当院からのお知らせ
令和5年秋 改修工事について
建物の老朽化に伴い、全館の水道と外壁の工事が必要となりました。
・令和5年9月中旬~12月中旬を目途に改修工事を行います。
・外壁の改修工事の為に9月中旬から11月初旬頃まで足場が組まれます。一部の駐車場が使用できなくなりますが、基本的に通常通りに診療を行っております。
・工事期間中、診療に支障が出ないように工程を考えておりますが、診療時間内にも時々大きな音のする工事が行われる場合があります。ご迷惑をおかけし申し訳ありません。
今後も快適にご利用いただけるよう、工事を進めて参ります。ご協力の程よろしくお願いいたします。
小児感染症の大きな波が続いています。
全国的に小児の感染症の大きな波が続いています。小児感染症の急増で、全国の小児科外来はどこも混雑、入院病床もギリギリという状況が続いているようです。元々小児科外来は流行に大きく左右される為、医療機関の混雑具合にも波があります。しかし、今回の5月中旬以降続いている大きな波は、複数の病気が混在していて、流行期間も長いという特徴があります。この波もいずれ落ち着くと思いますが、現時点で秩父地域でも、小児科を受診しにくい、入院が必要と思われるこどもさんもなかなか入院先が見つからない状況になっています。当院の様な小児科専門でない医療機関も、ずっと小児の風邪症状が多い状況が続いています。これからちょうどお祭りや夏休み、プールなどのシーズンでこども達にとっては楽しい貴重な時期でもありますが、体調管理にもご注意ください。
保育園や幼稚園は子どもたちの集団生活の場です。これまで集団生活をしていなかったこどもさんが入園すると、多くの感染症にさらされ、毎週のように熱が出ます。せっかく入園したのに、最初の頃はほとんど通えないこどもさんもいます。保護者の中には「子どもに負担がかかっているのでは」と悩まれたり、「こんなに何度も風邪を引いて、生まれ持って免疫が弱い病気が隠れていたりするのでは」と不安になったりする方もいるかもしれませんが、これは一般的によくあることです。コロナ禍の感染症対策によって、すでに集団生活を始めていたこどもさん達も感染症にかかる機会が減少していました。その影響で、今は乳幼児が一斉に感染症にかかりやすい状況になっています。流行っている病気の種類も多い為、繰り返し風邪を引いてしまうこどもさんもたくさんいます。手洗いなどの基本的な感染対策と、日頃の体調管理をよろしくお願いします。
秩父地域でも最近はRS感染症が多くなっています。RS感染症は小児の風邪の中では特に重症度が高く、注意が必要です。RS感染症の特徴を少し書いてみます。
【RS感染症】
RS感染症はもともと冬場に流行する『冬の風邪』の代表格です。しかし、近年では季節性が乏しくなり、夏場にも流行が見られるようになっています。今年は5月中旬頃から全国的に流行が始まり、近年にない大流行になってきています。
RSウイルス感染症は1歳までに7割、2歳までにほぼすべての子どもが1回はかかるという、感染症の原因としてとても多いウイルスです。『はじめての感染』では症状が悪化することが多いのですが、繰り返しかかるうちに、だんだん症状が軽くなっていくことが知られています。『はじめての感染』では10人に4人程度は咳症状が重く気管支炎や肺炎になり、10人に1人くらいは入院が必要になると言われています。また、小さいこどもさんの場合は中耳炎の合併も多いと言われています。
特に生後6か月未満であると重症化のリスクがあります。小さい赤ちゃんの場合は特に急激な悪化に注意が必要です。最近では2歳くらいまではかなり重症になってしまう印象があり、『はじめての感染』が遅くなっているのかもしれません。逆に3歳以上のこどもさんは多くの場合『はじめての感染』を経験しています。2回目以降は入院するほどの重篤化は少なくなっていきます。
【RSの典型的な経過】
