秩父市の近藤医院|内科・婦人科・小児科・眼科・神経内科・家庭医療

ご予約・各種お問合せはお気軽に0494-22-0043

当院からのお知らせ

当院からのお知らせ

秩父地域における新型コロナ対策について(23)

全国的に新型コロナウイルスの感染拡大が止まりません。日に日にものすごい勢いで感染者が増加しています。いよいよ本当にヤバくなってきました。

今の感染者の数を考えるとすでに2週間後には重症者が増えて、多くの地域で医療の提供が間に合わなくなってきます。新規感染者に注目が集まっていますが、新規感染者の中の一部の人が7−10日後に重症者になり、その中の一部の人が1–数ヶ月後に死亡します。重症者・死亡者は時間差で増加してきます。新規感染者が増加しているということは、その後に重症者が増加してきたらその後少なくとも2週間はどんなに感染対策をしても重症者数も増加し続けます。続けて死亡者も増加します。重症者が増加してくる前に新規感染を防がなければいけません。これ以上感染者を増やさないように頑張るのは今です。もう一度一人一人が気を引き締めて、基本に立ち返って感染予防をしましょう。

秩父地域でも多くの感染者が出てきました。今、我々がやるべき事について書いてみます。

(1)秩父地域での市中感染を増やさない

今、秩父地域にとって重要なことは、地域内での感染をこれ以上増やさない事です。最近感染が確認されている人達はほぼ同時期に感染したと思われます。その次にその人達から感染した人は4−7日後くらいに症状が出てくる可能性があり、まだこれから感染者数は増加してくる可能性があります。また感染していても明らかになっていない感染者の人も少なからずいると思われます。新型コロナは症状が出る2−4日前から人にうつしてしまうと言われていて、無症状のままで終わる人もいます。新しい感染者の50%は無症状の人からうつるとも言われています。

今秩父地域に安全地帯はありません。絶対に感染していないと言い切れる人もいません。近所は大丈夫とか仲良しな人は大丈夫とかいう発想はダメです。地域全体で危機感を高めて2週間徹底的に頑張って感染対策しましょう。地域を守る為に、みんなで頑張りましょう。

(2)個人個人の感染予防を徹底する

これまでも繰り返し書いてきましたが、一番重要なことはみんなが『自分が絶対うつらない』『自分が絶対うつさない』ことです。一人一人ができることはとてもシンプルです。人に会わなければ絶対に感染することはありませんが、生活していく上で全く人と接触しないことは困難です。基本的なルールを守って生活をしましょう。

・とにかく第一に、飛沫感染に注意してください。人と会う時はマスクを必ずしてください。マスクをしない会話は絶対にダメです。家族以外とは食事中に会話しないでください。会話をする時はマスクをして、最低1m距離をとってください。逆にこれを徹底していればかなり感染は防げると思われます。

・第二に、接触感染に注意してください。人が触ったものに触れたら必ず手を消毒してください。手洗いと消毒はやりすぎかなと思うくらいやりましょう。特に首から上に触れるとき、食べ物や飲み物に触れる時は必ず手を清潔にしておくこと、これを徹底してください。

・第三に、3密を避けてください。空気が流れていないところにいてはダメです。常に空気の流れがあるか意識してください。暑くなりますがエアコンをつけていても換気はしておくようにしましょう。大人数で集まるとどうしても人との距離が近く、声が大きくなります。集まらない・近づきすぎない様にしましょう。

(3)家族を守る

全国的に家庭内での感染が増えてきています。新型コロナの性質的に家族内での感染を予防することは困難です。家族を守るためにはみんなが家庭内に持ち帰らない様に最善を尽くしましょう。幸い感染対策が徹底しにくい子供達の間ではさほど感染が広がらない傾向があるようですが、学校や園でも引き続き感染対策をしてください。再び休校などにならない様、子供達の集団生活は守り、家庭内感染を増やさない注意をしていきましょう。家庭内に介護が必要なお年寄りなどがいる場合は家庭内でも感染対策をしてください。食事の介助など直接近距離で接触する時は家庭内でもマスクをするようにしてください。

