
当院からのお知らせ
秩父地域における新型コロナ対策について(10)
今日は『新しい生活様式』内容について書いてみます。基本的には厚生労働省の発表のままですが、一部秩父地域での具体的な注意を加えてみます。
『新しい生活様式』
※これはワクチンなどができて、みんなが感染の危険を減らすことができるまで、気長に気をつける必要のあるルールです。
(1)一人ひとりの基本的感染対策
☆感染防止の3つの基本:「人との間隔」「マスク」「手洗い」
・人との間隔:人との間隔はできるだけ2mあけるようにしてください。すれ違う瞬間などは仕方ないですが、立ち止まっている時や同じ方向に歩いている時は2m距離をとってください。特に会話する時は必ず守りましょう。
・マスク:まだしばらくは自宅以外では全員マスクをして、お互いの息や咳がかからないようにしましょう。ウォーキングなど屋外でも周りに人がいるときはマスクをしてください。
・手洗い:自宅外のものを触ったら必ず手洗いしましょう。せっけんを使って30秒位洗うようにしましょう。もちろんアルコール消毒も有効です。
・遊びに行くのはなるべく屋内より屋外を選んで、密閉を避けましょう。息の上がる運動をする時は感染する可能性がある距離が5-10m程度に広がるといわれています。一緒に遊んでいる人以外とはなるべくしっかり距離をとるようにしましょう。
・会話する時はなるべく真正面を避けて、お互いマスクをしてください。お互い息がかかったり、つばが飛んだりしないように気をつけましょう。
・帰宅後は着替えるようにしましょう。特に人混みに行った後などはシャワーを浴びるなどして、家の中は常に清潔ゾーンを保ちましょう。
☆移動に関する感染対策
・新型コロナの感染が流行している地域には出入りしないようにしましょう。特に都心部は感染者が多く、密集・密接になりやすいので不要不急の立ち入りはやめておきましょう。
・帰省や旅行は控えめにしましょう。特にバスや電車などでの移動は注意です。目的地以外の所にあまり立ち寄らないようにしてください。体調が悪い人がいるときは必ず控えましょう。
・外出時は、その後新型コロナ感染を発症した場合に感染経路がわかるように、会った人や行った場所は覚えておくかメモしておきましょう。
・地域の感染状況を注意しましょう。自分がいる地域や、出かける時はその地域の状況に注意して行動しましょう。埼玉県の情報は埼玉県のホームページで。その他の地域も各都道府県で発表されています。逆に県のホームページに出ていない感染情報はデマの可能性が高いです。心配な情報を耳にしたときは翌日には発表されていますので確認してください。
(2)日常生活を営む上での基本的生活様式
☆まめに手洗い・手の消毒をしましょう。
☆咳エチケットの徹底:マスクをしましょう。
☆こまめに換気しましょう。:可能なら室内は常に空気が流れているようにしましょう。二カ所空気の通り道を開けていることが大切です。
☆身体的距離の確保:常に2m!を意識しましょう。(お互いが手を伸ばしても届かないくらいの距離です)
☆3密を避けましょう:密閉・密集・密接を避けましょう。
☆毎朝自分と家族の健康チェックしましょう。体調が悪い時は無理せずゆっくり休みましょう。
(3)日常生活の各場面別の生活様式
☆買い物
・通販も利用して、買い物に出かける頻度は少なめにしましょう。
・買い物は少人数で、なるべく空いている時間に行きましょう。
※ベルクは、現状は日中は平日・週末ともにかなり混んでいるとのことで、空いている時間帯は9:00-10:00、20:00-24:00とのことです。遅い時間でも大丈夫な方は夜が良いかもしれません。
※ヤオコーは、13:00-15:00の時間帯は比較的すいていて、夕方は特に混みあうとのことです。
・電子決済の利用:電子決済は接触を減らす意味で有効です。現金のやり取りをしたときは必ず手の消毒をしましょう。お会計後なるべく袋詰めをする前に一度手の消毒をしてください。
・買うものの計画を立てて短時間で買い物を済ませましょう。買い物中に食品の前で立ち話などはしないようにしましょう。
・商品やサンプルを触って戻すのはなるべく控えましょう。特に生で食べる食品については一度触ったものは戻さないようにしましょう。
・レジに並ぶときは2mの距離をとるようにしましょう。最近はどこもマークを付けてくれています。しっかり安全な距離をとって並ぶようにしてください。
☆娯楽、スポーツ等
・公園などで遊んだり運動したりはOKです。ただあまり人が集まり過ぎない場所と時間を選んでください。またこどももなるべく家族内で遊ぶようにして、不特定の子と接触して遊ぶのは控えるようにしましょう。友達と遊ぶ場合もある程度決まった友達と遊ぶようにして、なるべく安全な(3密になりにくい)遊びを考えてみましょう。
・筋トレやヨガなど家でできる運動は積極的に。動画などもいっぱいアップされています。運動不足にならないように気を付けましょう。
・ジョギングはマスクができず、息が上がるので感染リスクが高くなります。ジョギングは少人数(決まった人と)で、ジョギング中のすれ違いはなるべく距離をとるようにしてください。ただ人をよけて車にぶつからないように十分気を付けましょう。
・ジムなどの利用は予約制などを利用して人の少ない時間帯にしましょう。屋内では特に人との距離に気をつけて、マシンなどに接触したら手洗い消毒をしっかりしましょう。
・歌などは集まって歌うのはやめましょう。大声で歌うのはとても飛沫が飛ぶため危険です。もし集まって歌う場合は屋外で、外向きに円を作って歌うくらい注意した方が良いかと思います。
☆公共交通機関の利用
・電車やバスの中での会話は控えめにしましょう。必ずマスクを着けて乗ってください。
・なるべく混んでいる時間を避けて利用しましょう。可能であれば人と距離をとって、となり合わないように乗りましょう。
・つり革などに触ったら必ず、手洗いか手の消毒をするようにしましょう。
・徒歩や自転車の方が感染症的には安全です。可能な範囲は運動もかねて歩くようにしましょう。
☆食事
・テイクアウトや出前などを利用しましょう。自宅で外食気分を味わって気分転換を!