症状はまず発熱・鼻汁からはじまることが多く、2~3日続きます。このままひどくならずに回復することも多いですが、一部の子に4~5日目くらいから気道症状の悪化、すなわち咳や喘鳴(ぜいぜい、ひゅーひゅーとした呼吸)、努力呼吸、多呼吸(呼吸が速くなる)などの症状が出てきます。呼吸数が40回を超えると速くなりはじめている、そして60回をこえるととても速いと考えます。(15秒間の呼吸数を数えて×4で考えてください)そして、息を吸うときに胸骨や鎖骨の上の陥没(凹む)などがあるかなど呼吸の状態を確認します。呼吸状態が悪いと感じた場合は早めに医療機関に相談しましょう。発熱も5日程度持続することが多く、長いと7日間程度持続します。5日間以上持続する場合は中耳炎や気管支炎を起こしている場合もあります。医療機関に相談しましょう。
【RS感染症の治療】
RSウイルスに効く特効薬はありません。また症状に対しても特別な治療があるわけではありません。咳止めや解熱剤などで辛い症状を極力軽減しつつ、回復を待つしかありません。鼻水が多くて辛いことがあるので、可能であれば鼻水を吸引してあげることは有効です。風邪をひきやすいこどもさんの場合は電動の鼻吸引があると便利です。咳症状に対しては咳止めの薬以外にも、加湿をしてあげたり、はちみつを少量なめさせたり(1歳未満ははちみつはだめです)、ヴェポラップを胸に塗ってあげることも有効です。体を起こし気味にしている方が楽なので、少し上体を起こして寝かせてあげるようにしましょう。
登園は解熱して、全身状態が良く症状が改善していれば可能になります。ただ、咳症状が強い間は周りの子にうつしてしまう可能性は高いため、今の様な流行期は少し余裕を持って咳が落ち着いてきてから登園するように心がけてください。
RSウイルス感染症はこどもの風邪の中では症状が重く、夜も眠れなくなってしまうため、看病している家族もとても大変です。大人は通常重症になりませんが、疲労がたまっていたりするとそれなりに体調が悪化してしまう場合もあります。家族みんなでしっかり休養を取りつつ、お大事にしてください。
小児感染症の波はまだしばらく続きそうですが、感染症の流行が一周すると落ち着いてくるのではないかと思います。こども達が健やかに過ごせる様、地域全体で気をつけていきましょう。
【重要】風邪症状外来について(2023年7月13日更新)
当院の風邪症状外来(発熱外来)についてご連絡します。
5月の中旬くらいから、小児の感染症が非常に多い状況が持続しています。コロナ対策の緩和により、ここ数年大きな流行のなかった『こどもの風邪』が一斉に流行している様な状況です。
最近ではヘルパンギーナや手足口病などの喉の痛みと高熱がでる夏風邪と、RSやヒトメタニューモウイルスなどの咳が強く熱が長いタイプの咳風邪が多く、それに加えてアデノ・溶連菌などもいてカオスな状態が続いています。その上コロナのり患者も増加傾向で、小児のコロナも多くなってきました。症状が比較的重くなってしまうことも多く、市立病院の小児科も検査や点滴を要するこどもさんが多く大変な状況の様です。
こども達が日常生活の中で風邪をひくことはある程度仕方ありませんが、現在秩父地域では小児の風邪症状が多すぎて対応しきれないような状況になっています。
たくさん遊んだ日は早めにしっかり休養を取る、暑い日でも体を冷やしすぎないように注意する、バランスよくしっかり食事をとるなど、風邪に負けない体力づくりを心がけていただければと思います。
当院の風邪症状外来については、コロナ禍の教訓で、安全管理上の観点から制限なく風邪症状の方の診察を行うことは難しいと考えています。受診される方とスタッフの安全管理と、通常診療を維持する為、風邪症状での受診者数の上限枠を設定させていただくこととしています。また、コロナは5/8以降に5類感染症に変更となりましたが、今後も感染症症状と一般診療は隔離の診療体制継続が必要と考えています。※当院は小児科の医療機関ではありませんが、小児の受け入れ医療機関が少ないこともあり、現状では小児を優先的に受け入れています。
ご不便をおかけしますが、ご協力の程よろしくお願いいたします。
【風邪症状外来(発熱外来)の受診について】