(4)感染者を絶対に責めない

感染者を責めたり、必要以上に敬遠することはやめましょう。『秩父でなったら一巻の終わり』みたいな話もしばしば聞きますが、その感覚がなくなることを心から願っています。

本当に誰がいつかかってもおかしくありません。感染対策をしてもかかる時はかかってしまいます。重要なことは感染者が明らかになった時にその接触者をしっかり早めに調べて感染拡大を食い止めることです。風邪の症状が出てもひた隠しにしなくてはいけないような環境を作ることは重症化のリスクが増えてしまうとともに地域にとっても非常に不利益です。運悪く感染してしまった人がしっかり安心して治療に専念でき、感染拡大防止のために協力的に情報提供できるような環境を作りましょう。

もちろん感染がわかった場合は一定期間他の人と接触しないように療養する必要がありますが、軽症の場合発症から10日間くらいで感染力はほとんどなくなります。回復後の人をいつまでも敬遠することはやめましょう。感染した方をみんなで支えられる秩父地域にしましょう。

 

新型コロナウイルスは本当にやっかいです。このやっかいな敵に何とか負けないよう頑張りましょう。とりあえず2週間!みんなで頑張ると地域での感染は収まるはずです。何卒よろしくお願いします。

臨時休診のお知らせ

大変申し訳ありませんが、最近の東京都内での新型コロナ感染拡大を受けて、7月18日の嶋田倫子診察(神経内科)は中止といたしました。

午前中は近藤秀一が内科・小児科の診療を行っております。

午後は臨時休診となります。

定期薬が切れてしまう方などはお電話か窓口にてご相談ください。お変わりないようであれば処方箋発行いたします。

ご迷惑おかけしますがご理解の程よろしくお願いいたします。

 

7月以降の水曜日診療体制について

 

2020年7月より、毎週水曜日は原則婦人科の診療日とさせていただきます。(第4水曜日は眼科診療も行っています。)

新型コロナウイルス感染症対策の為、発熱・せきなどの風邪症状の方は水曜日以外の診療日に受診していただきますようお願いいたします。

内科疾患(高血圧、高コレステロール血症など)で通院中の方で、お薬がなくなってしまう場合などは、風邪症状がなければ診療可能です。

申し訳ありませんが、は小児科は原則水曜日はお休みです。(他の曜日は今まで通り診察します)

月曜日・火曜日・木曜日午前・金曜日・土曜日は風邪症状の方ももちろん診療します。(風邪症状の方は他の方となるべく接触を減らすため、自家用車で待っていただくこととしています。風邪症状がある場合は受付で声をかけていただくか、一度お電話ください。)

ご迷惑をおかけしますが、何卒よろしくお願いいたします。

 

 

 

Instagram・Facebookはじめました。

明日から7月になります。

梅雨真っ只中で不安定な天気が続いています。ここ数日は鼻かぜの症状が増えている印象があります。

また、じんま疹症状の方が多い印象です。時期的にダニの発生が非常に増える時期です。湿度と温度が高いとダニは繁殖してしまいます。

梅雨の晴れ間に布団を干したり、布団乾燥機をかけたり、布団に掃除機をかけたり、ダニ対策をするようお願いします。

これまでもホームページでの情報発信をしてきました。新型コロナの状況は今後も日々変化していくと思われるので、秩父地域の状況に合った情報発信を心がけていきたいと思っています。

また、今後も状況に合わせて診療時間や診療体制などの変更が必要になる可能性があります。そちらの情報も併せて発信します。

InstagramとFacebookで、よりタイムリーな情報発信ができればと思っています。もちろん見ていただくのは、近藤医院を受診したことのない方や、今後も特に受診する予定のない方でも全く問題ありません。よろしくお願いします。

また、コメントやメッセージはお受けしません。

『kondoiin』 で検索して、近藤医院のロゴマークを探してください。

近日中にホームページからのリンクも完成する予定です。

よろしくお願いします。

予防接種について

天気が悪い日が続いていますね。ぐっと寒くなって、風邪をひいてしまいそうな陽気になっています。

体を冷やさないように気をつけて、薄着になり過ぎないよう気をつけてください。

 