☆facebook:秩父の配達&テイクアウト飲食店 情報共有グループ ☆ちちぶる:https://chichiburu.com/shop/take_out
・気候が良い時は屋外で食事をするのはいいと思います。その際も人との距離は注意しましょう。
・大皿は避けて、料理は事前に個々に分けておきましょう。
・対面を避けて横並びで座るようにしましょう。対面になる時も真正面は避けましょう。
・料理中や食事中のおしゃべりは控えめにしましょう。極力おしゃべりは食事後に、マスクをして。
・コップやペットボトルの回し飲みは避けましょう。お酌も避けるようにしましょう。
☆冠婚葬祭などの親族行事
・大人数で集まっての会食は避けてください。現状では遠方から人が集まるのも危険です。参加する皆さんに危険がないよう十分注意しましょう。
・風邪症状などある方は無理せず、必ず参加を控えましょう。冠婚葬祭は是非参加したい気持ちはわかりますが、感染リスクは避けるようにしましょう。
(4)働き方の新しいスタイル
・テレワークやローテーション勤務を充実させて、密集、密接を避けた職場環境をつくりましょう。しばらくはその体制が続くと思うのでテレワークを充実させる工夫を考えた方が良いと思います。
・時差通勤で通勤の際の混雑を避けましょう。都内への通勤の方などは特に注意してください。
・職場内でも人と人の距離をとりましょう。2mを目標にして、距離が取れない場合は間に遮蔽するもの(ビニールシート、アクリル板など)を使用しましょう。
・会議など、大勢での会話が必要なものはなるべくオンラインで行いましょう。
・名刺交換など物の受け渡しは可能な限り避けましょう。
・対面で会話が必要な打ち合わせなどは、部屋の換気しつつお互いがマスクをしましょう。
以上です。
非常に細かい内容で具体的に書かれています。
でも読んでいただくと、それぞれの環境下で気をつけることは共通しています。人と近い距離で接触・会話することをとにかく最小限にすることが重要です。
この発表を受けて、患者さん達からは同居している家族内でも実践すべきかというご質問を受けます。私の意見としては同居家族以外ということで良いと思っています。家族ではなるべく楽しい自宅生活を共有してください。(※一緒に住んでいない家族で、特に流行地にすんでいる場合などはやはり注意が必要です。接触する時はこの基準を守るべきと思います。)同居家族内ではとにかく誰も新型コロナを持ち込まないようにみんなで気をつけましょう。いつも以上に家族との触れ合いは大事にしてください!それぞれが「自分を守り」、「家族を守る」これが基本です。
私自身こんな窮屈なルールはなければいいのにと心から思っています。しかし、新型コロナとの闘いはこれらの基本的なルールを守っていく必要があります。
学校には校則があり、会社には社則があります。家庭内にも暗黙のルールがあると思います。人間はルールがあったらあったで。それを守りつつ楽しみを見つけたり、ルールを守りながら便利に生活するための工夫を考えることができます。早くルールに慣れて、それでもハッピーな生活が送れるようにしていきましょう。
生活の中で感染対策どうしたらいいかわからないことがあったら相談してみてください。(学校心配だけど行かせていいか?職場が都内だけど通勤していいか?・・・などなど)解決できるかどうかはわかりませんが少しでも安全な方法を一緒に考えます!
秩父地域における新型コロナ対策について(9)
《新しい生活様式について》
5月4日、厚生労働省から新型コロナウイルス感染症専門家会議からの提言を踏まえ、新型コロナウイルスを想定した「新しい生活様式」が発表されました。
新型コロナウイルスの感染拡大は一時期よりも明らかに勢いが低下しています。2月、3月は全く正しい対応がわからない中で、世界各国が手探りの対応をしていました。日本を含む多くの国が、人から人への感染を防ぐために接触を極力少なくするという対策がされ、効果が出てきています。特に日本は海外のようなロックダウンまではしなくても感染の第一波を乗り越えようとしています。これは一定のルールを守っていれば、新型コロナの感染をある程度抑えることができ、ウイルスと共存していくことができる可能性を表していて、希望を持てる兆候だと思います。
ご存知の通り、日本では恐らく武漢やヨーロッパ各国、アメリカのような爆発的な感染は起きていません。また、それらの国のような万単位の死者は出ていません。その理由は今の所はっきりしていませんが、日本の衛生環境・生活習慣・医療環境がすぐれていること、日本人のまじめな気質は感染対策上有利なのだと思います。
特に秩父地域のみなさんとお話ししていると、本当に一人一人が感染の注意をされていること、家族や友人間が思いあって接触を控えていることがとてもよくわかります。正直なところびっくりするくらい皆さんまじめに気をつけていただいていると感じます。だからこそ今の所、秩父地域で大きな流行がないのだと思います。みなさんのこれまでの努力に心から感謝しております。
秩父地域は良くも悪くも人と人のつながりが強い文化があります。とても狭い社会なので、常に自分の行動を知り合いに見られているかもという気持ちがあります。その感覚は少し窮屈な部分もありますが、地域としての感染対策にはとても有効です。なかなか自分の気持ちだけで我慢を続けることは大変ですが、「周りもみんな頑張っている」「自分だけ危険な行動はとれない」という思いは地域として頑張り続けることにつながると思います。家族・友達・近所の人・行きつけのお店の人・学校の先生、みんなでお互いを見守りあっていければと思います。
一方で、そのつながりはうわさ話やデマなどの拡散がとても速く、「自分が感染したら秩父で生きていけない」というような恐怖にもつながっています。重要な情報を大切な人と共有することはとても大切ですが、情報の確かさやその情報によって被害を受ける可能性のある人のことをしっかり考えて共有してください。新型コロナによって私たちの生活はとても不自由に変えられてしまっています。それに加えて人が人の生活を不自由にしてしまう事が無いようにしていきましょう。今、新型コロナにかかりたいと思っている人はいません。気をつけていても誰もがかかってしまう可能性があります。不運にも感染してしまった人を地域として暖かく支えられるようにしていきましょう。
今後も地域の絆をいい方向に活かしていきましょう!お互いが見張り合うのではなく温かく見守り合うことで、みんなで頑張ってみんなで乗り越えましょう!