(1)風邪症状(発熱・咳・鼻汁・頭痛・下痢・関節痛など)で受診される方は事前に電話してください。電話をいただいた方は時間帯の割り振りをさせていただきます。(9:30-10:00頃等)ただ、時間の割り振りは受診の集中を避ける為なので、診療の状況によっては来院後も診察までお待たせしてしまうことがあります。厳密に予約時間ではありません。診療内容によって要する時間が異なる為ご理解ください。あくまで来院して頂く時間の目安なので、時間に余裕を持って受診してください。
(2)対象は、①当院かかりつけの大人の方と、②14歳以下の小児(小児の受け入れ医療機関が少ない為。小児は初診も可です)とします。※対象の方が受診される場合、同居家族の方(有症状)については極力対応しますのでご相談ください。※無症状の方の陰性証明などの検査は原則行いません。
(3)直接来院された場合も、原則時間の割り振りをさせて頂きます。なるべく自宅から電話を入れてから受診してください。※診療の空き状況によってはそのまま受け付けしますが、難しいこともあります。
(4)電話は朝8:40頃から受け付けます。※時間帯によってつながりにくくなります。極端に早い時間の電話はお控えください。
(5)新型コロナやインフルエンザの検査は希望があれば極力対応します。ただ、検査は、症状や周囲の感染状況、その日の検査数、検査キットの在庫状況により変わります。必ずしもPCR検査を行うわけではありません。※当院では新型コロナやインフルエンザの迅速検査は、原則鼻の奥を綿棒でこする方法(鼻咽頭ぬぐい法)で検査します。
(6)風邪症状(発熱・咳・鼻汁・頭痛・下痢・関節痛など)で受診される方は、風邪症状専用の診察室で診察します。なるべく車で来院し、院内には入らず駐車場から電話して受付してください。※自転車や徒歩で受診される場合は事前にお知らせください。流行状況により待ち時間がかなり長くなることがあります。申し訳ありませんが、予めご了承ください。トイレはなるべく済ませていらしてください。※必要な時はご案内しますので電話でご相談ください。
(7)小児の風邪症状も、事前に電話をしてから受診してください。風邪症状の方が多い場合は、お待たせする時間がかなり長くなってしまう可能性がありますので時間に余裕を持って来院してください。また、明らかに緊急性のある状態の時は電話時にお伝えください。当院は小児科専門医のいる医療機関ではない為、病状によっては小児科医療機関の受診をお勧めする場合や、受診後ご紹介する場合もあります。
(8)当日受付枠がいっぱいになってしまった場合は、その日の受付を終了する場合があります。極力お断りしないようにしていますが、状況により受け入れきれないこともあります。申し訳ありませんがご理解ください。翌日以降の予約は受け付けません。
今の感染症大流行はいずれ落ち着くと思っていますが、夏祭りなどもある為更なる感染症の拡大には注意が必要です。
・風邪に負けない様、規則正しい生活を心がけましょう。
・解熱剤や風邪薬などの置き薬を準備しておきましょう。
・コロナの抗原キットを自宅にいくつか用意しておきましょう。※陽性の場合は、翌日から5日間は原則自主的に隔離期間としてください。濃厚接触者の方は体調の変化に慎重に注意してください。もちろん症状が辛い時は医療機関に相談して下さい。
・症状が出た時に、医療機関の受診方法を事前に確認しておきましょう。
新型コロナと小児の風邪について
梅雨入りしましたが、蒸し暑い日が続いています。
すでに熱中症や夏バテの症状も見られており、暑さ対策をより意識していく必要がありそうです。
さて、全国的に小児の風邪症状が増加しています。最近はニュースにもなっていますが、ヘルパンギーナや手足口病などの夏風邪が増加しています。また、小学生以上の子達に多いマイコプラズマも今年は数年ぶりに出てきており注意が必要です。
コロナ感染症についても最近は増加傾向です。最近2週間くらいで秩父地域では比較的急速な増加傾向が見られており注意が必要です。現在秩父郡市医師会のホームページから秩父地域の感染状況が確認できるようになっています。感染状況にもご留意いただければと思います。https://chichibu-ishikai.jp/