新型コロナが流行してから、こどもたちの予防接種を控えてしまう傾向があるようです。

なるべく病院に近づきたくない気持ちはわかりますが、乳幼児の予防接種は推奨されているタイミングで打っていくことが大切です。

心配な場合はかかりつけの小児科に電話で問い合わせて相談してみてください。うち損じがないようにしていきましょう。

 

《近藤医院での予防接種について》

・感染予防の為、予防接種を完全に通常診療と分けることとしました。時間が限定的でご迷惑おかけしますが、よろしくお願いします。

原則として火曜日14:30、土曜日15:00に接種を行います。(健康診断などの業務で予防接種ができない日もあります。お電話でお問い合わせください。)

・乳児からの予防接種の場合は、予防接種予約システム(スマホのアプリ)の登録をお願いしています。一度来院していただいてご案内しますので、まずはお電話ください。

・BCG予防接種も行なえるようになりました。

集団接種が滞ることもあるようなので、BCGの接種もできるようにしました。BCGは金曜日14:30にご案内する場合があります。

・ご不明な点があれば、まずはお電話ください。

 

予防接種いっぱいあって大変ですが、こども達が健やかに成長できるようがんばっていきましょう!

電話診療・オンライン診療流れ

オンライン診療(電話・テレビ電話による診療)の拡充がすすめられています。

人との接触機会を極力減らすことで、感染拡大を避けるためです。

近藤医院に通院中の方の中にも、受診されることに不安を感じておられる方もいらっしゃるかと思います。今まで通り落ち着いている方はなるべく短時間で処方箋をお出しするようにしていきます。窓口でご相談いただくか、事前に電話でお伝えください。

不安な症状があって、受診が不安な方は電話やテレビ電話での受診をお受けします。

現状では『電話』での診療か『LINE(ID:kodoiin.chichibu)を使用したテレビ電話』での診療を準備しています。

※LINEのメッセージでの相談は受けていません。また、テレビ電話での相談を希望の場合もまずは電話で予約をして下さい。予約後にID検索をしてください。

(1)当院 0494-22-0043に電話し「電話診療・テレビ電話診療」希望の旨と「希望する診療内容」について簡単にお伝えください。

  • 電話当日〜翌日までのご予約のみお受けします。
  • オンライン診療の特性から診察可能な疾患には制限があります。
  • 当院かかりつけで定期通院中の方については、「電話再診」で対応します。
  • かかりつけの先生がいらっしゃる方はまずはかかりつけに相談してください。

(2)電話でオンライン診療の予約時間を決定します。

  • 診療時間は約5分程度とお考えください。
  • 予約時間は30分単位となります。(10:00-10:30のあいだ 等)

※(3)(4)はビデオ電話診療をご希望の場合

(3)予約時間決定後にテレビ電話診療をご希望の方には、専用LINE IDをお伝えしますので、IDを検索し、「近藤医院」を友達追加してください。

  • ご自身のLINE 表示名をお伝えください。
  • メッセージでの質問と回答のやり取りは原則行わず、必要情報の共有とテレビ電話にのみ利用しますので、ご理解お願いします。

(4)予約時間までにLINEで下記情報を送付してください。

・保険証・医療証の写真を添付
(受診歴のある方も全員確認させていただきます)

・初診の方はお薬手帳の写真:現在内服中のもの

  1. 予約日時
  2. 名前
  3. 住所(受診歴がある方は省略可)
  4. 電話番号
  5. 本日の症状と相談内容
    (詳細に記載していただけると効率的に診察できると思います。)
  6. 風邪症状の場合は、新型コロナ感染者との接触の可能性の有無
  • LINEで友達追加後に上記内容のフォーマットを送付します。
  • これらは全てカルテ作成および、診療に必要な項目になります。

(5)予約時間に当院の電話かLINEテレビ通話より連絡し、診療を行います。

  • 保険証(・医療証)、②必要情報6項目を確認して診療を開始できます。
  • 連絡は30分の枠内で行いますが、多少前後する可能性があります。
  • LINEで「近藤医院」に対しての通話発信は制限されています。
  • 対面診察に比べ情報が少なく、判断できないことも多い旨ご理解ください。
  • 体温や血圧など家庭用医療器具で測定した場合はお伝えください。
  • 伺った病状や症状によっては外来受診をお願いすることがあります。