新型コロナ対策は今後も長期戦が予想されています。それに伴い今後長期にわたって必要な注意点として『新しい生活様式』が発表されました。これまでの生活を考えるととても不自由で、人との距離感も開けなくてはならず寂しい気がします。ただ今後長期化このような注意が必要でになります。みんなで慣れて自然に感染対策できるようにしていきましょう。
これまではとにかく人と接触する生活を制限しましょうという状況でした。これからは、何ができて何ができないのか?何かをするときにはどんな注意が必要なのか?を考えていくことが重要です。自分の生活の中で常にそれを意識して、安全に、なるべく今まで通りの生活ができる工夫を考えていきましょう。そのための参考になる情報が『新しい生活様式』です。
次回(10)で内容を書いてみます。
秩父地域における新型コロナ対策について(8)
5月に入り比較的春らしい穏やかな日が続いています。
日本全国の緊急事態宣言が延長される方針となりました。緊急事態宣言が発動されて一カ月が経過しましたが、4月下旬以降は新規感染者数が減少傾向にあります。人との接触を8割減らすという厳しい行動制限は効果が出てきているようです。
先の見えない状況が続いていますが、徐々に社会生活の制限を緩和する地域も出てきており、みなさんの努力の成果が少しずつ確実に表れてきています。
このまま爆発的な感染の拡大が起こらず社会がパニック状態にならない様、少しずつ日常生活を取り戻しながら、感染予防継続をよろしくお願いいたします。
新型コロナはあいかわらずとても対応の難しいウイルスですが、かなりわかってきた部分もあります。もちろん治療薬やワクチンについては今後の開発が待たれますが、ウイルスの特徴や予防方法についてはかなり意見がまとまってきました。これまでの情報を整理して、全てを制限してきた状況から、『何が』『どうすれば』『安全に』日常生活に戻していけるのか、考えていく段階になってきています。
今回は今話題になっているニュースについていくつか書きたいと思います。
『緊急事態宣言について』
緊急事態宣言は4月7日に一部地域に出され、4月16日に全国に拡大されました。緊急事態宣言が出されたころは明らかに感染者数が増加傾向にあり、このまま社会生活を継続していくと感染者の数が爆発的に増加する可能性が高いと判断されて、より厳しい注意喚起をするために出されました。あの時の勢いで患者数が増えていたら、確実に医療崩壊し、より多くの犠牲者が出ていたと思います。
現状ではもうこれで大丈夫というところまではきていません。しかし、国民全体の『危機意識』や『予防に関する知識』が浸透し、医療体制も軽症者の宿泊施設などができたことで少しずつ整ってきています。緊急事態宣言が出されたころのような崩壊寸前の危機的な状況ではなくなってきており、今後は段階的に制限が解除されていくと思います。ただ、宣言が解除されても一人一人が感染を拡大させないための注意を継続していくことがとても大切です。
緊急事態を抜けた後に新しい安全な日常をみんなで作っていきましょう。
『PCR検査について』
新型コロナが出てきてから、今まで耳にすることのなかったPCR検査という言葉を山ほど聞くようになりました。PCR検査は現状で『新型コロナの感染症である』と決定するのに最も有効な検査で、検査が陽性の時はほぼ新型コロナの感染で間違いないと言えます。しかし、PCR検査は『新型コロナの感染症ではない』というのは得意ではありません。PCR検査が陰性でも、実は新型コロナに感染している可能性があります。その為今後PCR検査が増えても、検査が陰性=新型コロナ感染ではない=安心ではないということをわかっている必要があります。
PCR検査をすべきかどうかという話はずっとされていますが、実はその必要性は時間とともに変化しています。
・感染が始まった当初は、できれば感染している人を全員見つけて、全員を治療したり隔離することで感染を広げないという目的がありました。しかし当時はPCR検査の数に限界があり、いわゆるクラスター対策で感染の経路を徹底的に洗い出そうとしてもなかなか全体像は把握しきれませんでした。この頃は感染がわかった人周囲の感染が疑わしい人(濃厚接触者)や帰国者にしぼって検査していこうという方針でした。
・感染がどんどん拡大していたころは、非常に軽症者の割合も多いことがわかり、感染経路不明の感染者も増大してきました。このころは全員を把握することは困難になり、重症になるリスクの高い人だけを検査して、適切な治療につなげようという目的に変わりました。感染者数が爆発的に増えることで病院がパンクして、重症になる方が病院に行けないということがないようにしていました。その為PCR検査をするかどうかに一定の基準を設けて、数の制限をしてきました。
・感染がやや落ち着いてきたこれからは、再度なるべく全体像の把握をしていく方向になっていきます。軽症者の療養施設などがある程度確保できたため、感染症がわかったときに病院がパンクする心配が減ってきたからです。これからはPCR検査の件数を増やすことで、感染者をなるべくしっかり把握し、適切な治療と感染予防していこうという流れです。ただ検査というのはある程度患者さんが感染している可能性が高い状況で検査をしないと誤って検査が陽性に出てしまう可能性が高くなります。特に検査をする集団の感染している人の割合が、ある程度多くないと検査の結果はより不確かになります。その為今後も検査をするかどうかは医師が必要かどうか判断することが大切です。とりあえず受けておくというような検査ではないことを知っておいてください。
PCR検査については数の少なさが言われていますが、目的も段階的に変化しています。私個人も初期のころは、PCR検査をもっと増やして徹底的な全体像の把握と隔離が必要だと思っていました。しかし今となって考えると、PCR検査をたくさんはやらずに、『国民全員がすでに感染しているつもりで感染予防の行動する』という方針はある程度効果的であったと考えます。これは感染拡大防止と医療崩壊防止の両方に効果があったと思います。
現時点で、日本でも実はたくさんの人が感染していた(感染している)可能性は高いですが、欧米のようにたくさんの死亡者が出ることを避けられていることは確かだと思います。
これからも『全員がすでに感染しているつもりで感染予防の行動する』という方針は続けつつ、今よりは明らかに感染している人をはっきりさせてみんなで冷静に対応していくことが重要です。
新型コロナに関しては抗体検査や抗原検査も話題に上がっています。これからそれぞれの検査結果の意味や正確さ、簡便さによって使い分けるようになっていくと思います。細かくなるので、具体的になってきたらまた解説を書いてみようと思います。
『新型コロナウイルスの治療について』
ニュースでも報道されていますが、新型コロナウイルスに対して色々な薬の効果が試されています。すでに世の中にあった薬を使用しての治療については概ね方針が固まってきている様です。死亡率を下げるという意味ではある程度効果があることがわかってきています。ただ現状の薬ではみんなが安心して安全に使用できる薬ではありません。効果もその薬があるから感染しても大丈夫と言えるようなものではありません。
今世界中の研究機関が新型コロナのワクチンや薬の開発に力を入れています。すでに海外ではワクチンを実際に人に打つような研究も始まっており、実用化されるのも早ければ来年のはじめではないかと思われます。
有効なワクチンや治療薬の開発に期待しつつ、現状ではとにかく感染しない様に注意しましょう。
『第二波について』
現在3月からの大きな感染拡大の波が落ち着きつつあるのは間違いありません。ただ、人の生活が元に戻ると再度感染が拡大していくことも間違いありません。新型コロナが集団の中で拡大しない為には全体の60-70%がすでにかかっている必要があるといわれています。これを集団免疫と言います。しかし、爆発的な流行をしたヨーロッパなどでもすでに感染した人の割合は全体の10%台ではないかと言われています。恐らく日本はどんなに潜在的に感染が広がっていたとしても東京都内で3-5%程度と思われます。地方ではもっと少ないはずです。まだまだ集団としての免疫はなく、感染対策をやめてしまうと感染が広がってしまいます。今、日本の作戦は自然に集団免疫がつくのを待とうということではなく、一人でも感染が少ない状況を維持しつつなるべく早くワクチンを作って、みんなが免疫をつけられる様にしようというものです。現状に油断せず、みんなで第二波に備えていきましょう。
GWいかがお過ごしですか?
