎家庭内での感染を予防するため、埼玉県のホームページにある『新型コロナウイルス感染症で自宅療養される方へのご案内』という所から、『自宅療養の手引き』をご参照ください。

◎濃厚接触者について

発症の2日前にさかのぼって会食やマスクを外して会話をしたなど「濃厚接触者かな?」と思われる方がいらっしゃいましたら、ご自身でお伝えください。

・同居家族は基本的には濃厚接触者となります。

・濃厚接触者は症状の有無に関わらず、原則5日間(自主検査にて3日間に短縮する方法もあります)の自宅待機が必要です。待機期間中に風邪症状が出現した場合は、自主検査をするか、医療機関に相談してください。

◎療養証明書は原則発行されません。陽性の証明が必要な場合は陽性者登録用紙をご活用ください。

《検査の結果が陰性だった場合》

◎陽性者登録用紙をすでに受け取っている場合は破棄して下さい。

◎検査が陰性でも濃厚接触者になっている場合は、陽性者との最終接触から原則5日間は自宅待機が必要です。

◎濃厚接触者、濃厚接触者でなくても周囲に感染者が複数いる場合、症状が疑わしい場合は、時間を空けて再検査が必要な場合があります。自主検査を行うか、医療機関にご相談ください。

◎発熱や咳などの症状がある場合は、検査が陰性でも完全に新型コロナウイルス感染症が否定できるわけではありません。コロナ以外の『風邪』だとしても、症状がある間は周囲の人に感染させない様、注意してお過ごしください。症状が悪化した場合、自分以外の家族が新型コロナウイルス感染症にかかっていることがわかった場合などは再度医療機関にご相談ください。

◎症状改善後は、社会生活の制限はありませんが、発症から7日間程度は普段以上に基本的な感染対策を徹底してお過ごしください。

 

※上記内容については制度が変更になる場合があります。最新の情報をご確認下さい。

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診療科目

家庭医療ってなぁに?

近藤医院について

近藤医院について

所在地:埼玉県秩父市日野田町1丁目9-30
TEL:0494-22-0043
時間:午前 9:00~12:00,午後15:30~18:00
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