(6)診療後に必要な処方箋を交付します。当院窓口にお会計と処方箋受け取りにいらしてください。

  • 急性の不調の場合はに従い7日間を上限目安として処方します。
  • お会計・受け取りはご本人でなくて結構です。
  • 不調があり、すぐに窓口にいらっしゃれない場合は、改善後(2週間以内程度)で結構です。その場合は処方箋は薬局に送って、薬の受け渡しの方法をご相談いただきます。
  • 上記完了後、クリニック側のLINEトークルームを削除させていただきます。

 

新しい試みなのでうまくいかない部分も多いかもしれませんが、安全な医療の提供のために努力していきます。

御協力の程よろしくお願いいたします。

秩父地域における新型コロナ対策について(4)

新型コロナウイルスの世界的な拡大が止まりません。世界で都市封鎖を行っている地域でもまだ収束に向かっていると言える状況ではありません。

日本でも緊急事態宣言は全国に拡大され、今まで以上に人の移動を制限しようという方針になっています。

秩父地域の皆さんもコロナ疲れ、自粛疲れを感じていることと思いますが、感染対策は現状では緩めることはできません。現在の状況について書いてみたいと思います。

『現在の状況(今わかっていること、やるべきこと)』

・テレビなどでも報道されている通り、全世界で新型コロナウイルスの感染が拡大しています。日本でも都市部中心ですが、全国に広がり感染者数は増加傾向が止まっていません。自粛要請以降非常に多くの日本人が感染対策をしているにも関わらず、日に日に感染者は増加しています。3月の3連休のゆるみと言われた週末からすでに4週間が経過しましたが、ゆるみの指摘を受けてみんなで気を引き締めた後も感染は拡大しているという事です。人との接触を今以上減らしていかないと感染拡大を止められないことは間違いありません。

・現在の感染の傾向としては、都市部の流行拡大・地方への感染拡大が懸念されています。都市部では接触機会をとにかく減らすこと、都市部から地方への人の流れを減らすことが重要とされています。秩父地域では都市部への外出の自粛を是非お願いします。また都市部から来た人との接触には特に注意して、濃厚接触は避けるようにしてください。差別的になることは絶対に避けていただきたいですが、今は感情的に動かず、お互いの為にソーシャル・ディスタンスをとることを心がけてください。

・新型コロナウイルスの感染のしやすさは病気の重症度によらないそうです。むしろ喉の痛み程度の軽い症状の人からの感染も多いようです。また感染は「うつしやすい人」が「うつしやすい環境(3密環境)」にいると一度にたくさんの人に感染が起こります。その「うつしやすい人」がどんな人かは現時点ではわかりません。軽い風邪症状でも新型コロナの感染を広げてしまう可能性があるのです。軽い風邪症状で自宅療養する場合、少なくとも一週間かつ解熱後3日は人との接触を避けた方が良いとされています。

・日本は感染予防対策として外出を禁止する法律がありません。その為法的には、外出自粛要請という今の形が精一杯と言われています。しかし個人的には、行政やメディアからの自粛要請は十分に危機感が伝わっていないと思っています。『極力不要不急の外出は控えていただく様お願いしたい。』という表現が多用されていますが、「外出を控えること」、「人との接触を避けること」は努力目標ではありません。今みんなで行動しないと多くの犠牲者を出すことになるとともに、社会が立て直せないほど壊れてしまいます。みんなで同時に行動しないと意味がありません。法的に罰則があるからとかいう事ではなく、一日でも早く日常を取り戻すために、「今」、「みんなで」我慢することが大切です

・日本では、PCR検査が非常に少ないことが指摘されています。実際に感染者数に対しての検査件数は非常に少なく、検査がされていない潜在的な感染者はかなり多いと思われます。クルーズ船で乗船者全員に検査された結果では、新型コロナ感染者の47%が無症状、48%が軽症~中等症、4%程度が人工呼吸器を要するなど重症になっていました。日本では風邪症状の人の中でも重症化の危険が高い人に限定して検査が行われている為、非常に多くの感染者がわかっていないだけの可能性が高いのです。今後検査を拡大するための様々な対策が行われていく方向ですが、現時点では、全員が自分がすでに感染している可能性も考えて、「自分がうつらない」、「自分がうつさない」行動をしてください。検査の体制などを批判することは意味がありません。少なくとも保健所や検査期間は最大限に頑張っています。