小児の風邪症状については、色々な風邪が混在していて診断がはっきりしない事も多々あります。最近秩父地域でも多いのはヘルパンんギーナです。
ヘルパンギーナは38〜40℃の高熱が急に出て2−3日持続します。喉ちんこの根元のあたりに小さな水ぶくれができて喉の痛みを伴います。喉の痛みと高熱で食欲が低下して、時には水分摂取も減ってしまい脱水になってしまうことがあります。初期に頭痛や腹痛を伴うことがありますが、咳や鼻水などの症状はそれほど強くならない事が多いです。手足にも湿疹が出ると手足口病です。ヘルパンギーナと手足口病は同じエンテロウイルスの感染症で似たような病気です。多くの場合は2−3日で解熱して元気になります。初期の熱性けいれんと、脱水症に注意して看てあげてください。
『ヘルパンギーナ』
ヘルパンギーナに有効な薬はありません。辛い時期をうまく乗り切ることが重要です。①水分を十分にとるようにしてください。熱いものやオレンジジュース、すっぱいものは避けてください。冷ましたおみそ汁やスープ、リンゴジュース、牛乳、経口補水液などが比較的しみにくく飲みやすいと言われています。②食欲が低下してしまうので酸っぱいものや塩辛いものは避け、冷たくてのど越しの良いものをとるようにしてください。冷ましたおじや、豆腐、やわらかくしたうどん、バナナ、ゼリーなどが比較的食べやすいと思います。あくまで参考なので基本的にはこどもさんが飲みたがったり、食べたがって、とれるものであればなんでも良いです。水分と糖分が不足しないように気をつけて辛い時間を乗り切りましょう。③家庭内の感染対策として、こまめの手洗いとタオルの共用は避けてください。便からもウイルスが出るのでおむつ交換後などもよく手を洗ってください。④解熱して、ご飯が食べられて、元気があれば登園・登校可能になります。ただ、流行状況によって登園の目安を少し変更している場合もあるので、診断された場合には園に報告して指示に従ってください。
『その他の風邪』
現在はヘルパンギーナ以外にも、咳や鼻汁が強い風邪、胃腸炎症状の風邪なども見られています。コロナも増えているようですが、実際にはコロナの検査は陽性にならない風邪のこどもさんが多いです。RSやヒトメタニューモウイルスなども時々出ますが、どこかですごく流行しているという印象はありません。風邪症状のこどもさんをお家で看ているのはかわいそうで大変ですが、ほとんどの風邪には特効薬がありません。辛い時期の症状を少しでも和らげてあげつつ、本人が病気に勝つのを見守るというのが基本になります。一般的なホームケアについて簡単に書いてみます。
『風邪症状のホームケア』
①風邪の時に出る症状は、病気とたたかう為の防御反応です。症状を完全に抑える事は逆効果になってしまう可能性もあります。発熱は、熱が高くて飲食できない、眠れないなどの時に、消耗を防ぐ為に解熱剤を使用します。元気な時は無理に平熱を目指して下げる必要はありません。咳症状は辛さを軽減する為にたんきりの薬や咳止めを使用しますが、あくまで咳き込んで眠れない、吐いてしまうなどの症状を軽減する為です。薬を飲んでもすぐに治ったりするものではありません。こどもさんが病気と戦っているのをサポートするつもりで見守ってください。
②鼻水症状には鼻うがいや鼻水吸引が有効です。鼻うがいは小さい子はできませんが、熱が高くなければ入浴後などに鼻吸引をしてあげてください。寝ている時の鼻詰まり症状などにはヴェポラップのような物も有効だと言われています。
③咳症状には、部屋の加湿と水分補給が重要です。ヴェポラップや、1歳以上のこどもさんには少量のはちみつ(ティースプーン一杯程度)を飲ませることも効果があると言われています。寝る時は少し上体を上げるなど、なるべく楽な姿勢にしてあげてください。鼻汁が多い場合は鼻の垂れ込みが原因になる為上記の鼻水対策も並行して行ってください。