GW中盤です。
いかがお過ごしですか?
今年の連休はステイホーム習慣ということで、残念ながらご自宅にいらっしゃる方が多いかと思います。
私も連休中の自宅生活をどう過ごすか考えていましたが、やりたいことを色々考えていたら、やりたい事が多くて時間が足りないような気がしています。
今日は少しコロナを離れた話題にしたいと思います。
今日は個人的におすすめの自宅生活のお供です。単純に私が好きなものをいくつかご紹介したいと思います。
≪映画編≫
・タイタンズを忘れない:アメフトの青春映画です。人種差別を背景に若者たちが純粋に心を通わせていく名作です。心が熱くなります。
・グッドウィルハンティング:ロビンウィリアムスが好きなのでおすすめがたくさんあります。この作品は落ち着いて映画を観る時に良いと思います。『パッチアダムス』『いまを生きる』もおすすめです。
・幸せの隠れ場所:これもアメフト映画です。基本的にスポーツ系は好きですが、この映画は人の優しさを感じられる素敵な映画です。
・BECK:名作漫画の映画版です。マンガがおすすめですが、映画も面白いです。青春音楽映画。
・ちはやふる:こちらも青春映画です。かるた部の話ですがさわやかな気持ちになります。
・フラガール:ジェイクシマブクロの主題歌(ウクレレ)が好きすぎてこちらもおすすめです。最後のダンスのシーンは熱くなります!
・モアナと伝説の海:ディズニー映画で一番好きです。こどもと一緒に観る時は是非!
・SING:大人もこどもも歌の魅力に感動すると思います。音楽がとても良いです。
≪マンガ編≫
・Blue Giant:超おすすめです!これを読まないと人生損です。まんがから音楽が聞こえてきますよ。JAZZが好きな人でなくて絶対に楽しめます。是非是非☆
・宇宙兄弟:夢と希望にあふれた作品です。主人公の言葉ですごく前向きな気持ちになります。
・MIX:名作タッチの現代版みたいな感じです。タッチ世代には空気感が懐かしくていいです。
≪音楽編≫
・Spectrum:JAZZピアニスト上原ひろみのアルバムです。何回か聞いているとすごく心地よくなると思います。うちの診察室ではほぼ毎日かかっています。ホワイトアウト・ブラックバードだけでも是非!
・My Favorite Songs:葉加瀬太郎がインストルメンタルの名曲をカバーしています。自宅でゆったり過ごすときにBGMに聴くと心穏やかになると思います。5曲目のエトピリカはウクレレとのコラボは必聴です!
広い世代に楽しめそうなものを選んでみました。映画はこどもと一緒に楽しめるものがほとんどです。
マンガなんて久しく読んでないって方も読んでみてください。映画やマンガで現実から離れる時間を作ると気分転換になっていいですね。
皆さんも受診の時にお勧めのものがあったら是非教えてください。楽しみをシェアしていきましょう!
連休後半も自宅生活楽しんで下さい!
秩父地域における新型コロナ対策について(7)
大型連休を前に『人との接触を8割減らす、10のポイント』が発表されました。
8割減という目安は基本的に都会での生活を想定していますが、秩父地域でもなるべく接触を減らす生活を継続していく必要があります。
秩父地域は今も目立った流行はなく、住民の皆さんはとても注意された行動をされていると思います。
このまま何とか秩父で流行らせないためにみんなで頑張りましょう!
《なぜ新型コロナが怖いのか?》
新型コロナウイルスは風邪のウイルスの一種です。これまで世の中に存在しなかったウイルスなので、誰も免疫を持っていません。その為、一定の条件が揃うと非常に強い感染力で誰にでもうつってしまう可能性があります。「自分は風邪を引きにくい。」「インフルエンザにもかかったことがない。」などということは通用しません。
また、感染しても軽症の風邪や無症状ですむ割合が多く、誰が感染しているのかが把握しきれない為拡大をとめることができません。知らないうちに自分が感染して、他人に感染させてしまう可能性があるのです。一方で20%もの人が重症化し、命にかかわる重い症状が出てしまいます。その為、日常生活の中で多くの人が感染し、多くの人が重症化し、多くの人の命を奪うとても怖い感染症なのです。
《私たちはどうすべきか?》
現時点では新型コロナウイルスに対しての有効な治療、予防接種はありません。また、地球上に完全に安全地帯はありません。とにかく感染を広げない為にみんなで行動しなくてはいけません。その為には「自分は絶対に感染しない」、「自分は絶対に感染させない」という意識を全員が持って行動することが重要です。上記の通り、今のところわかっている新型コロナ特有の症状はなく、知らないうちにかかっている可能性があります。すでに自分が感染している可能性を考えて、人にうつさない為の行動をする必要があります。その為の行動が、『人との接触を減らす』ことです。『人との接触を8割減らす、10のポイント』は具体的な行動のヒントになると思います。是非日常生活の中で取り入れてみてください。
《ステイホーム(家から出ない)》
感染拡大を防止する為の全世界のキーワードは『ステイホーム(家から出ない)』です。これは人と人が接触する以上は新型コロナウイルスの感染を防ぐことができないことを意味しています。感染の原因として飛沫感染・接触感染と言われていますが、これらは人が接触すれば完全に避けることは不可能です。接触の機会を極力減らすことがとにかく重要なのです。やむを得ない外出の際は、特に密閉・密集・密接(3密)は絶対に避けて行動してください。
◎秩父地域でも10のポイント気をつけましょう!
(1)ビデオ通話でオンライン帰省
以前の記事にも書きましたが、今年の連休は帰省を控えてください。地域を超えての移動は本当に危険です。帰省をオンラインでというのは寂しいですが、会えない分離れた家族とこまめに連絡を取りあって、電話やビデオ電話を楽しんでください。こども達とおじいちゃん、おばあちゃんの交流はお互いの心の健康の為にとっても良いので是非連絡を取り合ってください。
(2)スーパーは1人または少人数で空いてる時間に
秩父地域でもスーパーは密集・密接しやすい空間です。人が多く集まらないためにみんなで心がけましょう。なるべく少人数で頻度も少なめにしてください。ただ、日差しが強い日に車の中で子供だけ待たせたりはしないようにして下さい。
(3)ジョギングは少人数で 公園はすいた時間、場所を選ぶ
ジョギングなどの運動は、息が上がることでウイルスを拡散させやすくしてしまうようです。人との距離を保って、密集しないようにしてください。秩父地域では屋外で密集してしまう事は少ないと思います。是非人との距離に気を付けつつ、屋外でウォーキングしたり、ジョギングしたりしましょう。
(4)待てる買い物は通販で
買い物は貴重な気分転換になっているかと思いますが、買い物の頻度は少なめに、急がないものは通販なども利用してください。なるべく地元の小売店などで買い物をと考えている人は、一度電話で連絡してすいている時間などを確認して下さい。みなさんにとってもお店のお人にとっても安全な買い物をしてください。
(5)飲み会はオンラインで
飲み会に限らず、お茶会も井戸端会議も、こども同士の交流も、是非電話やビデオ電話を使用して交流してください。みんなが辛い今の状況を、雑談して愚痴をこぼしてお互いに発散してください。同窓会したり、家族会議したり、是非楽しみましょう!