・日本の今の医療水準を保っていれば、新型コロナウイルスが重症化しても80%程度は救命できると言われています。ICUの不足が言われていますが、日本の標準的な医療の質は非常に高く、全国に行き届いているといわれています。いわゆるICUでなくても、日本の医療と看護の質があれば多くの人を助けるすることができます。いつも通りの医療が受けられる状況を維持していることが大切なのです。その為に今一番重要なのは、一人でも新型コロナの感染者を増やさないことです。感染者が少人数ではあれば犠牲者も少なくて済みます。

・様々な情報が出ていますが、正しい情報を得ることが大切です。「正しく知って」、「正しく恐れて」、「正しく備える」。とてもわかりやすい情報源として、新型コロナ専門家有志の会というところからの情報発信があります。これはとても分かりやすいので是非読んで、シェアしてください!

コロナ専門家有志の会 https://note.stopcovid19.jp/

 

次回はこれから身近に起こりそうなこと、準備しておいた方が良いことなどについて書きたいと思っています。

私自身も正直コロナ疲れを感じています。日々の診療の緊張感がとても増えました。

この嫌な空気から一日でも早く抜け出すために。

みんなで、自然に、感染予防しましょう!

秩父地域における新型コロナ対策について(3)

とても寒暖差が大きい日が続いています。

一日中雨が降ったり、夕方になって急に冷え込んだり、ヒノキ花粉もピークを迎えている印象です。

新年度で慣らし保育なども始まり、やや風邪症状が増えている印象です。

体調を崩さぬよう引き続き注意してお過ごしください。

 

さて、今日も秩父地域における新型コロナウイルス対策について書かせていただきます。

長文ですが、『秩父地域における新型コロナ対策について(1)(2)』と合わせて読んでいただけると幸いです。

 

御存じの通り秩父地域は埼玉県の一部として緊急事態宣言の対象地域になっています。

実際に埼玉県から緊急事態措置が出されてから、皆さんもさらに感染拡大を注意してくださっている印象です。

埼玉県全体では日に日に感染者が増加し、すでに全体像の把握は困難になり、入院できるベッド数は不足しています。埼玉県の医療体制は間に合っていない現状です。秩父地域は現時点で感染確認は少なくすんでいますが、我々も一層の注意が必要です。

 

秩父地域は生活スタイルも埼玉県南部を含む都心部とは異なっています。そのためテレビなどで言われている注意点はなんとなくぴんと来ないところもあると感じています。

また秩父地域は緊急事態宣言対象外の地域としての側面も持っており、都心部の人達から比較的身近な安全地帯と思われている感じがします。そのため、改めて秩父地域での感染予防についてまとめてみます。

 

《1》秩父地域での感染拡大防止

・秩父地域ではいわゆる3密(密閉・密集・密着)になる状況は比較的少ないと思われます。乗り物などで密集する機会はあまりありません。宴会などの機会はすでにほぼ完全に自粛していただいているようです。

その中で、現状でも3密になりやすい場所として、幼稚園・保育園、デイサービス、職場などが考えられます。幼稚園・保育園、デイサービスでは、頻回な検温や環境の消毒、人と人との距離を開けるなど対策をとられている様です。職場でも、緊急事態宣言以降、3密の空間を避けるために、ビニールシートで人と人との間を遮蔽したり、通勤者の人数を減らしたりの策がとられている様です。職場によってはなかなか完全に3密を避けることは難しいようですが、とにかく少しでも3つの条件が重ならないように工夫してください。自分たちの所は無理と思わず、それぞれができる最大限の予防をすることが重要です。

・外出自粛の要請を受けて、不要不急の人の集まりは著しく減っています。そんな中で以前にも詳しく書かせていただきましたが、日常生活では、食品や日用品の買い物時などに感染のリスクがあります。すでにお店側も密接を避ける工夫などがされてきています。みなさん一人一人も買い物の際に飛沫・接触感染のリスクを極力減らしていただく様、引き続き注意をお願いします。スーパーなどで「うつらない」、「うつさない」意識がとても大切です。