④発熱に対しては、高熱の時は脇の下などを氷枕などで冷やしてあげる(クーリング)と少し楽になる場合があります。ただこどもさんが嫌がってしまう場合などは無理にやる必要はありません。クーリングや熱さまシートは本人がやった方が快適そうであればやってあげる様にしてください。
⑤こどもさんがぐったりしてしまったり、呼吸が辛そう、高熱が持続するなどの時は再度医療機関を受診してください。この様な場合は夜間でも夜間救急に相談しましょう。また、秩父地域では小さいこどもさんの検査や点滴ができる医療機関は多くありません。(当院では行えません。)体調が悪く心配な時はなるべく平日の午前中に医療機関に相談するようにしてください。
コロナ対策の緩和に伴い、こどもの風邪が全国的に急増しています。コロナ禍の対策が異常だった事もあるのである程度の流行は致し方ありません。ただ、こどもが風邪をひいている時はこどもさんもかわいそうですし、お父さんお母さんも大変になります。日頃から家族中で風邪に負けない体力づくりと、早めのホームケアをよろしくお願いします。
婦人科臨時休診日のお知らせ
婦人科臨時休診日のお知らせです。
院長が出張の為、下記日程で臨時休診となります。
4/28(金):1日休診
5/12(金):1日休診
ご迷惑をおかけしますがよろしくお願いします。
尚、内科・小児科の診療は通常通りです。婦人科の薬が切れてしまう場合などは、なるべく対応しますので受付にてご相談ください。
ゴールデンウィークのお休みはカレンダー通りです。(祝日は休診です。)
2023年秩父地域と新型コロナ(3)
桜も咲き暖かい日が多くなってきました。雨が降って一時落ち着いた花粉もここにきてまたたくさん飛び始めています。スギ花粉は減ってきましたが、ヒノキ花粉が増えています。ヒノキ花粉になると喉の痛みや咳などの症状が増える傾向があります。ヒノキ花粉症の方は引き続き注意してお過ごしください。
新型コロナウイルス感染症については、現時点では落ち着いています。新規感染者は秩父地域でも一日当たり10人を下回る日も増えており、ほとんど出会わなくなってきました。インフルエンザもかなり限定的で、大きな流行は見られていません。※埼玉県全体でみるとインフルエンザの流行は緩やかに続いています
この春休みは感染リスクも低くなっており、人に会ったり、出かけたりするにはいい時期になりそうです。少し緊張を解いて楽しい時間を過ごしていただければと思います。
さて、3月13日からマスク着用は『個人の判断』が基本ということになりました。今のところ人の集まる所ではマスクをしている人が多い印象ですが、判断の目安について私の考えを書いてみます。
《マスク着用が必要な状況》
前提として屋外や人と接触しない場合のマスク着用は不要です。また、自身の体調や皮膚トラブルなどでマスクの着用が困難な方もいらっしゃいます。
人と近い距離で会話する場合や人が密集する場面などでマスクの着用について検討してください。
①自分が感染症にかかりたくない時
(1)高齢であったり、持病があったり、妊娠中で、感染症にかかることで重症になってしまう心配がある方で、人と接触する時。
(2)大事な仕事の前であったり、試験の前であったり、感染症にかかると困る時。
(3)重症化リスクの高い人と同居しているなど、感染するリスクを極力避けたい時。
②感染したくないと思っている可能性のある人と接触する時
(1)医療機関、高齢者施設など、重症化リスクの高い人と接触する可能性のある時。
(2)電車やバスなどの公共交通機関や不特定の人が集まる場所。
(3)不特定の人と会話を伴う接触をする仕事や飲食店など。
※感染したくないと思っていても相手にマスクをして下さいとはなかなか言えません。現時点では周囲の人に配慮した判断が必要と思います。家族や気心の知れた仲間内で集まる時などお互いが不安を感じていないことがわかっている時はマスクは不要と思います。
現時点は流行期ではないので、マスクについてもあまり神経質に考える必要はないと思います。コロナについても他の感染症についてもうつる心配も、うつしてしまう心配も少ない状況です。ただ、今後も感染症の波は必ず訪れます。『もうマスクは不要』という事ではなく、流行状況や周囲の状況によって柔軟に判断する様にして下さい。