(6)診療は遠隔診療
今は医療機関に行くことを不安に感じている方も多いかと思います。ただいつもの薬をやめてしまったり、一人で悩んでいるのは良くありません。秩父地域の病院や診療所はそれぞれ安全に診療する工夫を考えています。『治療を中断しないこと』『不安なことは電話で相談すること』が大切です!
(7)筋トレやヨガは自宅で動画を活用
スポーツ選手やインストラクターの方達が様々な動画を配信しています。好きなスポーツ選手と運動したりするのは良いですね!個人的にはお勧めはテレビ体操です。習慣にすると筋力の維持ができ、肩こりの軽減にもなると思います。こども達にはリングフィットアドベンチャーの様なゲームとかもいいかもしれません。家族で自宅内の運動を楽しみましょう。※やりすぎ注意です。
(8)飲食は持ち帰り、宅配も
多くの飲食店が持ち帰り可になっています。普段行かないと食べられないものが自宅でゆっくり食べられたり、お取り寄せできないものができたりします。こども達が休校になっているご家庭では食事の準備も大変かと思いまう。地元の飲食店の応援もかねて、中食を楽しみましょう!
(9)仕事は在宅勤務
秩父地域でも在宅勤務を取り入れている職種もあります。通勤や職場での人との接触は極力減らしましょう。出勤しないと不自由な部分も多々あるかと思います。ですが、この感染症との戦いは長期戦になりそうです。在宅勤務でも、より効率的に、より安全に仕事ができる方法を考えていきましょう。通勤時間が減って自分の時間が増えるメリットもあるかと思います。読みたかった本を読んだり、やりたかった趣味を始めたり、良い時間にしてください。
在宅勤務が困難なお仕事の方は、是非職場での接触を減らす対策をしてください。基本はソーシャルディスタンス・換気・共用のものの消毒です。
(10)会話はマスクをつけて
人間にとって会話はとても大切ですが、本当に残念なことに新型コロナは安心して会話するのを難しくしました。今はお互いの為に、会話するときはマスクをして短時間にしてください。今頑張って早くみんなで笑顔で会話できる日を取り戻しましょう。
秩父地域における新型コロナ対策について(6)
大型連休がスタートしました。
今回の連休は『ステイホーム週間』にしようと言われています。せっかくのいい季節の連休ですが、どうか皆さん引き続きの感染対策よろしくお願いします。
連休を空けても秩父地域に大きな不安が広がらないことを願っています。
今回はこれから秩父地域に起こる可能性のある事、備えておいた方が良いことについて書いてみます。
《今後起こる可能性があること》
(1)都心部から地方に感染が拡大してきます。
都心部での感染拡大を受けて、都心部ではより緊張が高まっています。埼玉県内も都心に近い地域は、日に日に感染者が増加しています。元々人口密度が高いため、公園での運動までも自粛を求める状況になってきました。
・都心部の危険が増すことで、地方に息抜きに来たり、疎開して来る人が増えてきます。
・ゴールデンウィークで、観光や帰省により都心部から人が入ってきます。
⇒近い将来、秩父地域でも新型コロナ感染症の患者さんが増加してくると思います。
『対策』
・地域を越えて移動しない、移動させない
現状ではなるべくみんなが行動範囲を狭くすることが大切です。地域を超えての人の移動は避けてください。離れていて心配なご家族にはこまめに電話などで連絡を取ってください。
・すでに周りに感染者がいるものとして注意する
新型コロナの感染者は必ず出てくると思います。ある日突然患者さんが出てきてもびっくりしないでください。その心の準備をしておくことが大切です。その時にびっくりしない為には、普段から誰が感染していても自分にうつらないような注意をしていて下さい。
以前にも書きましたが、自分自身がかからないような予防をするとともに、自分自身がすでにかかっているものとして人にうつさない為の予防をみんなでしていきましょう。家族以外に濃厚接触者を作らない事が重要です。
それが守れていればたとえ隣の人が感染していることがわかっても慌てずに済むはずです。常に緊張している状況は本当に大変ですが、一定の条件を満たさなければ感染症はうつりません。感染予防のルールを守ってみんなで、自然に、感染予防しましょう!