《2》観光客への対応

・秩父地域は緊急事態宣言の対象地域でありながら比較的感染者が少なく、自家用車で都心から気軽に来られるため、観光で来ている若者もまだまだ見られています。観光業・飲食業への損害はもちろん懸念されますが、少なくとも緊急事態宣言の間は極力秩父への観光を控えていただいた方が良いと思っています。多くの観光施設が営業を自粛することで観光客から地域への感染予防に努めてくださっています。地域全体として、今は観光客を積極的に招かないことを意識していただければと思います。なるべく短期間でこの状況が改善され、秩父地域の観光が盛り上がることを祈っています。

《3》秩父地域外への通勤者への注意喚起

秩父地域から他の地域に出勤していたり、他の地域から秩父地域に出勤してきたり、仕事に伴う避けがたい移動はあるかと思います。すでに在宅勤務や、時差出勤などの工夫がなされており、通勤の為の移動を完全に制限する事は困難と思われます。ただ今後の秩父地域での感染拡大防止の為には、都心と行き来のある方たちの意識と行動変容が非常に重要です。一人一人が「自分の身をしっかり守る」、「絶対に秩父地域にウイルスを持ち帰らない」という気持ちで注意していただきたいと思います。

《4》帰省者へのお願い

秩父地域には緊急事態宣言を受けて、都心部から帰省してくる方々がいるかと思います。秩父出身者の帰省自体は拒みたくありませんが、是非長期の帰省者は2週間の自宅待機を心がけてください。短期の帰省者の方もご家族以外との接触は控えてください。帰省者から感染が地域に拡大することは絶対に避けなくてはいけません。是非ご協力をお願いします。

また、逆に帰省を我慢して都心で頑張っているご家族もいらっしゃるかと思います。是非電話などで励ましてあげてください。都心部は秩父地域よりもさらに緊張が高い状況です。頻回なコミュニケーションでお互いに気分転換ができるよう心がけてください。

《5》こども達への対応

現在の状況はこども達にとってもとても不安な状況の様です。休校に伴い友達と会えない寂しさも当然あると思います。最近はストレスが原因と思われる不調もみられる様になっています。以前にも書かせていただきましたが、是非家庭内でたくさん愛情を注いであげてください。今まで以上に会話の時間を増やし、一日1回はハグしてあげてください。

またこども達は、遠方の親戚や友達とテレビ電話する、楽器をやっている子などはオンライン発表会をする、などでも少し気分転換になるようです。安全に家庭外と関わる機会も作っていただければと思います。

《6》医療機関への受診

・感冒症状の際の医療機関の受診については、以前にお書きした『秩父地域における新型コロナ対策について(1)』をご参照ください。

・新型コロナウイルスの感染により、医療機関での感染を危惧して持病の定期受診を控えてしまう傾向がみられます。体調が落ち着いている場合は、電話での再診や、診察を極力簡略化するなど、各医療機関で安全への配慮がされています。大切なことは生活習慣病や持病の治療を中断してしまわないことです。新型コロナの影響で、大きな病院は感染症以外の病気を診療する力も低下してきています。生活のリズムが崩れて体調を崩したり、脳梗塞・心筋梗塞などの重い病気になると普段通りの医療を受けることが困難になってしまう可能性があります。いつも通りの治療継続、いつも以上の体調管理を心がけてください。

 

秩父地域では現時点では大きな流行はありません。また地域的に都心と比べると今後も爆発的な感染は起こりにくいと思います。(大人数が密集する機会が少なく、皆さんの余殃意識が高いため)

一方で高齢の方が多く、対応できる医療機関は限られています。感染の規模は小さくても、被害は大きくなってしまう心配があります。

何としても秩父地域で今後感染者を出さないようにしていきたいと思っています。

感染対策に対しての疲労感もあるかと思いますが、とにかく感染予防に慣れて、気長に頑張りましょう。

みんなで、自然に、感染予防しましょう!

Let`s hug! ※同居の家族だけです!