コロナの扱いは大きく変化していきますが、コロナが『とにかく流行り始めると急激に膨大な感染者が出てしまう』『体力の低下した人にとっては致命的な病気である』という事実は変わりません。
コロナの事は報道などはほとんどされなくなっていますが、是非今後もコロナの状況には一定の注意を払って頂き、再流行時は第8波の時の様な悲惨な状況にならない様ご協力頂ければ幸いです。よろしくお願いします。
最後に繰り返しになりますが、今は息の抜き時、遊び時です。家族や友人に会ったり、歓送迎会したり、お花見したり、今の時期に是非楽しんでお過ごし下さい♪
女性医師外来のお知らせ
すっかり春めいてきました。
日差しが気持ち良いですが、花粉がものすごいですね!先週あたりは見たことないくらいたくさん花粉が飛んでいました。スギ花粉については今月いっぱいは非常に多い状況が続くと思われます。花粉対策をしっかりして注意してお過ごしください。
さて、当院では隔週水曜日に女性医師の外来を始めることとしました。
【医師】工藤尚子
【専門】総合診療(内科系全般のご相談にのります。)
【日時】隔週水曜日 月によって変わることがあるため、初めて受診される方は事前にお電話でご確認下さい。受付は10:00〜12:00です。(現時点では午前のみです。)
☆これまで水曜日は婦人科のみの診療でしたが、隔週で内科のご相談も受けられるようにしました。女性医師が担当するため、普段男性医師に相談しにくい様な内容でも気軽にご相談ください。(女性特有の健康問題や排尿に関することなど)全ての問題を解決できるわけではありませんが、一緒に対応を検討させて頂きます。
※相談内容によってはお話を聞いた上で必要に応じて院長の婦人科診察を並行してご案内する場合もあります。
☆普段他の曜日にかかっている内科疾患の方でも、ご都合で水曜日が良い方などは受診していただいてもちろん結構です。※水曜日は原則女性限定の診療日とさせて頂きます。
☆風邪症状以外の小児(花粉症や皮膚トラブル)なども極力対応します。内容によって対応が難ししい場合もあるため、事前にお電話でご確認下さい。
来年度も引き続き第3土曜日の神経内科診療日は嶋田倫子医師が継続して行います。認知症や慢性頭痛、めまいやしびれなどのご相談をお受けしますのでご利用ください。(月によって週が変わることがあるためご確認下さい。)
よろしくお願いします。
2023年秩父地域と新型コロナ(2)
2月に入り大分暖かい日も増えてきました。
朝晩は冷えますが、日が伸びてきて陽射しが暖かく、春の花も咲きはじめました。良い季節になりますが、寒暖差が大きくなる為体調管理には注意が必要です。毎日天気予報などを確認して、日々の天気に合わせて服装や布団を選ぶようにしてください。
①新型コロナウイルスについて
秩父地域でも大分感染者数は少なくなりました。いまだに秩父地域全体では毎日20-30名程度の新規感染者が見られていますが、大きな流行は見られていません。新たな変異株が拡大している兆候もあまりないので、今は人と会ったり、遊びに行くには良い時期なのではないかと思います。今の様な谷間の時期に是非息抜きをしてください。オミクロン株対応ワクチンについては現時点では3月までの接種が勧められています。現時点では予約センターから簡単に予約が取れるので是非受けておいてください。
5月には五類になる事が決まり、3月13日からはマスクも自己判断になるとの事です。この事に関してはまた改めて書いてみたいと思いますが、コロナ自体が変化するわけではありません。
年末年始の大きな波は本当に悲惨な状態でした。コロナの患者さんが急激に増えすぎて、医療機関としては診療の受け入れ制限せざるを得ず、処方する薬も在庫がなくなり、入院が必要な患者さんは入院先がなく、酸素が必要な患者さんにも酸素の機械がなく、救急車を呼んでもどこにも運んでもらえない、という状況が1ヶ月以上続きました。この状況は、医療者や介護者にとっては忙しくて大変だったということではなく、目の前の患者さんが苦しい状況になっても力になれない事が非常に苦痛でした。秩父地域でもとてもたくさんの方がその様な状況になり亡くなりました。そして、世間的には感染を抑制する流れが大きくならなかったので、どんなに頑張っても事態が改善しない感覚があり、とても長く苦しい戦いでした。