・地域に感染者が出ても騒がない。責めない。
新型コロナはいつだれが感染してもおかしくありません。身近に感染者がでても必要以上に騒がないでください。「感染したら村八分になる」という気持ちは不調を隠してしまうことになり、重症化した時の対応が遅れてしまったり、結果的に地域に感染を拡大させてしまう可能性があります。不安な気持ちは十分理解できますが、かかった人が悪いわけではありません。この感染症にはみんなで立ち向かわなくてはいけません。犯人捜しのように情報を集めたり、確かでない噂を流したりしないでください。一人一人が冷静に、自分の身に降りかかったときに、周囲にどう対応してほしいかを考えて行動してください。
秩父地域心を一つに、この地域に「感染者を出さない」「感染者を増やさない」ために頑張りましょう
(2)家族に感染者が出る可能性があります。
地方に感染が拡大してくると、身近(特に家族)に感染者が出てくるかもしれません。現時点では家族内に風邪症状が出たら、新型コロナウイルス感染症を疑って対応して下さい。
⇒家族内に新型コロナの感染が出てしまった場合(疑いも含む)
『対策』
・症状がある人は外出をさせない
症状のある人は外出させないでください。症状が辛かったり、長引くときはかかりつけ医か相談センターに電話で連絡してください。
・自宅での療養を手伝う人はなるべく少なく、感染に注意
こどもや高齢者でお世話が必要な場合は、極力関わる人を少なくして、接触した人は必ずマスクをして、こまめに手洗いをしてください。
・療養室を決めて、なるべく出ない
症状のある人が生活する部屋を決めて、極力出入りは控えてください。共有スペースは常に空気の流れができるように換気してください。同居の人も食事の時以外はマスクをして、2m以内に近づかないでください。
・食事は別室で、寝室も別にする
食事する部屋は別にしてください。時間差にしてもだめです。食器やタオルは共用しないでください。食器などにはウイルスの付着の可能性があるため手袋などを使用して運び、よく洗浄してください。
・外出を控える
家族内に新型コロナの感染者が出た場合は、同居者も外出を控えてください。無症状でも14日間は外出自粛するように言われています。
とても厳しいですが、新型コロナウイルスは家族内で本当にうつってしまいます。もし疑わしい時は、かわいそうと思っても感染を広げない為にしっかり対策してください。こどもや介護が必要な方の場合は放っておくわけにはいきません。関わる方はできる限り予防しつつ、不安がある時はかかりつけ医か相談センターに対応を相談してください。
(3)自分がかかってしまう可能性があります。
自分自身に新型コロナウイルスを疑う症状が現れたり、感染者と接触してしまう可能性があります。
⇒自分自身が感染してしまった(疑いも含む)場合
『対策』
・静かに過ごす。しっかり休む。水分をとる
睡眠をできるだけ多くとり、しっかり休み、水分を補給し、よく食べるようにしましょう。通常の風邪薬の多くは飲んでも問題ないようですが、解熱剤はカロナールの様な系統が良く使われています。不安な時は医療機関に電話で相談しましょう。
・他の人から離れる
ひとり暮らしでない人は、14日間はできるだけほかの人から離れて過ごすようにしてください。可能であれば同居の人たちから離れた部屋を「病室」と決めてそこで生活します。トイレは共同で使用する際は使用後に次亜塩素酸などで除菌してください。
・人のいるところではマスクをする
マスクを着用してください。自分から飛沫を出さないことが大切です。使い捨てのマスクがなければ布マスクでもいいです。人がいない時でも共用する物の近くではマスクをして、物に自分から出た飛沫が付着してしまうことを防いでください。
・物を共用しない
食器、カップ、道具類、タオル、寝具など、個人で使うものをほかの人と共用することは避けてください。それができない場合は、使用後すぐに洗ってください。洗濯は普通の洗濯機で洗えばいいです。なるべく自分の部屋の外のものは触らないようにしてください。やむを得ず触る場合はティッシュペーパーごしに触るようにして、直接触ったものはアルコールか次亜塩素酸で除菌してください。
・誰かに様子を確認してもらう
不調で一人で自宅にいる場合は必ず誰かに伝えてください。信頼できる知り合いの誰かに、自分の無事を毎日確認してもらってください。ご家族などと頻繁に連絡を取り合うといいと思います。
・こどもがいる人は誰かの手を借りる
こどもがいる方は必ず誰かに助けを求めてください。一人で抱え込まずに自分とこどもの安全の為に周囲の人と相談するようにしてください。
今回はこれから起こる可能性のあることについて書いてみました。秩父地域のみなさんにとってもこの先必ずより身近な問題になってきます。大切なのは色々な状況が自分の身に降りかかってきた時のことを想定しておくことです。特に小さいこどもや高齢の方と一緒にいらっしゃる方は、家族や友人と相談しておきましょう。
秩父地域で今後感染者が出てもびっくりしないでください。東京・埼玉にこれだけ感染者が増加していて、秩父地域がこのまま感染者が出ないことは考えられません。動揺しなくて済むよう心の準備をしてください。
これまでこのホームページからは秩父地域の人達に向けて、地域性に合わせた情報提供することを心がけています。この内容が閉鎖的で秩父地域のことしか考えていない様に感じられる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、私にも東京やアメリカにとてもとても大切な家族がいて、心から無事を祈っています。この感染症は、「自分を守る」「家族を守る」「地域を守る」ことが世界中の平和を守ることにつながっていきます。そのためには「自分を知る」「家族を知る」「地域を知る」ことが大切です。様々なニュースが入ってきますが、秩父地域の皆さんに地域に合わせた情報をお伝えして、一日でも早く安心して過ごせる日々を取り戻したいと思っています。
みんなで安心して過ごせるよう、助け合い支えあい、地域を守りましょう。
https://www.city.chino.lg.jp/uploaded/attachment/12682.pdf
これはこれから都会から地方に感染が拡大することを想定して、長野県の諏訪中央病院の玉井道裕医師が作成された「説明書」シリーズの一つです。医療者向けですがわかりやすくとても参考になります。今回の記事の内容も参考にさせていただきました。ぜひURL検索して一度読んでみてください。
電話診療・オンライン診療流れ
オンライン診療(電話・テレビ電話による診療)の拡充がすすめられています。
人との接触機会を極力減らすことで、感染拡大を避けるためです。
近藤医院に通院中の方の中にも、受診されることに不安を感じておられる方もいらっしゃるかと思います。今まで通り落ち着いている方はなるべく短時間で処方箋をお出しするようにしていきます。窓口でご相談いただくか、事前に電話でお伝えください。
不安な症状があって、受診が不安な方は電話やテレビ電話での受診をお受けします。
現状では『電話』での診療か『LINE(ID:kodoiin.chichibu)を使用したテレビ電話』での診療を準備しています。
※LINEのメッセージでの相談は受けていません。また、テレビ電話での相談を希望の場合もまずは電話で予約をして下さい。予約後にID検索をしてください。
(1)当院 0494-22-0043に電話し「電話診療・テレビ電話診療」希望の旨と「希望する診療内容」について簡単にお伝えください。
- 電話当日〜翌日までのご予約のみお受けします。
- オンライン診療の特性から診察可能な疾患には制限があります。
- 当院かかりつけで定期通院中の方については、「電話再診」で対応します。
- かかりつけの先生がいらっしゃる方はまずはかかりつけに相談してください。
(2)電話でオンライン診療の予約時間を決定します。
- 診療時間は約5分程度とお考えください。
- 予約時間は30分単位となります。(10:00-10:30のあいだ 等)
※(3)(4)はビデオ電話診療をご希望の場合
(3)予約時間決定後にテレビ電話診療をご希望の方には、専用LINE IDをお伝えしますので、IDを検索し、「近藤医院」を友達追加してください。
- ご自身のLINE 表示名をお伝えください。
- メッセージでの質問と回答のやり取りは原則行わず、必要情報の共有とテレビ電話にのみ利用しますので、ご理解お願いします。
(4)予約時間までにLINEで下記情報を送付してください。
・保険証・医療証の写真を添付
(受診歴のある方も全員確認させていただきます)
・初診の方はお薬手帳の写真:現在内服中のもの
- 予約日時
- 名前
- 住所(受診歴がある方は省略可)
- 電話番号
- 本日の症状と相談内容
(詳細に記載していただけると効率的に診察できると思います。) - 風邪症状の場合は、新型コロナ感染者との接触の可能性の有無
- LINEで友達追加後に上記内容のフォーマットを送付します。
- これらは全てカルテ作成および、診療に必要な項目になります。
(5)予約時間に当院の電話かLINEテレビ通話より連絡し、診療を行います。
- ①保険証(・医療証)、②必要情報6項目を確認して診療を開始できます。
- 連絡は30分の枠内で行いますが、多少前後する可能性があります。
- LINEで「近藤医院」に対しての通話発信は制限されています。
- 対面診察に比べ情報が少なく、判断できないことも多い旨ご理解ください。
- 体温や血圧など家庭用医療器具で測定した場合はお伝えください。
- 伺った病状や症状によっては外来受診をお願いすることがあります。
(6)診療後に必要な処方箋を交付します。当院窓口にお会計と処方箋受け取りにいらしてください。
- 急性の不調の場合はに従い7日間を上限目安として処方します。
- お会計・受け取りはご本人でなくて結構です。
- 不調があり、すぐに窓口にいらっしゃれない場合は、改善後(2週間以内程度)で結構です。その場合は処方箋は薬局に送って、薬の受け渡しの方法をご相談いただきます。
- 上記完了後、クリニック側のLINEトークルームを削除させていただきます。
新しい試みなのでうまくいかない部分も多いかもしれませんが、安全な医療の提供のために努力していきます。
御協力の程よろしくお願いいたします。
秩父地域における新型コロナ対策について(5)
自粛生活が長くなってきて、疲れが出てきているかと思います。
現時点で秩父地域では、皆さんの感染予防のおかげで、非常に感染者の少ない状況が続いています。
残念ながらまだまだ安心できる状況ではなく、引き続きの注意が必要です。
何とかこの状況に慣れて、自然と感染予防できるようにしていきましょう!