秩父地域におけるコロナ対策について(2)

緊急事態宣言が出されました。

これまでも医療関係者の中では早く緊急事態宣言を出して欲しいという意見が大半でした。

その理由はコロナウイルスの感染を拡大させないために、人と人との接触を極力減らす必要があるにも関わらず、社会全体として十分な対応が取れておらず、今後爆発的に拡大するリスクが非常に高いと考えていたからです。

一人一人の意識の中にすでに緊急事態であるという危機感をより強く持っていただく必要があります。他人事と思わず一日も早い収束をめざして力を合わせていきましょう。

先日秩父市在住の方の感染が明らかになりました。より身近に危険を感じ、不安になった方も多いかと思います。もちろん我々医療者達もより緊張感が高まりました。

ただ、恐らくこれまでも多くの方が感染予防の対策をすでにされていたかと思います。すでに身近なところに新型コロナウイルスがいるものとして注意していたはずです。今どこの誰がかかったという情報はあまり意味がありません。引き続き常に身近にウイルスがいるかもしれないと思って注意をしていてください。

基本的にお互いが感染しないように注意していればいざ身近で感染が発覚した時も慌てる必要はありません。

今はとても緊張感が高く、ストレスがたまるかと思います。しかし東日本大震災の後にみんなで当たり前のこととして節電をしていたように、慣れてしまえば徐々に感染対策もストレスに感じにくく当たり前になっていきます。

みんなで、自然に、感染予防頑張りましょう!

 

秩父地域における新型コロナ対策について(1)

新型コロナウイルスの世界的な感染が拡大しています。

皆さんもニュースなどでの報道を見て日々不安を感じていることと思います。

新型コロナウイルスが流行し始めた当初は、医療関係者の中でも風邪の一種と思われ、中国の衛生環境や医療環境などの問題から重症例が多いと思われていました。しかし、状況は大きく変化し、今は全世界的に予想を超えるとても怖い病気であることがわかってきました。海外の流行地では想像をはるかに超える大変な状況になっています。

新型コロナウイルス感染症はご高齢な方の重症化が非常に多く、こども達や若い人にとっても時に深刻な状況になることがあるようです。

秩父地域(秩父郡市)では幸い現時点で目立った流行はなさそうです。このまま地域での流行を何とか回避していかなくてはなりません。すでに現時点で、地域の流行が深刻になっても他の地域も手を差し伸べてくれる余裕がなくなってきています。

秩父地域には高齢者も多く、元々医療資源が乏しい状況にあります。絶対に流行らせてはいけません!

すでに報道でも言われている事ですが、自分自身がかからないような予防をするとともに、自分自身がすでにかかっているものとして人にうつさない為の予防をみんなでしていきましょう。

自分を、家族を、地域を守るためにできることをみんなで頑張りましょう!

日常診療をしていて、秩父地域の方たちはかなりコロナを警戒して予防して下さっていると思います。その上で私の考える注意点をかいてみます。

《1》日常的な食品や日用品の買い物はしないわけにはいきません。買い物の時の注意点です。

・マスクがあればマスクをしていきましょう。布マスクでも構いません。意味がないとの意見もありますが、しないよりはした方が絶対にましです。

・カートや買い物かごを触る前には必ずアルコール消毒をしてください。すでにカートなどにウイルスが付着している可能性、自分が付着させてしまう可能性があります。

・一度手に取った商品はなるべく棚に戻さないようにしてください。多くの人が接触することで感染のリスクは高まります。特に野菜類など加熱しないものについては、触ったら戻さないようにしてください。

・レジに並ぶときは周囲の人と少し距離をとりましょう。なかなか2m開けるのは難しいかもしれません。でも少しでも距離をとることで感染の可能性は下げることができます。みんなでそれを当たり前にしましょう。

・お金を触った後は顔の周囲を触らないようにしましょう。レジ袋に入れる際に共有のおしぼりで指を湿らしたり、指をなめたりしないようにしましょう。なるべく買い物袋を持参するのが良いかと思います。

・買い物を終えてカートや買い物かごを返したら必ずアルコール消毒してください。

・帰宅後は必ず良く手を洗ってください。家の中にウイルスを持ち込まないという意識が大切です。

《2》外出についての注意点です。

・不要不急の外出は控えてください。接触する人が多ければ多いほど感染が広がる危険性は高まります。特に屋内のイベントや会食は控えてください。

・秩父地域外への外出時は特に感染予防に注意してください。秩父地域にコロナを持ち込む人になってはいけません。全体に持ち込まないという意識をもって、ご自身の感染に最大限注意してください。