今後はさらにコロナと共存していく事になりますが、極端に急速な感染の拡大は避けなくてはなりません。一度対策を緩めても、流行期に入ったら感染対策を再度強めるなど、第8波の様な状況が起こらないためのご協力は是非今後もよろしくお願いします。
②季節性インフルエンザについて
年始からインフルエンザAが流行していましたが、最近は減少傾向です。局所的な流行は見られるものの地域全体の大きな流行は見られていません。特に子供達の中では流行が起こり、家庭内の感染が見られますが、大人同士の職場などでの流行はさほど見られていません。これはみなさんの日頃の感染対策のおかげだと思います。ありがとうございます。例年ではこれからインフルエンザBの流行もありえます。コロナの感染対策は緩和傾向ですが、3月いっぱいくらいまでは引き続きインフルエンザにも注意してください。インフルエンザはやはり初期症状がかなり強い印象です。特に10歳前後の子供たちは、ぐったりして歩くのも大変という事が少なくありません。入院になったりする事は稀ですが、なるべく感染しない様注意してください。
③花粉症について
今年は花粉が多い多いと言われていますが、本当に多い様です。花粉症の症状がすでに出ている方が多いのと、例年大丈夫な人も今年は辛いという方が見受けられます。秩父地域は特に花粉が多いので、1-2歳のこどもでも花粉症かな?と思う事が多々あります。花粉症は症状が強くなると、睡眠を妨げてしまったり、息苦しくて運動に支障をきたしたり、色々大変になります。これから暖かい日の外出は、長時間になる場合はマスクを着用し、帰宅後は着替えて、顔と手をよく洗う様にしましょう。可能ならすぐお風呂に入るのが良いです。家庭内に花粉症の方がいる場合は、
・日中の換気は避ける。(雨の日か夜間に換気する)
・洗濯物を外に干さない。特に寝巻きや寝具は干さない。
・外出から帰ってきたらみんなで着替える。
などの工夫が有効です。花粉症がない人にはなかなかわからないかと思いますが、花粉症はひどくなるととにかく苦しくて、期間が長いのでとても辛い病気です。是非家族みんなで協力して対策してください。
年度末ですが、卒業生の皆さんが健やかに素敵な卒業式を迎えられる事を願っています。
2023年秩父地域と新型コロナ(1)
刺すような寒さが襲ってきました❄️
10年に一度の寒波とのことですが、本当に今までと段階の違う寒さがきた感じがします。秩父地域では今週は最低気温が-10℃にまでなる予報が出ています。厳しい寒さは病気や怪我の発生を増やしてしまうので、なるべく暖かくして気をつけてお過ごしください。夜間も朝方の冷え込みが強くなるので、部屋全体をある程度暖かく(20℃以上くらい)して、しっかり加湿する(50%くらい)ようにしてください。また車の事故などにもくれぐれもお気をつけください。
さて、最近の新型コロナの状況ですが、先週の後半くらいから急激に感染者数は減少してきました。秩父地域でも明らかに減少していることを肌で感じています。減ってきた原因ははっきりしませんが、今回の第8波では、昨年の夏以降(7月以降)でコロナに罹った人が再度感染しているケースは極めて稀でした。そういう意味ではオミクロン株のB.A.5以降の変異株に罹った人、11月下旬以降にオミクロン対応株ワクチンを打った人達は、感染予防の免疫がついており、集団免疫がついてきたのかもしれません。年末の大きな山である程度流行りきってしまった可能性があります。最近になってオミクロン株対応ワクチンの効果が明らかになってきました。感染予防効果は70%程度、重症化や死亡の予防効果は80-85%程度と言われています。またすでに出てきている変異株に対してもある程度効果が期待できそうです。個人的には本当に70%も予防効果があるのかな?という気もしていますが、重症化予防効果はあると感じています。まだ受けていない75歳以上の方は、是非接種をご検討ください。