今日は、
WHO(世界保健機関) 「新型コロナウイルス感染症から子どもの心を守る」
というものがとてもわかりやすかったので共有したいと思います。
https://covid-19-act.jp/parenting-who/
是非一度読んでみてください。
こんなことがなければ家族とこれほど時間を共にして、向き合うことはなかったかもしれません。
家族で楽しい時間の過ごし方を是非考えてみてください。
秩父地域における新型コロナ対策について(4)
新型コロナウイルスの世界的な拡大が止まりません。世界で都市封鎖を行っている地域でもまだ収束に向かっていると言える状況ではありません。
日本でも緊急事態宣言は全国に拡大され、今まで以上に人の移動を制限しようという方針になっています。
秩父地域の皆さんもコロナ疲れ、自粛疲れを感じていることと思いますが、感染対策は現状では緩めることはできません。現在の状況について書いてみたいと思います。
『現在の状況(今わかっていること、やるべきこと)』
・テレビなどでも報道されている通り、全世界で新型コロナウイルスの感染が拡大しています。日本でも都市部中心ですが、全国に広がり感染者数は増加傾向が止まっていません。自粛要請以降非常に多くの日本人が感染対策をしているにも関わらず、日に日に感染者は増加しています。3月の3連休のゆるみと言われた週末からすでに4週間が経過しましたが、ゆるみの指摘を受けてみんなで気を引き締めた後も感染は拡大しているという事です。人との接触を今以上減らしていかないと感染拡大を止められないことは間違いありません。
・現在の感染の傾向としては、都市部の流行拡大・地方への感染拡大が懸念されています。都市部では接触機会をとにかく減らすこと、都市部から地方への人の流れを減らすことが重要とされています。秩父地域では都市部への外出の自粛を是非お願いします。また都市部から来た人との接触には特に注意して、濃厚接触は避けるようにしてください。差別的になることは絶対に避けていただきたいですが、今は感情的に動かず、お互いの為にソーシャル・ディスタンスをとることを心がけてください。
・新型コロナウイルスの感染のしやすさは病気の重症度によらないそうです。むしろ喉の痛み程度の軽い症状の人からの感染も多いようです。また感染は「うつしやすい人」が「うつしやすい環境(3密環境)」にいると一度にたくさんの人に感染が起こります。その「うつしやすい人」がどんな人かは現時点ではわかりません。軽い風邪症状でも新型コロナの感染を広げてしまう可能性があるのです。軽い風邪症状で自宅療養する場合、少なくとも一週間かつ解熱後3日は人との接触を避けた方が良いとされています。
・日本は感染予防対策として外出を禁止する法律がありません。その為法的には、外出自粛要請という今の形が精一杯と言われています。しかし個人的には、行政やメディアからの自粛要請は十分に危機感が伝わっていないと思っています。『極力不要不急の外出は控えていただく様お願いしたい。』という表現が多用されていますが、「外出を控えること」、「人との接触を避けること」は努力目標ではありません。今みんなで行動しないと多くの犠牲者を出すことになるとともに、社会が立て直せないほど壊れてしまいます。みんなで同時に行動しないと意味がありません。法的に罰則があるからとかいう事ではなく、一日でも早く日常を取り戻すために、「今」、「みんなで」我慢することが大切です。
・日本では、PCR検査が非常に少ないことが指摘されています。実際に感染者数に対しての検査件数は非常に少なく、検査がされていない潜在的な感染者はかなり多いと思われます。クルーズ船で乗船者全員に検査された結果では、新型コロナ感染者の47%が無症状、48%が軽症~中等症、4%程度が人工呼吸器を要するなど重症になっていました。日本では風邪症状の人の中でも重症化の危険が高い人に限定して検査が行われている為、非常に多くの感染者がわかっていないだけの可能性が高いのです。今後検査を拡大するための様々な対策が行われていく方向ですが、現時点では、全員が自分がすでに感染している可能性も考えて、「自分がうつらない」、「自分がうつさない」行動をしてください。検査の体制などを批判することは意味がありません。少なくとも保健所や検査期間は最大限に頑張っています。
・日本の今の医療水準を保っていれば、新型コロナウイルスが重症化しても80%程度は救命できると言われています。ICUの不足が言われていますが、日本の標準的な医療の質は非常に高く、全国に行き届いているといわれています。いわゆるICUでなくても、日本の医療と看護の質があれば多くの人を助けるすることができます。いつも通りの医療が受けられる状況を維持していることが大切なのです。その為に今一番重要なのは、一人でも新型コロナの感染者を増やさないことです。感染者が少人数ではあれば犠牲者も少なくて済みます。
・様々な情報が出ていますが、正しい情報を得ることが大切です。「正しく知って」、「正しく恐れて」、「正しく備える」。とてもわかりやすい情報源として、新型コロナ専門家有志の会というところからの情報発信があります。これはとても分かりやすいので是非読んで、シェアしてください!
コロナ専門家有志の会 https://note.stopcovid19.jp/
次回はこれから身近に起こりそうなこと、準備しておいた方が良いことなどについて書きたいと思っています。
私自身も正直コロナ疲れを感じています。日々の診療の緊張感がとても増えました。
この嫌な空気から一日でも早く抜け出すために。
みんなで、自然に、感染予防しましょう!