・大人数で集まることは極力避けてください。一人からとてもたくさんの人に同時に感染する可能性があることがわかっています。万が一にも集団感染してしまったら感染の連鎖をとめることは困難になります。今は本当に我慢する時です。

・外食時はなるべく少人数で、食事中は会話を極力しないようにしましょう。会話する場合は食事後にマスクをして、2m程度(互いに手を伸ばしても触れないくらい、大体3歩くらい)距離をとってしてください。あまり長時間ではない方がいいと思います。食事中会話がないのは寂しいですが、今は是非我慢してください。※電話はもちろんいくらしてもかまいません。長くなるときは電話で話しましょう。

・地域の飲食店などはコロナによる大変な被害を受けています。行きつけのお店などの力になりたいと思われる方もたくさんいらっしゃると思います。もし可能であれば是非テイクアウトを頼んでみて下さい。もしテイクアウトができるなら、それがお店にとってもお客さんにとっても一番安全な方法と思います。

・屋外では人と適切な距離を保っていればまず感染することはないとされています。是非一日1回は外に出るようにしてください。ずっと家にこもっていることは健康上望ましくありません。一日一回は外の空気を吸って、日の光を浴びて、軽い体操をしてください。気分転換にもなるとおもいます。色々な花がとてもきれいな時期になっています。是非散歩してください!

《3》子供達を守りましょう。

・ここ数日でこども達にとっても時に重大な病気であることがわかってきました。秩父地域では幼稚園・保育園でも非常に細やかな対策をしてくださっており、現時点ではコロナウイルスの流行や他の流行疾患も落ち着いている印象です。こども達に感染が広がることがないよう、引き続きおじいちゃん、おばあちゃん、おとうさん、おかあさん、みんなで注意していきましょう。こどもに感染症状がみられた場合に、いつも以上に幼稚園や保育園に連れて行っていいかどうか慎重に判断していただきたいと思います。お仕事などで大変なことは重々承知していますが、是非よろしくお願いします。

・休校などに伴い、なかなかストレスが発散できなかったり運動不足になっている子も多いと思います。上にも書きましたが一日一回は外の空気を吸って、少し体を動かす時間を作るように心がけてください。また、一人の時間が長くなっている子もいます。時間を見つけて普段以上に話をしてあげてください。現状は子供達にとってもとても恐怖と不安を感じる時期だと思います。家族の会話をいつも以上に楽しんだり、ハグしてあげてください。ただ自分からこどもにうつしてしまう事がないよう、絶対に自分がかからないような注意をして、帰宅後は良く手を洗って着替えてからにしてください。

《4》医療機関の受診について

・現時点では秩父地域の医療機関がコロナの患者さんであふれているということはありません。ただ、今後医療機関で感染症拡大が起きる心配はもちろんあります。

・軽度な風邪症状であれば少し自宅で様子をみてください。もし心配な症状があったり、辛い症状があるときはかかったことのある先生に電話で相談してください。受診できる時間を案内してくださったり、薬を出してくださったり、対応を考えてくださると思います。各医療機関で感染対策の色々な工夫がなされているので、その指示に従ってください。

・自分や家族が新型コロナにかかってしまったのではないかと思ったときは、まずは埼玉県新型コロナウイルス感染症サポートセンター(24時間受付)0570-783-770に電話して、その指示に従ってください。

このまま秩父地域で感染が蔓延しないことを心から願っています。

もちろん全世界的に一刻も早く落ち着いてくれることを願っています。

力を合わせて一日も早く平和な日常を取り戻しましょう!

ご協力よろしくお願いします。

 

61 ~ 70件 / 全100件

ワクチンネット予約

診療科目

家庭医療ってなぁに?

近藤医院について

近藤医院について

所在地:埼玉県秩父市日野田町1丁目9-30
TEL:0494-22-0043
時間:午前 9:00~12:00,午後15:30~18:00
詳細はこちらから

ページTOPへ