一方でインフルエンザAが急激に流行してきました。年始から当院でも1週間あたり20名程度のインフルエンザ患者さんがいましたが、最近では1日に10名程度のインフルエンザ患者さんがいます。複数の学校で学級閉鎖などもみられており、現在は小児に多い印象ですが、これから広い世代に拡大していく事が懸念されます。インフルエンザの患者さんはやはり高熱の方が多い印象で、強い倦怠感があり、診察中も座っているのがしんどいという感じです。咳と鼻汁症状が多く見られます。なぜかはわかりませんが年末頃にコロナに罹患して、年始にインフルエンザに罹患する人がとても多く感じます。インフルエンザは寒くて乾燥している環境が大好きなので、本番はこれからです。注意してお過ごしください。インフルエンザの急激な拡大も、コロナの収束に関わっているかもしれません。ウイルスは一つが大流行すると他のウイルスは流行しにくくなる傾向があります。今はインフルエンザに置き換わりが進んでいるのかもしれません。インフルエンザはワクチンは今月中はまだ接種する事ができます。重症化リスクのある方や、受験生などは接種を検討されると良いと思います。また発熱してインフルエンザが心配な場合、医療機関で検査を受けるのは、発熱から半日ぐらい時間をおいて検査すること望まれます。早すぎると、陽性の時は確定できますが、陰性でも否定はできません。体調に余裕がある場合は半日ほど解熱剤等で様子を見てから受診して頂くと良いと思います。症状が強く辛い時は我慢せずに医療機関にご相談ください。
インフルエンザの流行に伴い、当院の風邪症状外来はまだ余裕のない状態が続いています。極力お電話いただいた方は診療する様にしておりますが、診療が午後になってしまったり、どうしてもお断りせざるを得ない場合もあります。ご迷惑をおかけし本当に申し訳ありません。今後もできる限り頑張っていきます。風邪症状外来受診の際は、引き続き事前の電話連絡を何卒よろしくお願いします。
インフルエンザワクチンについて(令和5年1月13日更新)
インフルエンザワクチンについてのお知らせです。
年始になり秩父地域でもインフルエンザA型の流行が見られています。
当院では1月末まではインフルエンザワクチンの接種を行います。
今後のインフルエンザワクチン接種について
(1)当院の診察券をお持ちの大人の方
・接種期間 : 2023年1月31日(火)まで
・接種料金:65歳以上は1,200円(税込)、65歳未満は4000円(税込)
・接種時間:診療時間内に接種を行います。
・予約:不要。当日問診票を記入して頂きます。
※高齢者インフルエンザ予防接種(65歳以上)は、接種日当日に満65歳以上(64歳の方は、65歳の誕生日の前日から)の方が対象です。
※当日は、保険証、医療受給者証などを必ずお持ちください。
(2)小児接種1回目・2回目をご希望の方
・接種対象者:0歳6ヶ月~中学生
※2回接種の対象は『12歳以下の方』とします。
※半年未満の赤ちゃんはインフルエンザワクチン接種はできません。
・接種期間:2023年1月31日(火)まで
・接種料金:1回目4,000円(税込)、2回目3,000円(税込)
・接種時間:診療時間内(水曜日以外の診療時間内になります。)
・予約:電話予約してください。(例えば「1/20午後」など大雑把な予約になります。当日の混雑状況によっては受診後お待たせしてしまうことがあります。)
※当日は、保険証、こども医療費受給資格者証などを必ずお持ちください。
※待合室が混雑するので、一人の子供さんに付き添いは原則一人としてください。
※小児は問診票に保護者の同意が必要です。
<注意事項>
・当日は腕の出しやすい服装で来院してください。アルコール消毒に問題がある方、過去のワクチン接種でトラブルのあった方は必ず申し出てください。
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