秩父地域における新型コロナ対策について(3)
とても寒暖差が大きい日が続いています。
一日中雨が降ったり、夕方になって急に冷え込んだり、ヒノキ花粉もピークを迎えている印象です。
新年度で慣らし保育なども始まり、やや風邪症状が増えている印象です。
体調を崩さぬよう引き続き注意してお過ごしください。
さて、今日も秩父地域における新型コロナウイルス対策について書かせていただきます。
長文ですが、『秩父地域における新型コロナ対策について(1)(2)』と合わせて読んでいただけると幸いです。
御存じの通り秩父地域は埼玉県の一部として緊急事態宣言の対象地域になっています。
実際に埼玉県から緊急事態措置が出されてから、皆さんもさらに感染拡大を注意してくださっている印象です。
埼玉県全体では日に日に感染者が増加し、すでに全体像の把握は困難になり、入院できるベッド数は不足しています。埼玉県の医療体制は間に合っていない現状です。秩父地域は現時点で感染確認は少なくすんでいますが、我々も一層の注意が必要です。
秩父地域は生活スタイルも埼玉県南部を含む都心部とは異なっています。そのためテレビなどで言われている注意点はなんとなくぴんと来ないところもあると感じています。
また秩父地域は緊急事態宣言対象外の地域としての側面も持っており、都心部の人達から比較的身近な安全地帯と思われている感じがします。そのため、改めて秩父地域での感染予防についてまとめてみます。
《1》秩父地域での感染拡大防止
・秩父地域ではいわゆる3密(密閉・密集・密着)になる状況は比較的少ないと思われます。乗り物などで密集する機会はあまりありません。宴会などの機会はすでにほぼ完全に自粛していただいているようです。
その中で、現状でも3密になりやすい場所として、幼稚園・保育園、デイサービス、職場などが考えられます。幼稚園・保育園、デイサービスでは、頻回な検温や環境の消毒、人と人との距離を開けるなど対策をとられている様です。職場でも、緊急事態宣言以降、3密の空間を避けるために、ビニールシートで人と人との間を遮蔽したり、通勤者の人数を減らしたりの策がとられている様です。職場によってはなかなか完全に3密を避けることは難しいようですが、とにかく少しでも3つの条件が重ならないように工夫してください。自分たちの所は無理と思わず、それぞれができる最大限の予防をすることが重要です。
・外出自粛の要請を受けて、不要不急の人の集まりは著しく減っています。そんな中で以前にも詳しく書かせていただきましたが、日常生活では、食品や日用品の買い物時などに感染のリスクがあります。すでにお店側も密接を避ける工夫などがされてきています。みなさん一人一人も買い物の際に飛沫・接触感染のリスクを極力減らしていただく様、引き続き注意をお願いします。スーパーなどで「うつらない」、「うつさない」意識がとても大切です。
《2》観光客への対応
・秩父地域は緊急事態宣言の対象地域でありながら比較的感染者が少なく、自家用車で都心から気軽に来られるため、観光で来ている若者もまだまだ見られています。観光業・飲食業への損害はもちろん懸念されますが、少なくとも緊急事態宣言の間は極力秩父への観光を控えていただいた方が良いと思っています。多くの観光施設が営業を自粛することで観光客から地域への感染予防に努めてくださっています。地域全体として、今は観光客を積極的に招かないことを意識していただければと思います。なるべく短期間でこの状況が改善され、秩父地域の観光が盛り上がることを祈っています。
《3》秩父地域外への通勤者への注意喚起
秩父地域から他の地域に出勤していたり、他の地域から秩父地域に出勤してきたり、仕事に伴う避けがたい移動はあるかと思います。すでに在宅勤務や、時差出勤などの工夫がなされており、通勤の為の移動を完全に制限する事は困難と思われます。ただ今後の秩父地域での感染拡大防止の為には、都心と行き来のある方たちの意識と行動変容が非常に重要です。一人一人が「自分の身をしっかり守る」、「絶対に秩父地域にウイルスを持ち帰らない」という気持ちで注意していただきたいと思います。
《4》帰省者へのお願い
秩父地域には緊急事態宣言を受けて、都心部から帰省してくる方々がいるかと思います。秩父出身者の帰省自体は拒みたくありませんが、是非長期の帰省者は2週間の自宅待機を心がけてください。短期の帰省者の方もご家族以外との接触は控えてください。帰省者から感染が地域に拡大することは絶対に避けなくてはいけません。是非ご協力をお願いします。
また、逆に帰省を我慢して都心で頑張っているご家族もいらっしゃるかと思います。是非電話などで励ましてあげてください。都心部は秩父地域よりもさらに緊張が高い状況です。頻回なコミュニケーションでお互いに気分転換ができるよう心がけてください。
《5》こども達への対応
現在の状況はこども達にとってもとても不安な状況の様です。休校に伴い友達と会えない寂しさも当然あると思います。最近はストレスが原因と思われる不調もみられる様になっています。以前にも書かせていただきましたが、是非家庭内でたくさん愛情を注いであげてください。今まで以上に会話の時間を増やし、一日1回はハグしてあげてください。
またこども達は、遠方の親戚や友達とテレビ電話する、楽器をやっている子などはオンライン発表会をする、などでも少し気分転換になるようです。安全に家庭外と関わる機会も作っていただければと思います。
《6》医療機関への受診
・感冒症状の際の医療機関の受診については、以前にお書きした『秩父地域における新型コロナ対策について(1)』をご参照ください。
・新型コロナウイルスの感染により、医療機関での感染を危惧して持病の定期受診を控えてしまう傾向がみられます。体調が落ち着いている場合は、電話での再診や、診察を極力簡略化するなど、各医療機関で安全への配慮がされています。大切なことは生活習慣病や持病の治療を中断してしまわないことです。新型コロナの影響で、大きな病院は感染症以外の病気を診療する力も低下してきています。生活のリズムが崩れて体調を崩したり、脳梗塞・心筋梗塞などの重い病気になると普段通りの医療を受けることが困難になってしまう可能性があります。いつも通りの治療継続、いつも以上の体調管理を心がけてください。
秩父地域では現時点では大きな流行はありません。また地域的に都心と比べると今後も爆発的な感染は起こりにくいと思います。(大人数が密集する機会が少なく、皆さんの余殃意識が高いため)
一方で高齢の方が多く、対応できる医療機関は限られています。感染の規模は小さくても、被害は大きくなってしまう心配があります。
何としても秩父地域で今後感染者を出さないようにしていきたいと思っています。
感染対策に対しての疲労感もあるかと思いますが、とにかく感染予防に慣れて、気長に頑張りましょう。
みんなで、自然に、感染予防しましょう!
Let`s hug! ※同居の家族だけです!
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